バイクと綴る物語 ~CRF250 RALLYと旅風景~

転職を機に二輪免許を取得。以後、バイクの魅力に取り憑かれ、毎週末はソロツーリングへ。旅先で出会った出来事を綴ります。

奥日光 CB400SSと紅葉ツーリング

2013年10月14日 | CB400SS
10月の3連休、3日ともすがすがしい良い天気。「秋はどこへ行ったの?」という感じではございますが、朝夕の冷え込みは確実に季節の移り変わりを表していますね。

さて、私は3連休中日はマル1日オフを頂き、お気に入りの場所「奥日光」へツーリングに行ってきました。ひとりで…。

実は、日光は今年4回目…。XR250で3回、CB400SSで今回。それほど好きな場所。

とは言え、今回は少し違うルートを楽しんでみようと思い、東北道→日光街道杉並木→いろは坂(上り)から走り、過去3回とは逆の方向からアプローチすることに。


東北道は久喜ICから乗る。途中、20数年前まで暮らしていた川越を通る。
川越は小学校5年でから社会人2年目まで過ごした場所。昔住んでいた家はとっくに取り壊され、空き地。小学校のころの通学路を通ってみた。すべてのスケールが小さく見える。昔の友人の家を発見。いっつも勝手に上がりこんで、迷惑をかけまくっていた友達のおかあちゃん。このおかあちゃんはもうこの世にいなく、お別れの時は人目をはばからず号泣した思い出も…。
小学校の前には、僕も所属していたサッカーチームの子ども達が集合。ユニホームのデザインが昔と変わらない。何故か熱いものがこみ上げてくる。涙なのだろうか…。



久喜IC手前、道路は渋滞中。「そりゃ、3連休中日だし…」と、のん気に構えていただが、東北道に乗った瞬間、愕然(まあ、当たり前のように渋滞です…)。
たまらず北関東道へ進路変更。大田からR122を目指し、足尾からいろは坂の麓を目指すことに。

ところが、時間優先で設定したナビがとんでもない方向を示す(いまだに理解不明…)。
R293→県道202号など示し、狙いと思いっきり逆方向へ進んでしまう。
県道202号。石灰採掘の工場。でかい山が丸ごと半分削り取られているような、不思議な風景。道は石灰で真っ白。ナビが導いていなかったら、恐らく一生知らなかったであろう道…。
県道15号線。広く快適な2車線道路だが、粕尾峠に迫ると様相は一変。タイト&ブラインドの連続。対向車多く、前を走るクルマが何度もコーナーでぶつかりそうになっていた(なぜ、「前から来るかも?」と想定して走らないのだろう? こんなクルマにかかわりたくない…)。


ようやくR122に合流。道幅広く、本当に快適ロード。ナビのおかげで恐らく4倍時間を費やした…。

そしてR120へ合流。「やったー! いろは坂♪」なんて思ったのもつかの間。入り口から最後までずーっと渋滞。一方通行なので引き返すことも出来ません。これはもう無条件降伏です。もうどうにでもなれ! 坂道発進を10年分やったような気持ち…。


そして…




中禅寺湖。先ほどの疲れを一気に癒してくれるさわやかな風…と言いたかったが、「寒風吹きすさぶ…」。すかさず、バックにしまいこんでいた予備着を着込む。









ちょっと温かみを加えて…



でも、寒いとは言え、この景色。かけ値なしに「来て良かった…」と思わせてくれる瞬間。
以前訪れたときよりも、たくさんの人がいる。家族連れ、カップル、仲間同士…。そして僕はひとり(汗)。景気の上向きをこんなところから感じた…。





中禅寺湖から奥日光を目指すが、これまたひどい渋滞。「ひどい」と言ったけど、恐らく3分(いや、それ以上)に5メートルくらい進む感じ。原因は竜頭の滝の駐車場待ちのため。
でも、前向きに捕らえると、おかげでいつもより奥日光の細部が見られたような気持ち。夕日が照らす木々、その間から見える、ダイヤモンドのような輝きを放つ中禅寺湖、日常の汚れを洗浄してくれそうな空気…。存分に味わうことが出来ました。



戦場ヶ原。夕日に照らされ、赤い鎧をまとった男体山。









静かに日没を待つ湿原の植物たち。僕もこの場でしばらく日没を待つことに…。








日没、さあ帰ろう…。ブルッ、寒い…。10度を切り、しかも風もあって体感温度はそれ以下。

東京では、まだ夏の臭いを感じる。「いつになったら季節は変わるのか?」なんて思っていたけど、ゆっくり、確実に冬が近づいている…。そしてまたひとつ歳をとる…。

いろいろ考えながら、沼田街道の渋滞、関越道の渋滞を走りきって、23:30に東村山へ到着。
ホント、今日は両腕パンパンです(笑)。



紅葉ツーリングが楽しみな季節…

2013年10月12日 | CB400SS
10月の3連休は、3日ともとても良い天気のようですね。


連休初日の12日(土)、私は完全な休養日に当てています。
10月末に発表する、あるプロジェクトの進行で、ちょっと忙しくしておりまして…。


さて、紅葉の便りが待ち遠しい10月ですが、わが町は(東京)は今日も30度を超えているようで…。
外に出てみると、確かに「夏の臭い」がするワケです。

秋は、ライダーとしてもっとも喜びが感じられる季節…。

というワケで、今日は昨年の紅葉の写真を掲載して、気分を盛り上げてみたいと思います。



2012年11月初旬の、東京・奥多摩の紅葉です。










そして、これは自分がもっとも気に入っている、愛車込みのカット。



連休中日の13日(日)は、奥日光に紅葉を探しに出かけてきます。

やっぱり一人ですが…。

どなたか見かけたらお声掛けください(笑)。



榛名山→白糸の滝、そして軽井沢…。今日もひとりツーリング

2013年10月05日 | CB400SS
上毛三山(赤城、榛名、妙義)と言われる名山のなかで、唯一、走ったことのない山。

それが、榛名山。

加えて、「榛名山道路」は、最近の愛読書(っていうか目の保養)で購入した「Road of Japan 新・日本百名道(写真家・須藤英一 著)の027にファイリングされている。



しかも、キーワードは、「北海道のような美しさ…」とある。



まだ見ぬ北の台地に思いを寄せているワタシとしては、行かない理由は全くない…。

と、言うわけで、高速道路に乗る。

今日の相棒はCB400SS。もう一台の相棒、XR250より排気量が大きく、長距離が楽。タイヤの形状もあって、その差はさらなり…。

高崎を降りて、一般道を走る。ナビのガイドを頼りながら走ると、本来は県道33号線を目指していたが、最短ルート検索は県道28号にて誘導。

まあ、なかなかナイスな急勾配&ヘアピンの連続。「このワインディングの先にあの直線道路があるのか? 少々疑いたくなるような…。





でも、峠を越えると、目の前にしっかりと“アノ”道が現れました。県道28号線は、榛名山道路に合流する道だったようです。

早速、榛名山道路に入ってパチリ。峠方向はまるで空に続くジャンプ台と言うか、滑走路というべきか? 999(スリーナイン)だったら、あの先あら銀河をめがけて飛び立つのかな…。







そしてこの道路、峠側から湖(榛名湖)側へ下る際に、「メロディライン」と名づけれるちょっとした演出がある。路面にレコード板のような刻みがあり、その上を針(ではなく)クルマのタイヤ)が通過すると、その通過音である音楽が奏でられるというもの。50km/hで通過するとよく聞こえるそうなのだが、バイクでは「?」。いづれにせよ、飛ばしすぎを抑制する粋な演出です。
そして、そこで奏でられる音楽は…。行ってみてのお楽しみに(というか、忘れてしまいました…)。


榛名湖へ到着。
「榛名富士」と呼ばれる榛名山。青く澄み切った空に、円錐型の穏やかな山影。上毛三山仲間(?)の妙義山とは全く性格が違う。



周辺にはレストハウスや公園などいろいろあり。僕はここへ“鉄馬”にまたがってやってきたが、リアルな“馬”が観光客の皆様を楽しませてくれているようでした。






地図を見ると、ここから西へ約50kmに軽井沢町がある。50kmが近いのか遠いのか「?」だけど、「せっかくここまで来たのだから…」という単純な理由で出発。

榛名山から県道33号線で一気に下る。榛名神社、矢立の杉を通過。約1400年の歴史だそうだが、その頃の人々は、なぜこんな険しい場所に、これだけの建築が出来たのか? 以前、戸隠神社に訪れた時もそう思った。山を信仰する強い気持ち、今の僕らにはそんな強い気持ちはあるだろうか?

県道54号線へ入る。左右に広がる田園風景。黄金色に輝く稲穂。昭和の香りを漂わせる家屋。普通の生活道路だが、穏やかな気持ちになれる。

二度山峠。ここを超えると、目の前に浅間山がドドーンと現れる(チープな表現ですみません)。
※気持ちよく走りすぎで写真がなく、申し訳ない…。



北軽井沢の開放的な高原風景を抜けて、白糸ハイランドウェイへ。

白糸の滝。美しい姿には代わりはないのだが、以前ここと訪れた時は、もっと懇々と水が湧き出ていたような…。









山を走っていていつも思うこと。日本は水に恵まれたすばらしい自然に囲まれていることに感謝しなければならない。
ちなみに、白糸の滝へ到着する観光バスから降りてくる人々のほとんどが、中国の方だったような…。夢中でカメラのシャッターを押す姿が、万国共通、なんとも微笑ましい。

白糸ハイランドウェイは、道は少々荒れ気味、また対向車が多いことなど差し引いても、バイクで走る喜びを与えてくれる美しい道。両側の自然が、やがてよく整備された別荘・ペンション街になり、旧軽井沢に入ると、景観とマッチしたしゃれた店が増え…。今度、秋が深まる前にゆっくり来よう。


今日も、バイクとともに楽しい一日が過ごせたことに感謝。