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石油関連・3/3編:私の考える2011~2015年の絶望的展開

2007年11月26日 | 社会・政治

その後、4~8年後(2015年)までの展望については、
私は絶望的予想を立てている。

今、アメリカのサブプライムローンの焦げ付きで行き場を失った
大量のお金が行き場を失って、確実に将来的に値上げが見込め
る原油の先物市場に流れ込み、実勢の6割以上の高騰になって
いると色々な新聞やニュースで報じられている。

その情報を信じれば、1バレル(3.8L)=US$100 の原油は、
本来は、      1バレル    =US$ 40 
が落ち着き場所で

今のガソリン代/灯油代     1L = 150円/86円(平均)
本来は、           1L =  60円/35円(平均)
(税金も一緒に価格に連動して下がってくれればいいのだが、
 来春に希望)
が落ち着き場所、
と単純に投機の分を差し引いて計算して見た。

現実にそうなれば投機関係者以外は皆ハッピー?
なのかもしれない。

今のところは、
現実に原油を掘って需給関係が成り立っている様だ。

しかし、
世界の先行きを今までと違う視点で見ると、、、
原油や石油関連商品の未来は暗い。。。
絶望的と言ってもいいかも知れない。
理由として、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


1)Bricsやタイガーエコノミーの経済成長に伴う、
  原油消費の増加!
 (ブラジル、ロシア、インド、中国
 + タイを中心とした経済上昇著しい国々)
  ※ タイガーエコノミー:5年前、マルタで英語を勉強して
              いた時に初めて聞いた単語で上記
              のタイ、マレーシア、ベトナム、
              インドネシアなどを指す。

  人口も1.9+1.4+11.4+13.3+0.6+0.25+0.8+2.4=32億人
     (上記8ヶ国合計)
  と世界の人口(66億人)の約半分を占める。

  私は、海外旅行が好きで、
  上記の内、中国、タイ、マレーシア、インドネシアに
  ついては、1年以上の間隔を空けて、
  複数回訪れたことがある。

  で、肌で感じることで一番大きな経年変化は、現地の
  生活レベルの向上だ。
  当然、電化製品は増え、ガソリンを使う乗り物も
  増え続けている。
  故に、彼らの使っていく原油消費量が増え続けているのも
  感覚的に納得できる。
  本当に脅威だ。


2)中近東とロシアに偏在する原油の
  生産能力停滞と将来的枯渇!

  今のところは、世界の増大し続ける原油の需要に対して、
  サウジアラビアを中心とする供給サイドは増産という形
  でこたえてはくれている。

   しかし、
  無理してんじゃねーの?
  という懸念はぬぐいされない。
  NY先物原油価格が高どまりしたままなのが、その根拠。

   もっと穿(うが)った考え方をすれば、
  原油価格が高いことをいいことに中東各国やロシアなどの
  産油国が(輸)出し渋っていい様に輸入サイドがいたぶられ
  ている可能性も考える。

   パキスタン以西~中近東各国を旅をした経験から、そこに
  住む人の潜在的な反米感情やアメリカへの不快感は、日本で
  ニュースで聞くそれよりも遥かに上だ。英語で会話してもそ
  の言葉の端々で感じ取ることができた。
  例)パキスタンの富裕層、
    ドバイの銀行マン、
    エジプトのホテルマンなど  


3)アメリカのハリケーンの被害(2005年~)!
  を発端とする、アメリカ西部の油田の生産調整。
  (採可年数11年のところ、ワザと生産しないで延命。
   ビバリーヒルズコップでシーソーの様に動く機械が
   石油採掘用のポンプだ)
   +
  レーガンが大統領でいること
  => バックにオイル関係の会社
  => 石油が高どまることで儲かるアメリカ人の存在
     (投機を操作して儲けるずっこい人々)


4)枯渇する前に高価になってくる原油生産にかかる費用!

  採可年数が学校で習った年月から余り変わっていないことを
  盾に「まだまだ石油はなくならない」と楽観視する意見も
  世の中にはある。

  でも、それは、
  本当に世界からまったく石油が使えなくなるだろう将来の
  予測年数で、将来的に新しい油田が見つかればまた延長に
  なる年数だ。
  だから、30年前に43年と言われて、昨年41年ということが
  おこっている。

  今は掘りやすい砂漠や凍土から生産している原油。だが、
  石油を掘るのにかかる費用は、掘れば掘るほどだんだん高く
  なっていくことを意識した枯渇に関する記事を見かけること
  はかなり少ない。

  このブログをご覧になっている皆さんは、
  オイルシェードとかタールサンドという単語を
  見聞きしたことはあるだろうか?

  説明は省くが、900mlペットボトルに砂+粘土+水を1:1:1で
  混ぜてストローで吸い出す様子を想像してみてください。

  最初の250mlはなんとか飲めるでしょう。
  (そっと慎重にすいだせば、、、)
  じゃあ、あと50mlの水を飲むには、、、、

  想像した最後の水を頭の中で原油に置き換えて見ましょう。

  私は、色々な情報を見て、原油がどうしようもなく高く
  ならざるをえない時期が、2011~2015年の間に迫ってきて
  いると信じています。
  (情報元としては、雑誌のニュートンや
           各新聞記事や
           地質学者の論文)


【総括】
この先の5年、10年に想像力を働かせ、情報を色々取っていくと
原油が高くなる原因を色々思い浮かべることは簡単に出来るが、
原油が安くなる原因を色々思い浮かべることは長期的には難しい。
と思う。


【乱筆乱文失礼でした、あとがき】
私は、
仕事柄(太陽光発電とオール電化の営業・設計・施工管理)、
こういったことに関してのアンテナが人よりも鋭く広い方だと
自負しています。

もしも、原発関係者の内部告発が起こったら、、、
電気代が倍以上高くなるだろう。

新潟や茨城県付近で大きな地震が起こったら、、、
東京電力管内では、
毎日1時間程度の停電を覚悟しなくてはいけない
恐ろしい時代になったもんだ。

電気の1/3は原発から、、、
他のほとんどは、原油、石炭、水力から出来いる。
3年前から発電用石炭は7割増。
原油が電気代に及ぼす影響は5%という記事もある。
水力はこれ以上増やすことに世論の限界を感じる。


そんな危機感(思い)から、できるだけ誠実な価格で
太陽光発電を広める仕事をしていることに
誇り・ポリシー・こだわり・幸福感を感じながら
3.5年前からの残りの人生を賭けています。
            (くさっ、テレっ #o^^o#)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
滋賀県より (がんばってください)
2007-11-26 22:35:34
滋賀県に住んでおります。
我が家はオール電化にしているのですが、太陽光発電も検討中です。
山梨県から来てもらうことはできないでしょうけれど、がんばってください。
返信する
隣県まででしょうね。 (TAKT)
2007-11-27 17:27:07
太陽光発電だけでも
屋根、電気(3往復)の職人さんが動きますので、
その交通費も正直ばかになりません。

忠告として、、、
予想発電量または予想される経済効果などを
文書(手書きでも可)で残してもらうことを
お勧めします。

説明にウソや誇張がなければ
業者または営業が文字を残すことに
躊躇しないはずです。

一応、参考までに。
返信する