お友達の演奏を聴いて、その美しさに心を打たれた曲。
シューベルトのピアノソナタOp.120
それまで、「シューベルト=優等生っぽくて退屈」という非常に失礼な
考えを持っていた私でしたが
この曲の第1楽章を初めて聴いて
「シューベルトのピアノ曲とはかくも美しいのか!」と涙が込み上げる程に感動しました。
そして「自分でもこの美しい音楽を奏でられたら…!」と、無謀にも譜読みを始めたのが今年の4月。
他の曲の練習もあったので、僅かずつしか練習できませんでしたが
それでも6月の初旬には取り合えず通して弾けるくらいにはなりました。
……で、譜読みが終わって気づくこと。
それは「私が弾くと全然美しくない」という事実。
記憶の中の『心に染み入るような美しさ』があった曲と
どう考えても同じ曲には聴こえません。
「私が弾くとちっとも素敵じゃない…」と感じたのは自分だけでなく
それを証拠に、過去に類を見ないほど先生から"けちょんけちょん"のボロクソに言われた曲でもあります(苦笑)
「ヘタなのがバレる」(←溜息と共に)
「聴いてて退屈」
「……眠い」
「何がしたいの?」
「(音が)美しくない」
などなど。
この曲のレッスンが終わった日(8/30)、一番最後に先生にかけられた言葉なんて
「もっと頭と耳を使って練習して下さい」
でしたからね。
ふはははは。
曲の終了時に貰う言葉じゃないよ。
何ていうか、「私なんかが弾いてしまって、ごめんなさい」と
謝らねばならないくらい、本当に最初から最後までボロボロだったのだけど
でも、この曲を弾いたことでとても多くのものを得たのも事実。
この曲を始めるに当たり、先生からは
「この曲は『こう弾きなさい』という指導はしないから、自分で研究して自分で作ってきて下さい。
あんまり変だったら指摘するけど、レッスンでは軌道修正するだけ。
そうやって自分で曲を仕上げることで力がつくし、何よりそれが大きな自信になるはずだから」
…と言われていたんです。
だから、自分で和声のバランスを探ってみたり
ペダルの使い方を研究したりと、試行錯誤を重ねましたよ!!
あんまり当てにならない
自分の耳と感覚だけを頼りに
ああでもない、こうでもない、と練習した日々。
「もう飽きた」とか「…分かんないよ!」と、愚痴を零しながらも
1音1音に向かい合った毎日も、今となってはいい思い出です。(しみじみ)
……なんて言いつつ、最終的には『ズル』しちゃったんですけどね。
この曲。諸事情とご縁があって数人の先生に見て頂いたんです。
で、その時に曲つくりも手伝って頂いちゃったんだな~
あは、あはは、あははははーー。
…………。

ごほん、ごほん。(咳払い)
でも、まぁ、少なくとも「一人で作り上げるんだ!」と最初だけは意気込んで
頑張ってたわけだし、その努力は無駄じゃなかったと思ってます。
「○○先生と××先生に、正反対のこと言われたよー。どうしたらいいんだ?!」
と、同じ曲を複数の先生に習う際の、『お約束』である悩みが生じたり。
先生の指導(提案)を「イヤです!」と真っ向から撥ね付けて(←こんなの初めて)
問題点を解決しながらも、自分のこだわりを貫ける方法を探したり。
とにかく貴重な経験を沢山させていただきました。はい。
おかげでいつも以上に自分で考え、こだわって、能動的に仕上げた曲となりました。
まぁ、その結果が暗澹たるものだったわけですけど。(最初の愚痴へと戻る)
ふぅ。
改めて録音を聴くと「いいところなしのシューベルトだなぁ」と感じます。
歌い方に魅力もなければ、和声感もないし、リズムもテンポも崩れまくり。おまけに"がさつ"。
この曲は『音』に演奏者の"人となり"がストレートに表れると思うんですよね。
で、私が弾くと素敵じゃないということは……。

(推して知るべし)
何ていうか「好きな曲だからって素敵に弾けるわけじゃない」という事実をまざまざと見せ付けられたようで
暫くはどかーんと落ち込んだのですけど、ようやく吹っ切れました。
ほら。世の中には「相性」ってやつがあるじゃないですか。
確かに曲に取り組んだ最初から
「シューベルトったら、本当につれないわ~」的な気持ちはあったんです。
やたら弾きにくいし、いくら弾いてもしっくりこないし。
それはまるで『寄るな触るな近づくな』と全力で拒絶されているかのようで
「私はこんなにあなたを慕っているのに…」とハンカチ噛む日々でしたとも。
そして、何より悲しかったのが
時間をかければ少しは分かり合えるかと思ったのに、最後まで彼との距離が縮まることがなかったこと。。。
酷いよ、シューベルト。(逆恨み)
いや、でもね。彼と出会った事を後悔はしてません。
この恋は実らなかったけれど、彼の存在は私の胸にかけがのないものを残してくれました。
だから今はこう言いたい。素敵な思い出を「ありがとう」と。
……………………。
……………。
…。
……あ、いけない。
これ以上書き続けると、どんどん壊れていくのでここらで音源アップを。
時間と興味と好奇心がある方はこちらからどうぞ。
(一番上に置いてあります)
こんな音源を晒すのは自分でもどうかと思いますが、ここは一つ失恋記念てことで。
では、最後にお約束の。。。
あばよっ、シューベルト!
いい夢見ろよっ!(by 慎吾ちゃん)
【追記】
……って、今は2・3楽章やってるんだった(笑)
いやいや。もう少しお付き合いは続きますよ。シューベルトくん。
シューベルトのピアノソナタOp.120
それまで、「シューベルト=優等生っぽくて退屈」という非常に失礼な

考えを持っていた私でしたが
この曲の第1楽章を初めて聴いて
「シューベルトのピアノ曲とはかくも美しいのか!」と涙が込み上げる程に感動しました。
そして「自分でもこの美しい音楽を奏でられたら…!」と、無謀にも譜読みを始めたのが今年の4月。
他の曲の練習もあったので、僅かずつしか練習できませんでしたが
それでも6月の初旬には取り合えず通して弾けるくらいにはなりました。
……で、譜読みが終わって気づくこと。
それは「私が弾くと全然美しくない」という事実。
記憶の中の『心に染み入るような美しさ』があった曲と
どう考えても同じ曲には聴こえません。
「私が弾くとちっとも素敵じゃない…」と感じたのは自分だけでなく
それを証拠に、過去に類を見ないほど先生から"けちょんけちょん"のボロクソに言われた曲でもあります(苦笑)
「ヘタなのがバレる」(←溜息と共に)
「聴いてて退屈」
「……眠い」
「何がしたいの?」
「(音が)美しくない」
などなど。
この曲のレッスンが終わった日(8/30)、一番最後に先生にかけられた言葉なんて
「もっと頭と耳を使って練習して下さい」
でしたからね。
ふはははは。
曲の終了時に貰う言葉じゃないよ。
何ていうか、「私なんかが弾いてしまって、ごめんなさい」と
謝らねばならないくらい、本当に最初から最後までボロボロだったのだけど
でも、この曲を弾いたことでとても多くのものを得たのも事実。
この曲を始めるに当たり、先生からは
「この曲は『こう弾きなさい』という指導はしないから、自分で研究して自分で作ってきて下さい。
あんまり変だったら指摘するけど、レッスンでは軌道修正するだけ。
そうやって自分で曲を仕上げることで力がつくし、何よりそれが大きな自信になるはずだから」
…と言われていたんです。
だから、自分で和声のバランスを探ってみたり
ペダルの使い方を研究したりと、試行錯誤を重ねましたよ!!
あんまり当てにならない

ああでもない、こうでもない、と練習した日々。
「もう飽きた」とか「…分かんないよ!」と、愚痴を零しながらも
1音1音に向かい合った毎日も、今となってはいい思い出です。(しみじみ)
……なんて言いつつ、最終的には『ズル』しちゃったんですけどね。
この曲。諸事情とご縁があって数人の先生に見て頂いたんです。
で、その時に曲つくりも手伝って頂いちゃったんだな~

あは、あはは、あははははーー。
…………。

ごほん、ごほん。(咳払い)
でも、まぁ、少なくとも「一人で作り上げるんだ!」と最初だけは意気込んで
頑張ってたわけだし、その努力は無駄じゃなかったと思ってます。
「○○先生と××先生に、正反対のこと言われたよー。どうしたらいいんだ?!」
と、同じ曲を複数の先生に習う際の、『お約束』である悩みが生じたり。
先生の指導(提案)を「イヤです!」と真っ向から撥ね付けて(←こんなの初めて)
問題点を解決しながらも、自分のこだわりを貫ける方法を探したり。
とにかく貴重な経験を沢山させていただきました。はい。
おかげでいつも以上に自分で考え、こだわって、能動的に仕上げた曲となりました。
まぁ、その結果が暗澹たるものだったわけですけど。(最初の愚痴へと戻る)
ふぅ。
改めて録音を聴くと「いいところなしのシューベルトだなぁ」と感じます。
歌い方に魅力もなければ、和声感もないし、リズムもテンポも崩れまくり。おまけに"がさつ"。
この曲は『音』に演奏者の"人となり"がストレートに表れると思うんですよね。
で、私が弾くと素敵じゃないということは……。

(推して知るべし)
何ていうか「好きな曲だからって素敵に弾けるわけじゃない」という事実をまざまざと見せ付けられたようで
暫くはどかーんと落ち込んだのですけど、ようやく吹っ切れました。
ほら。世の中には「相性」ってやつがあるじゃないですか。
確かに曲に取り組んだ最初から
「シューベルトったら、本当につれないわ~」的な気持ちはあったんです。
やたら弾きにくいし、いくら弾いてもしっくりこないし。
それはまるで『寄るな触るな近づくな』と全力で拒絶されているかのようで
「私はこんなにあなたを慕っているのに…」とハンカチ噛む日々でしたとも。
そして、何より悲しかったのが
時間をかければ少しは分かり合えるかと思ったのに、最後まで彼との距離が縮まることがなかったこと。。。
酷いよ、シューベルト。(逆恨み)
いや、でもね。彼と出会った事を後悔はしてません。
この恋は実らなかったけれど、彼の存在は私の胸にかけがのないものを残してくれました。
だから今はこう言いたい。素敵な思い出を「ありがとう」と。

……………………。
……………。
…。
……あ、いけない。
これ以上書き続けると、どんどん壊れていくのでここらで音源アップを。
時間と興味と好奇心がある方はこちらからどうぞ。
(一番上に置いてあります)
こんな音源を晒すのは自分でもどうかと思いますが、ここは一つ失恋記念てことで。
では、最後にお約束の。。。
あばよっ、シューベルト!
いい夢見ろよっ!(by 慎吾ちゃん)
【追記】
……って、今は2・3楽章やってるんだった(笑)
いやいや。もう少しお付き合いは続きますよ。シューベルトくん。