バイクと綴る物語 ~CRF250 RALLYと旅風景~

転職を機に二輪免許を取得。以後、バイクの魅力に取り憑かれ、毎週末はソロツーリングへ。旅先で出会った出来事を綴ります。

奥多摩 鋸山林道 その2

2013年06月16日 | XR250
6月15日、午後14時。日差しが雨でおとなしくしていた世界を徐々に照らし始める。
かく言う私も、「目覚めさせられた」ひとり。早速支度をして、XR250とともに走り始める。

目的地は、ちょっと分け合って鋸山林道。

今日はきちんとしたカメラで写真が撮りたかった。森と、空、そして水を…。
さらに、雨上がりのこのタイミング、もしかして雲海にも出会えるかも?

そして「雲海」とまでは行かないけど、太陽が雨雲を押しのける…、そんな景色がこれ。





恵みの水を受けて生命力を増した森の臭い。土というか、甘酸っぱい花というか、ヒノキ風呂というか…。さまざまな香りが森を包んでいる。

しかし、昨夜は雨量が多かったのか? そこかしこに落石の爪あと。
道路端にバイクを止めて写真を撮っていることが、若干怖くなる…。
※ホントに石をよけながら走るイメージです…。





この写真は、途中で出会った赤井沢林道。急坂だけど、走りやすそう。



そして、今日の目的のひとつ、「水」の写真。
先週ここに来たときは水量が少なく、細い流れだったけど、今日はご覧のとおり。













この上には民家などなく、とにかく天然水!
それが、林道の脇をまるで併走するかのように、ずっと麓まで続く。





最後は、青梅、黒沢地区にある聞修院という寺院の紫陽花と夕日。









「山紫水明」。

東京とは言え、こんな自然に出会える自分の境遇に感謝。

今日はそんな一日に感謝!


バイクが主役の2冊

2013年06月14日 | 読書
お久しぶりです…。

午前中は雨だったけど、ようやく日が差し始めましたね。
これから急いで準備して、雨にぬれた森の空気でも吸って来ようかな…。

と、前置きはさておき、最近読んだ2冊をご紹介します。


1.「虹色にランドスケープ」

リストラで仕事を失い、妻、幼い子供二人…。このあとどうやって生きるべきか?
おまけにマイホームのローンもある…。思い悩んだ末が、「バイクで事故に見せかけた自殺」という、衝撃的な書き出しで始まる。向かった先は北海道。

たぶん、年齢的に物語の人物と私も近いハズ。そんな目線で読み始めた。

章ごとに主人公が変わる展開。だけど、よく読んでみると、全部の話が、回りまわってある1点につながる。

冒頭の主人公の終末…。

それぞれの章で、主人公がいろいろな悩み、問題を抱える境遇を持ち、必死に生きている。
フィクションかもしれないけど、その生き様が、陳腐な言葉で恐縮だけど「面白い」。

「虹色にランドスケープ」
著者:熊谷達也
文春文庫(295ページ) ¥581(税抜き)



2.「千マイルブルース」

こちらは、ノンフィクションのツーリング物語。コラムでなく、「物語」と言いたいのは、作者が旅先で出会うドラマが実に面白い。
※物語と言うと作り物っぽく感じてしまうが、決してそうではありませんよ。。

僕もソロツーリングが好きで、ひとりでキャンプなどにも出かけるけど、「何」
を求めて走っていたのか? もしかしたら、この作者が出会ったようなドラマを
求めていたのかも知れない…。

もちろん、気の会う仲間などで旅をしても、それはそれで楽しい思い出ができる。

だけど、もしかすると範囲が決まってしまう気がする…。

余談はさておき、この物語。時に涙がこらえられなくなることもある。

作者が旅先で出会う人たちは、「何か」を抱えてバイクで走り出す人々が多いようだ。

読み終えて、実にタイトルと中身がぴったり合っている…。と、納得させられた1冊。

「千マイルブルース」
著者:山田深夜
幻冬舎文庫(398ページ) ¥648 税抜き)







奥多摩 鋸山林道ツーリング

2013年06月09日 | XR250
今日のルート。

新青梅街道→県道44号(瑞穂富岡線)→青梅飯能線→R411(青梅街道)→奥多摩湖
→青R411(青梅街道)→鋸山林道→秋川街道

梅雨の晴れ間…という貴重な日曜にもかかわらず、寝坊…。あわてて支度し、
11時頃に出陣(どれだけ寝坊したか? お分かりいただけるでしょう…)。
あまり遠くまで足を延ばすことは難しいので、身近な、いつもの奥多摩方向へ
バイクを走らせる。

今日は目的地を鋸山林道とした。

奥多摩(R411)から鋸山を越えて、一部村道を経由して桧原方向へ下るルート。
僕の知っている限りでは、奥多摩側と桧原(五日市側)を結ぶルートは、奥多摩
周遊道路と、この鋸山林道しかないハズ(もちろん、青梅市内に戻ればつながる
けどね…)。

鋸山林道は、林道と名は付いているけどすべて舗装。支線に2本ほど魅力的な
ダートの林道もあるけど、今日は装備が薄く、次回の楽しみとしておく。

早速奥多摩側から鋸山を登る。全長13キロ。全て舗装だけど、一部荒れている
ところもあるので、ロードバイクはちょっと注意が必要。





ところどころがけ崩れ、また転がってきた岩があちこちに散乱。大雨の後には道
がなくなってしまいそうな、スリリングな状態。
そして、奥多摩側から頂上を目指す場合、頂上付近にほんの一部ガレ場あり
(登りヘアピン箇所がガレているので、スリップに注意)。





頂上部分は、標高は911メートル。この写真は頂上よりちょっと下部にある
広場から、R411側を見下ろしたもの。



桧原側へ下る道は、奥多摩側よりも快適。どこからともなく湧き出た水は、水溜り
から川となり、道路沿いをバイクとともに下り始める。
手を伸ばせば届くほど近くにやわらかい清流があり、バイクを止めるスペースもあり。
今度はここでコーヒーでも飲みながら、一休みしてみよう。
神戸(かのと)岩、滝、素彫りのトンネル…。下るにつれてだんだん河原が広くなり、
やがてはキャンプ場が現れる。

R411側ほど開けていないのが、桧原側の魅力。ただ、「つながっている…」と思って
バイクを走らせても、それこそこの「鋸山林道」以外は行き止まりと考えたほうが良い
ハズ。
事前にしっかりチェックして行くべし…でしょうか?