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日々のあわ

悲喜こもごものピアノレッスン風景

失恋…

2007年09月24日 | おと記録
お友達の演奏を聴いて、その美しさに心を打たれた曲。

シューベルトのピアノソナタOp.120

それまで、「シューベルト=優等生っぽくて退屈」という非常に失礼な
考えを持っていた私でしたが
この曲の第1楽章を初めて聴いて
「シューベルトのピアノ曲とはかくも美しいのか!」と涙が込み上げる程に感動しました。

そして「自分でもこの美しい音楽を奏でられたら…!」と、無謀にも譜読みを始めたのが今年の4月。

他の曲の練習もあったので、僅かずつしか練習できませんでしたが
それでも6月の初旬には取り合えず通して弾けるくらいにはなりました。

……で、譜読みが終わって気づくこと。

それは「私が弾くと全然美しくない」という事実。

記憶の中の『心に染み入るような美しさ』があった曲と
どう考えても同じ曲には聴こえません。

「私が弾くとちっとも素敵じゃない…」と感じたのは自分だけでなく
それを証拠に、過去に類を見ないほど先生から"けちょんけちょん"のボロクソに言われた曲でもあります(苦笑)

「ヘタなのがバレる」(←溜息と共に) 
「聴いてて退屈」
「……眠い」
「何がしたいの?」
「(音が)美しくない」

などなど。

この曲のレッスンが終わった日(8/30)、一番最後に先生にかけられた言葉なんて
「もっと頭と耳を使って練習して下さい」
でしたからね。

ふはははは。
曲の終了時に貰う言葉じゃないよ。

何ていうか、「私なんかが弾いてしまって、ごめんなさい」と
謝らねばならないくらい、本当に最初から最後までボロボロだったのだけど
でも、この曲を弾いたことでとても多くのものを得たのも事実。

この曲を始めるに当たり、先生からは
「この曲は『こう弾きなさい』という指導はしないから、自分で研究して自分で作ってきて下さい。
あんまり変だったら指摘するけど、レッスンでは軌道修正するだけ。
そうやって自分で曲を仕上げることで力がつくし、何よりそれが大きな自信になるはずだから」

…と言われていたんです。

だから、自分で和声のバランスを探ってみたり
ペダルの使い方を研究したりと、試行錯誤を重ねましたよ!!

あんまり当てにならない自分の耳と感覚だけを頼りに
ああでもない、こうでもない、と練習した日々。

「もう飽きた」とか「…分かんないよ!」と、愚痴を零しながらも
1音1音に向かい合った毎日も、今となってはいい思い出です。(しみじみ)

……なんて言いつつ、最終的には『ズル』しちゃったんですけどね。

この曲。諸事情とご縁があって数人の先生に見て頂いたんです。
で、その時に曲つくりも手伝って頂いちゃったんだな~ 

あは、あはは、あははははーー。
…………。


ごほん、ごほん。(咳払い)
でも、まぁ、少なくとも「一人で作り上げるんだ!」と最初だけは意気込んで
頑張ってたわけだし、その努力は無駄じゃなかったと思ってます。


「○○先生と××先生に、正反対のこと言われたよー。どうしたらいいんだ?!」
と、同じ曲を複数の先生に習う際の、『お約束』である悩みが生じたり。

先生の指導(提案)を「イヤです!」と真っ向から撥ね付けて(←こんなの初めて)
問題点を解決しながらも、自分のこだわりを貫ける方法を探したり。

とにかく貴重な経験を沢山させていただきました。はい。

おかげでいつも以上に自分で考え、こだわって、能動的に仕上げた曲となりました。
まぁ、その結果が暗澹たるものだったわけですけど。(最初の愚痴へと戻る)

ふぅ。

改めて録音を聴くと「いいところなしのシューベルトだなぁ」と感じます。

歌い方に魅力もなければ、和声感もないし、リズムもテンポも崩れまくり。おまけに"がさつ"。

この曲は『音』に演奏者の"人となり"がストレートに表れると思うんですよね。

で、私が弾くと素敵じゃないということは……。

(推して知るべし)

何ていうか「好きな曲だからって素敵に弾けるわけじゃない」という事実をまざまざと見せ付けられたようで
暫くはどかーんと落ち込んだのですけど、ようやく吹っ切れました。

ほら。世の中には「相性」ってやつがあるじゃないですか。

確かに曲に取り組んだ最初から
「シューベルトったら、本当につれないわ~」的な気持ちはあったんです。
やたら弾きにくいし、いくら弾いてもしっくりこないし。

それはまるで『寄るな触るな近づくな』と全力で拒絶されているかのようで
「私はこんなにあなたを慕っているのに…」とハンカチ噛む日々でしたとも。

そして、何より悲しかったのが
時間をかければ少しは分かり合えるかと思ったのに、最後まで彼との距離が縮まることがなかったこと。。。

酷いよ、シューベルト。(逆恨み)


いや、でもね。彼と出会った事を後悔はしてません。

この恋は実らなかったけれど、彼の存在は私の胸にかけがのないものを残してくれました。
だから今はこう言いたい。素敵な思い出を「ありがとう」と。

……………………。
……………。
…。

……あ、いけない。
これ以上書き続けると、どんどん壊れていくのでここらで音源アップを。
時間と興味と好奇心がある方はこちらからどうぞ。
(一番上に置いてあります)

こんな音源を晒すのは自分でもどうかと思いますが、ここは一つ失恋記念てことで。

では、最後にお約束の。。。

あばよっ、シューベルト! 
いい夢見ろよっ!
(by 慎吾ちゃん)

【追記】
……って、今は2・3楽章やってるんだった(笑)  
いやいや。もう少しお付き合いは続きますよ。シューベルトくん。

これからに期待ってことで

2007年07月29日 | おと記録
レッスンで平均律Ⅰの9番が終わったので、いつものように録音しました。
ご興味と暇と寛大な心をお持ちの方は、こちらからどうぞ。
(【バッハ編】の一番上に置いてあります)


9番のプレリュードはのどかな雰囲気でお気に入りの曲。
……それにしては装飾音符が相変わらず、、へたくそ。(ぼそっ)


フーガは、
「もうバッハ辞めちゃおうかな」と思って一時期、勝手に切り捨てていました。
ところが今年に入って『カッパの会』に参加するようになり、再び取り組むことに。

真面目に練習してるうちに「やっぱりバッハって面白いなぁ」と思えるようになり
今では、そこそこ楽しんで弾いています。


レッスン期間は長かった……!!
昨年の12月からやってましたからね~~~。
えっと、、、7ヶ月以上?!

ひ~~~~。

いや、決して愛がなかったわけじゃないんですよ。
なかったのは時間とやる気。(ダメじゃん)

正味の練習期間は多分2ヶ月くらいじゃないかと。。。


この曲で何が難しかったって、『速く弾くこと』。
(結局、あんまり速く弾けなかったけど
ただの16分音符も、保持音がありながら弾くのは非常に難しいということを知りました。
………指が絡まるっ!!


「んー。まぁ、これくらいで勘弁してやるか」
と先生に許していただいて(笑)終わったこの曲。

まだまだ課題はてんこ盛りだけど、あと何曲かフーガも弾いていくうちに
慣れるかなぁ、、、と楽観的に考えてます。

いつか、このヘタくそ加減を「懐かしい」と思えるようになれればいいんですけど。

真剣になるのが遅いんだ

2006年10月14日 | おと記録
前回のレッスンで終わった2曲です。
いつものように、お暇があって心が広い方だけお付き合い頂ければ、、、
と思います。


☆平均律Ⅰ巻・2番フーガ (バッハ)

数日前に書いた通り、終了後に録音してみたらテンポの乱れが酷くってガッカリさせられた代物。
いくら何でも、これじゃあ痛すぎる・・・ってわけでレッスン終了後に真面目に練習をし始めました。
(遅い)

せめてテーマ部分だけでも、テンポキープしたい・・・!!
って思ったんですが、やっぱりところどころ速くなっちゃってます。

この曲、一応3声だけど私が弾くと3声に聴こえない。
テーマ以外の声部は、ないがしろにされてますね。
何となく鳴ってるだけ・・って感じで。
肝心のテーマにしたって、埋没してるとこ多いし。。。

えっとぉぉ、2~3年後に期待ってことで。
(頑張れ、私!!!)



☆『9つのプレリュード』より8番 (シマノフスキ)

初めて聴いて、たちまち心を奪われた曲。

先生には「もっと、あっさり弾いた方がいいんじゃない?」って言われたけど
(↑遠まわしに)
最終的には思いっきりrubatoかけて、ねっとり弾いちゃいました。

だって、こっちの方が楽しいんだもん。

レッスンの時だけ、先生の言うとおりのあっさり味で弾き(笑)
家で弾く時には、たっぷり濃厚に弾いていました。
この録音は濃厚ver.です。


想像以上に弾きにくい曲(場面転換の早さに着いていけない)でした。
大曲の合間の「息抜き」で始めた曲だったのに
随分長いことやってたなぁ・・・っていうのが感想。

その割にヘタくそだなぁ・・・っていうのが反省。

半年間の集大成

2006年09月11日 | おと記録
この前のレッスンで「水の反映」が終わったので、いつものように録音をしました。

この曲にかけた時間は、約7ヶ月。
その間、1ヶ月くらいお休みしていた期間があるので
(「月の光」の練習をメインに変えていた頃)
正味練習していたのは、6ヶ月・・・といったところでしょうか。

半年以上の時間をかけて1つの曲を仕上げたのは、これが初めての経験。
今までは長くても3ヶ月弾けば、どの曲も終わりにしてもらっていました。
(仕上がらないままの強制終了含む・笑)

何度か訪れたスランプ(飽きただけ・・)を乗り越えつつも
この日を迎えられたを思うと感慨深いものがあります。

良く投げ出さずに頑張ったなぁ、成長したなぁ、、、なんて。


レッスンでは、いつもの如く
「ま~~、ここらが限界かな。もう集中力が続かないんでしょ?じゃあ終わりでいいんじゃない」
って感じでしたが(ここまで言われてない)

よくよく私の技術経験値精神力を考えてみれば、ここまで弾ければ上出来じゃん!!

本当、良く頑張ったよ!!
偉いよ、私。



・・・そんな私の「水の反映」はこちらから。

↑↑ で「上出来」なんて書いておきながら
録音したものを聴くと、思わず顔をしかめてしまう部分がたくさんあります。

でも、これが今の私の精一杯
持てる力をフルに出し切ったので、これはこれで満足してます。
(1箇所、明らかな音を間違いをしてしまったのは痛いけど・笑)


一応、前に録音したのよりはマシになってると思うんですけど
本当に微妙な差なので私にしか分からないハズ

ですので以前聴いて下さった方には
「代わり映えのしないモノ聴かせてやがって!!」
って感じだと思います。。。

いつものように本当にお時間があって、暇で暇で仕方がない方だけどうぞ。


ふぅ、なーんか疲れたけど、、、、楽しかったな。

冴えない

2006年08月09日 | おと記録
どうしようかな~。どうしようかな~。

・・一応、レッスンで平均律1巻のプレリュード2番が終わったのですが
録音したものを聴くとアップするのに躊躇います。

こういう曲って腕前がモロに出ますよね。
んー、何だろ?誤魔化しがきかないっていうか。。。

自分で聴いていて特に気になったのが
・右手と左手で音がピッタリ合ってない!ズレてる箇所が多すぎる!
・苦手な音形が、もろバレ!いかにも『弾きにくいんです』って音で弾いてる
・fからffの幅が狭すぎ!!クレッシェンドしてるのが全然わからない

・・・・・全体的に「冴えない」感じです。

まぁ、ヘタなのは今に始まったことじゃないし、、いっか。
というわけで、こちらにアップしてみました。

噂によるとこの曲は速い曲らしいのですが、(←CDとか持ってないから知らないんです)
私のは遅いです。
前半がモデラート、速いところはアレグロ・・・くらいかな。

*お願い*
どうか、この曲をお好きな方はお聴きにならないで下さい。
・・・きっと、怒らせちゃうわ。

中間報告・・?

2006年07月23日 | おと記録
良くわかんないけど、中間報告??って感じで『水の反映』をお試しUP。
この曲3月からやってます。途中1ヶ月お休みしたりはあるけれど
全部足しても、もう4ヶ月はまるまるやっていることになるわけでーーー。

それなのに、「まだこれしか弾けないんかよー」って感じ。
興味がある方は、こちらからどうぞ。
後半は特にボロボロ・ガタガタです。
聴いたあとでの文句は受け付けません
(というわけで、コメントできない設定にしちゃった・笑)

前回のレッスンの時、先生と
「『水の反映』は難しいよね」という話をしていたのですが・・

先生「あの手の曲(速く弾かないとカタチにならない曲)は、いくつかやっていけば慣れるんだけど、1曲目で弾けるようになるのはちょっと難しいかも」
高菜「え?それってこの曲はムリってことですか?」
先生「あっ・・。(←ヤバイと思ったらしい) いや、ムリじゃないけど」
高菜「・・・・・・。(不審感たっぷりな眼差し)」
先生「1回休憩(終わりに)して、暫くたってからまた練習を始めるっていうのも手ですねー」
高菜「う~~~~ん。(スッキリしなくて気持ち悪そう・・)」
先生「(高菜の浮かない顔を見て→)じゃあ、この曲は目処が立つまでやって、ちゃんと終わらせましょう(笑)」
高菜「はい!お願いします(笑)」

そんなわけで、まだまだこの曲とのお付き合いは続きそうです。
後半はまだ譜読みの途中って感じの具合だし。。。

だ・け・ど、このまま練習してても弾けるようになる気がしな~~いんですよね。
3ヶ月後も、今と進歩ない予感マンマンです!!
(不吉だわ・・・)

終了・・・でイイのかな??

2006年06月18日 | おと記録
いつもはレッスンで曲が終わったらアップしているのですが、
『月の光』に関しては、先生のOKって貰ってないんですよね。。

・・・「終わり」と扱っていいのかしら??

ま、もうレッスンに持って行くことはナイからいっか(笑)
興味がある方はこちらからどうぞ。
(ふわふわ演奏会の前日に録音したものです)

ピアノ仲間のこーじさんは、この曲を静寂の中の激しさが感じられる名曲と表現されていますが
私も同じように思いました。

静と動の対比が美しい曲。

それと同時に、夜の曲だけあって艶めいた色気のある曲だと感じます。
いや、私のピアノに色気はないですけど。

・・・・・・うん、大人の曲。

中退メモリアル

2006年05月21日 | おと記録
フランス組曲中退を記念して、3番を全曲UPしてみました。
本当は、フランス組曲卒業を記念して、、、って言いたかったんだけど、
この酷い有様で「卒業」もないだろう・・・ってことで「中退」。

いつものように、暇で暇で仕方がない心の広い方だけこちらからどうぞ。
自分でもウンザリするくらい下手なので、酷いものを聞かされる覚悟がある方にしか聞いていただけません。

ちなみに、録音はそれぞれの曲がレッスンで終了する毎に録っています。
毎回ICレコーダーを置く場所が違うので、音の大きさや聞こえ方が曲によってマチマチなのはご容赦下さい。

アルマンドとクラントは、以前UPしたのと同じもの。
前にUPしたから今回は削っても良かったんだけど、せっかくなので全曲置いてみました。

さらっと聞き流して頂ければ嬉しいです。
(音源は今回も1週間くらいで消すので)

遁走

2006年04月10日 | おと記録
いつもならレッスン終了後に録音するのですが
別れの曲に関しては、正直もう弾きたくありません。。。
なので、今日レッスンに出かける前に録音したものをアップ。

1ヶ月前に
「どうしましょうか?(終わりにする?)」
と先生に訊かれた時、終わりにしてもらっておけば良かった・・・と思ってしまう程、時間をかけた意味を感じられないこの曲。
だって、1ヶ月前から音楽的にも技術的にも進歩がないんだもん。

「3ヶ月弾いてもこの程度かよ~」とガックリしてしまいます。

ただのお耳汚しなので、本当に暇で退屈で時間をもてあましている方だけ、こちらからどうぞ。

こういう曲を弾くと、「私って本当にセンスないな~」と思います。
もう溜め息しか出ない(笑)
CDとか聴いて、感性を磨かないといけませんね。

あ。「何?この気持ち悪い歌い方!」とかっていう苦情は受け付けませんよ。
そんなの、自分が一番わかってるんだーい!!
(泣きながら走り去る)

春だから

2006年04月03日 | おと記録
1年前レッスンで見ていただいた「幻想曲さくらさくら」をお遊びUP。
といっても、この録音は最近のものではなく1年前の合格後に録ったものです。

いつものように同情と憐れみを誘う録音ですが、心と時間に余裕のある方は
こちらからどうぞ。

いちいちイイワケ書くのも面倒なので、今回はイイワケなし。
適当に聞き流してやって下さればありがたいです。

音源は1週間くらいで消去します。