新宿酒場 ロン 6・4
島、本宮、絵美、銀さん、洋子ママが集まった新宿の金曜日の夜。
「菅直人に決まったが予想通り」
「しかし、党首に決まってから菅が言ったことは(報復は考えていない)」
「普通、そういうことは言わないけどな」
「しかし、内定の人事を見ると、小沢潰し。タルナントカは、はい、さようなら」(笑)
「まだ内定人事だが、ずらっ〜と、反小沢だ」
「これで決まると、菅と小沢との正面激突だ」
「ただ、菅も老練になった。(民主党への回帰)を旗に掲げ、小沢との激突は望むところと考えている節もある」
「なるほどな。正月年賀では小沢にひれ伏したが、雌伏30年の菅」
「菅は小沢の要求を呑まなかった。立候補会見で、(少し静かにしてくれ)と言い放ったのは、皆驚いた」
「小沢一派は、静かにしろというなら、してやるが、と反発している」
「しかし、小沢一派は数は多いが、スター政治家がいない。つまり長妻、前原、鳩山、岡田らの顔を借りて選挙に勝ってきた奴ばかりだ。そこが小沢一派の矛盾であり、弱点でもある」
「小沢の後にスター政治家がいない。つまり後継者を作ってこなかった」
「そうだな。小沢党だけでやれるなら、民主党に吸収されずに、自由党でやっていれば良かった。自由党ではもう無理となって、鳩山と菅直人に助けてもらった」「その2003年合併に、最後まで反対したのが枝野幸男だった」
「ああ、それで枝野幸男は長い間、冷や飯を食わされていた」
「党首選の会場に現れた小沢の顔が泣きツラに見えたが」
「そりゃ、幹事長をクビになれば、泣きたくもなるだろうさ。政党助成金173億円が、手元から離れていく」
「さて、菅直人の政策はどうなる。鳩山と小沢はマニフェストと真逆のことをやってきた。菅はどっちに舵を切るかだ」
「それによって、我々の態度も決まる」
「普天間、子供手当て、高校授業料、そして何といっても外国人参政権問題だ」
「今の時代、沖縄とか徳之島に新しい米軍基地を作ることは許されない」
「当然だ。米国も鳩山も日本をバカにしている」
「外務省の児玉和夫・報道官が普天間の日米合意について、(政府と政府の約束は、新内閣に継承されていく)と言い放ったが、官僚の越権行為だ」
「日米共同声明は政治合意ではあるが、国会の議決を踏まえた国際条約ではない」
「政権が変われば二国間声明を再交渉する事は認められている。これは国際政治と国際法の常識」
「そして韓国朝鮮人とか中国人に参政権を菅直人は与えるのか、その点を明確にしてもらう」
★郵政法案。
「菅はドン亀と今国会で郵政法案を通すことで、文書で合意した」
「たった6時間の審議で強行採決をした重要法案を、無理に通すというのは、乱暴だ」
「これは郵政の国営化法案だからな」
「農協のJAバンクが困っている。貯金が郵便局へ流れる」
★人事。
「仙谷が官房長官、枝野が幹事長で内定だが、枝野に対する反発は強い」
「政調は復活で、荒井聡か玄葉の就任が有力だ」
「しかし小沢一派は、菅直人は選挙管理内閣で、9月の党首選で菅の対抗馬を出すと息巻いている」
「それで菅直人が負ければ、3ヶ月の超短命政権になる。小沢が勝つにしても、民主党の分裂、そして政界再編の大団円だな」
「そこまで見据えると、幹事長は菅直人の側近でなければならない」
★自民党。
「自民党は、表向きは強気だが、内心がっかり。鳩山・小沢体制の方が攻撃しやすかった」
「そういうことだな。菅、仙谷、枝野、野田、玄葉、前原、岡田、古川、安住、レンホウらが揃うと、自民党にとって強敵だ」
「自民党は渡辺喜美、城内実、水野賢一を追い出したことでも分かるように、昔の懐の深さがなくなった」
「石破は目つきは悪いが、お坊っちゃん。石原伸晃、河野太郎、後藤田正純、山本一太らも、お子様ランチクラスだからな」
「進次郎は頭の回転は速いし、口跡もきれいだが、まだ30前の1年生じゃ」
「自民党の未来日記は、菅・惑星との衝突によって粉々にされ、新星誕生のビッグバンに突入するような気がする」
(ムラマサ、鋭く斬る)