日々のあわ

悲喜こもごものピアノレッスン風景

くどい・ださい・センスない

2008年11月23日 | レッスン日記
【2008年11月23日 レッスン】
☆バラード1番 Op.23 (ショパン)


レッスンを受けられるのも、今日を入れてあと2回というところかしら。
本番の足音はどんどん近づいてくるのに曲だけが全然進歩せず。

あいかわらずミスだらけです。
根本的に弾けてない。指が動いてない。所詮、私には弾けない曲だった。 おっと、いけない。弱音が。

高菜「や~、もう酷いもんですよ。ショパンなのに私が弾くと『現代曲』みたいで。前衛的な和音が続くから聞いてる人はきっとびっくりするに違いありません(苦笑)誰の作品??みたいな……」
先生「あぁ~~~(苦笑)」

なんて、笑えない現状を話しながら最初に通して弾きます。

ろくな打鍵もできていない私が先生のお宅のピアノを弾くと
ただでさえ弾けてないものが更にボロボロになるんですよね~。

「鍵盤重い!固い!音鳴らない!!」って躍起になってしまって
まるでピアノと格闘するかのように弾いちゃいます。

加えて、寒い外から温かい室内への温度変化により弾いている最中に鼻水が……
ずっと鼻をすすりながら弾いていたのでいっそ途中で弾くのやめたかったのですけど
それも何だか恥ずかしいのでそのまま弾ききりました。

うん、本番はどんなアクシデントがあるか分からないしね。
その予行練習??(笑)

弾き終わっての先生の講評は特にナシ。
(かける言葉もないってところかと)


今日のレッスンで先生に散々言われたのは
「歌い方が単調。おんなじ調子で毎度毎度やられると流石にしつこい」
ということ。

私の歌い方の癖は「1拍目で溜める」ことらしいのですが(あんまり自覚はない)
いつもいつもそうやって歌うから、聞いてるほうは辟易しちゃう……と(笑)

「歌い方にもバリエーションつけましょうね」
と言われました。

む、むむむ、むずかしい。

高菜「そもそも歌うの苦手なんですよ。緩急をどうつけたらいいのか分かりません。『自然な緩急』って何ですか??どうやったら自然につけられるんですか??」
先生「え??歌うのは苦手じゃないでしょ?? 他の曲でも緩急のつけ方が変だなんて感じたことありませんよ? いつも自然につけてるし歌ってると思うけど」
高菜「はい? ……私、先生にはこういうロマン派のような歌うタイプの曲って殆ど習っていないと思うんですが」
先生「……あぁ、そういえばショパンみたいな歌う曲はあまり見ていないですね。そっか、いつもは響きをつくるタイプの曲か、、、へーー。そうなんだ」(となにやら一人でご納得されている様子)

歌心も音楽センスも全くない私が"自然に"緩急をつけようとすると
大抵「やり過ぎ。くどい。変なとこで溜めてる」と言われ、
「あっそう。じゃあアッサリ弾きますよ」ってやると
今度は「メトロノームにあわせてるみたい。カチカチ音が聞こえてきそう」等と言われる派目になるんですよね。

そして「何?じゃあどうしろってーの?!」って逆ギレぶつけようのない憤懣にイライラさせられるっていう。。。

あぁ、もう最低。(←もちろん「自分が」)

高菜「CD聴いてもあんまり参考にならないんです。真似したいとは思えないっていうか、そもそも到底真似できないし、、、速度とか色んなことがあまりに違いすぎて」
先生「うん。ヘタに真似する必要はないと思いますよ」

だとすると、じゃあどうやって緩急を作っていけばいいんでしょう?
歌い方のバリエーションってどうやったら増えるの??

わっからーーーーん。

はぁ、、、ショパンは苦手だわ。やっぱり。


技術的に弾けないのは勿論、歌い方とか音色の面でも全然お話にならなくって
「出来ない自分」に腹立つやら悔しいやら。
レッスン中も先生に八つ当たりすることが多くて、、、反省です。
申し訳ありません。。。

何ていうか、弾けない原因もその為の練習方法も自分で分かっていて(先生から言われることと一致していて)
真面目に練習しているのにそれでも弾けない……ってことが多すぎるんです。

うん。要するに練習期間が足りないってことなんですけど。
自分より遥かに上のレベルの曲を弾こうとするには年月がかかるんだよね。。。はぁ。


今日いただいたその他のアドバイス。

「そろそろ通し練習をするべき。練習を始める前にまずは1回通して弾いて録音する習慣を」

「速度設定は『自分の限界の8割』で。何とか弾けるギリギリの限界まで頑張らずに8割程度を目安にするとよい」

「本番までに必ず自分なりに曲をまとめること。『先生に言われたから、こう弾かなくちゃ』で弾かない。これからもレッスンでアドバイスはするけれど、最終的にそれらをどうするか決めるのは自分自身であって全てに従う必要はない。それよりも自分の意志をもって曲をまとめるように」


次回レッスンは12月7日(日)
本番直前、最終レッスン……になるかな?

抑えて!

2008年11月02日 | レッスン日記
【2008年11月2日 レッスン】
☆バラード1番 Op.23 (ショパン)

本番までいよいよあと1ヶ月。

なのに、なのに、なのに、、、全然弾けるようになりません。
練習を始めてから2ヶ月経ったのに、未だに譜読みの初期段階。

「あはは~、どうしよう。やっべー」と笑っていられる時期は最早過ぎ去りました。
もう笑えない。笑おうにも顔が引きつる。。。
きっともう少し経ったら、半べそかきながら練習していることでしょう。

あぁ、せめて後もう1ヶ月早く始めていれば……。
曲決めるのが遅すぎなんだよ!!(と、自分に文句)

高菜「一応、暗譜してきました!」
先生「お!(笑)」

というわけで先生に楽譜をお渡しして1回まずは通して弾きます。

うん。弾き直しは少しあったけど、飛ぶことはなかった。

「じゃあ、最初から見ていきましょうか」との先生の言葉でレッスンスタート。

先生に楽譜をお預けして暗譜で弾くと、先生から楽譜が返ってきた時に
色々書き込みがされた状態で返ってきます。

……なんだけど、たまに読めないものが混ざってるんだな(笑)

今日も楽譜を見て弾きながら
「??」「????」「?????;;」
というのがあったのですけど、先生を目の前にして
「え??これ、何て書いてあるんですか?」とも言えず。

「口で読んでくれないかな~と」期待したけどスルーされ…
結局、謎は謎のままです。
(いいのか?!)

今日のレッスンでは先生から「抑えて」とか「少し緩めて」と言われることが多かったように思います。

例えば、44~55小節目の最初の盛り上がりの部分について。

先生「……ここは、もう少し抑えて。この曲での一番の盛り上がりは最後(コーダ)だから。ここでそんなにいっちゃうとコーダが苦しくなりますよ」
高菜「えーーーーーーーー?!」(特大ブーイング)
先生「いや、コーダがもっと速く弾けるならいいですよ?でも、コーダがアレなのにここだけ盛り上がっても仕方ないでしょ」
※私の弾くコーダは超ゆっくりで、音も貧弱だしヘロヘロだしショボイ&ヘボイの極み
高菜「そんな……?! 私ここの部分好きなんですよ。だからガンガン責めて弾きたいのに!それに私は別にこの曲のコーダは好きじゃないし
先生「えぇぇぇ?!」
高菜「コーダよりも気合を入れて弾きたい好きな部分が他に沢山あります!」(きっぱり)
先生「いや、、、でも。これバラードだから物語でしょ?」
高菜「はい」
先生「なのにね、どれだけ途中が盛り上がっても終わり方がアレだったら、それは物語としてどうなの?っていう……」
高菜「うっ!!」(言葉に詰まる)
先生「演奏者は物語の語り手だから、、、語る上では効果的に抑制をきかせることも必要ですよ」
高菜「はい………」(敗北)


他にも106小節~にて。

先生「ここも配分を考えましょう。めいっぱいガンガン出すんじゃなくてイメージとしては『朗々と』弾く感じで」
高菜 (ここもコーダより好きで超絶に盛り上がりたいところなのに!!)」
先生「この先のここ(124小節目)でfffが出てくるから、こっちを激しく」
高菜「でも、ここそんなに強く出せないです!! (124小節目の方は)音が少ないもん!!(106小節~とは)和音の厚みが違うもん!!」
先生「いや、まぁ、ぐっと盛り上がっていく感じがあれば実際にそこまでの音量に達しなくても大丈夫だから」
高菜「むぅ」


137小節目では……。

先生「ここの速度を緩めずにそのまま次の小節に入れるのは、よっぽど自信がある人ですよ」
高菜「は~い、ゆるめま~す


そんな感じで散々でしたが(?)、一つだけ嬉しかったことが。
中間部を弾いていた時にボソッと先生が「綺麗……」と聞き取れないくらいの小声で呟いて下さったんです。
(私の空耳じゃなければ・笑)
先生からその手の言葉を聞けることは滅多にないのでちょっと「お」って嬉しくなっちゃいました(笑)

欲を言うなら………呟きじゃなくって、正面きって「綺麗ですね」と言っていただけたら更にテンションアップなんだけどな~とか。
(図々しい)


レッスン終了後も、「弾けない」「弾けない」「弾けない」と先生相手に延々と愚痴ってしまいました。
レッスンの目的の半分は、愚痴を聞いてもらうことにあるような。。。
先生相手に愚痴るとストレス解消っていうか、、スッキリするんだよねーー。(おいこら)

高菜「はぁ、、もう、どうしたらいいんでしょう」
先生「暗譜は、、、ゆっくりでも暗譜で弾けるように練習してますか?」
高菜「まさか!だって私この1週間でこの曲を暗譜したんですよ?!」
先生「え?!」
高菜「レッスン間隔は2週間あったけど、最初の1週間は2台ピアノの本番があったからバラードは全然弾けなかったし、だからこの1週間は電車の中で楽譜を見ながら指を動かして覚えたんです!!」
先生「それは凄いですね!!!」
高菜「でしょ?でしょ? めっちゃ頑張ったんですってば!!我ながら涙ぐましい努力してると思いますけど、それなのに、、、コレですよ。コレ」
先生「………。
高菜「もう、あと1ヶ月あっても進歩する気がしません。。。最悪、全体的に速さを落として安全速度で弾くしかないですよね」
先生「んーー。まぁ、そうですね。………だけど、それやっちゃうと多分つまんなくなりますよね」

……そこなんだよ。

高菜「はい。自分で『つまんないなー』って思いながら弾くのは、やっぱりイヤです。。。」 
先生「うん、まぁ、とりあえずもう少し今のまま頑張ってみましょう!まだ時間はあるし」


うぅぅぅ、頑張ります!!!

ということで本日のレッスン終了。
次回は11月23日(日)です。