時代錯誤のオヤジの魂胆

前置きしますが、私の生まれる前のことなので、詳しくは知りませんが．．．
知っている人は、思い浮かべてください。
昭和４０年代の、フォークソングブームの頃に流行った（らしい）装いを。
または、青春ドラマ真っ盛りだった頃の中村雅俊や、池中玄太の西田敏行を格好だけを思い浮かべ、これを足して２で割ってください。
興味があるけど知らない人は、調べてみてください。

先日の帰り，京成線内でそんな格好の人を見かけたので。

乗った瞬間、ちょい圧倒されました。
何せ、身の丈は１９０はｍくらいあるがっちりとした体躯の大男で、髪型はパーマの掛かったロン毛ですが、バッサバサ。
頭には皮製らしきバンダナを巻き、サングラス（スポーツタイプ）を掛け、お口が寂しいのか、火の点いていないのタバコを加え、上の印象は全く無いのですが、下は、多分、直径３０ｃｍはあるのでは？！と思う程に裾の広い、割には腰から膝辺りまでは締まっているパンタロン（ベルボトム）とかいうデニム調のズボンを穿いていました。

いや、まぁ．．．笑いを堪えるのに必死ではありましたが、知らない間に昭和ブームが３０年代から４０年代に移ってきたかと？！と思えば、もしくは、この人のポリシーでやっているのならば、それはそれで，異端ではありますが、いいと思います。。。
また、非常識の範囲内かとは思いますが、禁煙の車内で、火の点いていないタバコを加えているほど愛煙家なのか、それとも風呂に入ってないのか、喉がいがらっぽくなるほど埃ってぽい臭いがしても、まぁ、いいでしょう。

しかしこのオッサン（年齢不詳）、扉と通路の交差点近くで、進行方向に向かって立っていたのですが、挙動怪しいんです。
目の前には、（外に向かって立つ）女子大生風の２人がいたのですが、このオッサン，垂直に接している女の子に向かって、妙に接近していくんです。
中吊りを見て、無関係を装っているつもりなのでしょうが、下半身（腰）が。
接近されている女の子は、（見る限りでは）これに気付き、若干苦笑いと警戒をし、無視を決め込んでか、一緒にいた子とそ知らぬ態で談笑し続けていました。

私は、ドア付近に立っていて、その状況を目の前で見ていたのですが、その装いに加えて、さりげなーいセクハラもしくは痴漢もどきの行為がおっかしくておっかいくて，もう、笑いを堪えるのに必死です。
（もっとも、実力行使に及ばなかったから笑えますが．．．。）

乗っていた電車は、（私が乗車した）次の駅で、結構下車して中ほどが空いたので、彼女たちはそちらへ移動して難を逃れたのですが、オヤジは、狙っていたのに離れてしまって残念だったのか，未練があるのか、彼女たちをそろーりと追いかけるそぶりをしました。
けど、さすがに理性でも動いたのか，深追いすること無く、位置は変わらずに、この次の駅でおりました。

しかし、そんな装いをした大柄の男なので、降りた駅では皆が皆、振り返っては注目し、笑みを浮かべていました。
ただ、車内で見たときは気が付かなかったのですが、入れ違いで乗ってきた女子高生達は、「写メ撮っておけばよかった。」と、ちょい悔しがる発言をした後．．．
「あれって、絶対偽装だよね」
．．．って。

そういえば確かに，駅のホームを歩いているのを見ましたけど、何となくぎこちなく不自然で、市中を練り歩く花魁風で、靴も歩いていく時に見えたのですが、ちょっと変・・・だったような気がします。

私も、女子高生たちと同じく，写メを撮りたかったのですが、あまりに至近距離だったので残念まがら、無理でした。

それにしても、京成・・・というか、千葉は奇妙なことが多いところです。。。