~高尾山走術研究所~

高尾山で走る術を研究する会。
それが「走術研究所」です。
みんなの心は一つ「天狗のように走ること」

監督が見てくれている

2016年07月17日 | ジョギングノート
わたくしにも監督がついた。

会社勤めで趣味で走っていながら、結構マジで大会等で上位入賞を狙っている中長距離ランナーって多いと思う。
そんな人は、日夜どうしたら速くなるのか考え、メソッド本を読んだりネットで検索したりと勉強していることだろう。

多分に漏れず、わたくしもそうである。

そうして、客観的に自分のことを診てくれる人を切望している。
それは監督やコーチという存在である。

一流ランナーには、一流の監督やコーチがついている。
大迫選手には、サラザール。
村山兄弟には、宗監督。

一昔前なら、瀬古選手には中村清監督。

現在なら、青山大学の原監督なんか有名である。

監督やコーチになる方は、経験から得た知識が豊富である。
そんな人からのアドバイス一つで心境の変化やフォームが改善、し劇的に記録が伸びたりする。

なので、監督やコーチがいれば、自分だってもっと速くなれる!と信じている(笑)

最近オレゴンプロジェクトで行っている動的ストレッチをネットで知り、取り入れている。
これは、文字通り「動きながらストレッチ」をするもので、今までの止まってぐっぐと足や腕、腰などを伸ばすものとは違う。

今までのストレッチは、どうやら無理に伸ばすことで筋肉の繊維を切っていて故障につながる元凶だと何かの本で読んだ記憶があり、このようなストレッチは全くしてこなかった。

それはそれで、体が硬くなり故障につながってしまう。

そうした中で、初動負荷理論に目がとまった。
これはイチロー選手が最多安打で注目されることで、若いころに取り入れた「初動負荷理論」が再度注目を浴びテレビで紹介されたいたのをたまたま観ていた。

初動負荷理論の詳しいことは分からない。
しかし、そのテレビ中継で。
ジム全体を映した場面の中で、マシーンを使って体を動かす人の動きが目に留まった。

それは、独自のマシーンと思われるものを使い、あらゆる角度に腕や足の関節を動かしていたのだ。

その動きが、ネットで見るオレゴンプロジェクトが行っている動的ストレッチによく似ていた。

これは、もしかしたら同じなのでは???

それから、動的ストレッチを積極的に取り入れることにした。

それと、ドリル。
これは、野球選手しかりサッカー選手しかり。

みな、練習ではとても長い時間をかけて動き作りを行っている。
陸上においても、短距離界は動きつくりについて研究が進んでいるように感じる。
これは、長距離と違い、ちょっとした動きの変化でタイムが変わってきてしまうことに由来すると思われる。

時間をかけて速くなるために研究された動き作りを取り入れない手はない!

とのことで、短距離のドリルも取り入れるようになった。
基本的に、素早く動くこと、つま先で走ること、足を着地させた衝撃を体全体に伝え推進力に変換すること。

神経系を鍛えることを主眼においた動き作りである。

そうして、動的ストレッチとドリルを浅川ゆったりロードそばにある公園で行うようになった。

そして、今日もこれをやっていると。

なんか目線を感じる。

その目線をたどると。
80歳ぐらいの腰の曲がったおばあ様がこちら凝視していた。
ネギを持って(笑)。

まあ、気にせず続けていたのだが。

しかし、この状況を生かせないものか?と考え。

この人を、空想で自分の専属の監督にすることはできないか。
アドバイスはなくとも見られていることで、集中することができるし。

そうして勝手に、このおばあ様を監督に仕立て上げ練習を続けた。

そうすると。
その監督(笑)が突然「ちょっといいかしら?」話かけてきた。

ここからは空想ではなく、現実である。

「私、いつも公園を散歩しながらあなたを見ているのよ。」
「いつも黙々と集中しているその姿に感心しているの」
「何のスポーツやっているのかしら?」

と、話かけてきた。

「遊びで陸上競技をやっています」と答えるわたくし。

「そう。私もスポーツが大好きで。」
「若いころは、国体にも出場していたわ」

このおばあ様国体にも出場していたらしい。
監督にして間違いなかった(笑)


当時の国体は、国民の運動会的な役割だったそうで。

6種競技なるものに出ていたとのこと。

種目は、ちょっと聞き取れなかったが綱引きは聞き取れた(笑)
でも、国体だからその県の代表者が選出されて出ていたようです。

一期一会。

一通り話したあと「お邪魔して悪かったわね。応援してるわよ。元気をもらいました。ありがとう」と言って、公園から出ていった。

なんか不思議な気分。
そのあとは、気分もよくなり集中して動き作りに専念することができた。

なんといっても、一番のアドバイスは褒められること。

それが一番効果的なのかもしれない。

この方を監督にして良かった。
勝手にだけど。

空想と現実がごちゃまぜになった不思議な時間だった。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿