日々のあわ

悲喜こもごものピアノレッスン風景

18人のピアノ愛好家によるピアノコンサート(後編)

2008年04月21日 | オフ
午後からはメインホールでお客様も呼んでのコンサート!!
私の出番は第2部のトップバッターだったので、
第1部はゆっくり皆さんの演奏を楽しむことができました。

こちらのメインホールのピアノはYAMAHAのセミコン。
本番前に軽く鍵盤を触らせてもらった時に
「あ……。結構重めの鍵盤かも」と危機感を抱いていました。

ただでさえ指が動かないっていうのに鍵盤が重いと更に弾けなくなる……。

2部までの休憩時間は、一人で緊張感を高めていました。
「自分の出番の前に緊張感のピークを持ってくると自分が弾く時には緊張感は落ち着いてくるので、出番前にめいっぱい緊張しておく方が良いよ」
というアドバイスを以前先生から受けていて
それ以来、自分の出番前には「わざと自分の緊張感を煽る」ということを心がけているんです。

お蔭様でここ半年くらいは、舞台で手足がガクガク震える程緊張してしまうことはなくなりました。

そしていよいよ自分の出番!!
まずは3番から。

リハで暗譜が飛んだのでどうしても弾きながら不安感が纏わりつきます。

じゃあ楽譜見て弾けばいいじゃんって話なんですけど………、
折角頑張って暗譜したのに何か悔しいじゃないですか。ねぇ??
(↑間違ってる)
それに本番で視奏に切り替えたら逆に混乱しそうだったし。

そんなわけで、おっかなびっくり弾いていたのが災いして
随分と休符の長さや音の長さを適当に弾いてしまいました。

「あぁ、ヤバイ!また端折っちゃったよ!!
と心の中で顔を顰めながら、それでもどうにか暗譜も飛ばずに最後までたどり着くことができたのは不幸中の幸い。

うん。かなり危険な綱渡りだったけどね。。。


本当はもっと歌いたかったのにその余裕もなかったのが残念でした。

しかし、とにもかくにも3番は何とか大事故もなくゴールできたので
弾き終えてほっと一息。


さぁ、続いて恐怖の(笑)4番!!

リハで全然弾けなかったのもあり、最後の最後まで「スピード落として安全運転する」か「攻めの姿勢で突っ走るか」で悩んだのですが
「ここで尻込みしたら男が廃るわっ!」ってなもんで練習していた速さで突っ切ることに決めました。

大きく深呼吸して心の中でカウント取っていざ勝負!!!

……………。

ドンガラガッシャーーーーーーーーーーーーーン。



大・崩・壊

自分で覚えているだけでも完全に止まってしまって弾き直したところが3箇所。
その他にも指はもつれるわ、音は出ないわ、盛大に音を外すわで、、、何弾いてるか分かんないような状態でした。

もう、いっそ見事なまでに惨敗。
『高菜、ここに散る 《完》』って感じですよ。

弾き始めたら特に鍵盤の重さも気にならなかったし
緊張はしていたけれど全身が震える程ではなかったし
本番の舞台にしては、比較的いいコンディションで弾けたとは思うんですけどね。

だから弾けなかったのは全て自分の実力です(苦笑)

それでもリハーサルの時よりは幾らかマシに弾けたっていうのが救いかしら。
(「え?あれで?!」って言われそうだけど)


私以外の皆さんの演奏は本当に素晴らしかったです~。
大曲・有名曲が並ぶ豪華なプログラムっていうだけでもワクワクですが
それぞれ個性と魅力が光る演奏は本当に聴いていて楽しい!!

うっとりしたり、きゅんとしたり、興奮したり、圧倒されたり、、、
思い出に残る素晴らしい時間を過ごさせていただきました。


本番の後は夜景の綺麗なお店で2次会!
盛大に飲んで笑って、お喋りして、、本当に楽しい時間でした。

調子に乗って飲み過ぎて3次会まにで繰り出しちゃった程(笑)

いや~。やっぱり日本酒は効く。
でも凄く気持ちのいいお酒でした。

*****************:

企画運営・準備等、お忙しい中ご尽力下さったHAYAさん、
本当にありがとうございました。
1次会から3次会まで、とっても楽しい1日でした。


それからご一緒下さった17人のピアノ愛好家の皆様にも感謝を!!

またご一緒できる日を楽しみにしています。

18人のピアノ愛好家によるピアノコンサート(前編)

2008年04月21日 | オフ
4月19日は千葉県の美浜文化ホールにて
『18人のピアノ愛好家によるピアノコンサート』が開催されました。

午前中は音楽ホールにてリハーサル。
午後は大きなメインホールにて本番!という2本立てのプログラム。

ホールでの演奏会ということで「せっかくだからドレスを着ましょう!」とお誘いをいただいたので
私は昨年12月に2台ピアノの本番で着たピンクのドレスで参加!

あはは~。曲のイメージとか無視です。

本当は情熱的な赤のドレスなんかがあったら良かったのだけど
残念ながらそんなに都合よくドレスなんて持ってません(笑)

それでもドレスに合わせてヘアアイロンで髪の毛巻いてセットして
一応気合入れて頑張ってみました。
朝5時起きで……)

さて、前日からの強風で京葉線が止まってしまうのではないかと懸念されていましたが
私がホールへ向かった時間帯は電車が遅れることも止まることもなく
無事に予定通りの時間に到着することができました。

ここが午前中に使用した音楽ホール。
音楽ホール1
ピアノはスタインウェイです。
音楽ホール2

他の人のリハーサル演奏を聴きながら
「流石にホールだけあって綺麗に響くな~」と、うっとり。

先にリハを済ませた人にピアノの感触を聞いたら
「スタインウェイだけど、あんまり高音もキラキラし過ぎずにまろやかで柔らかい感じ」
という言葉が返ってきました。

ほほぅ。まろやかとな??

早速喜び勇んで「じゃあ私も弾かせていただきま~す♪」とピアノに向かい
楽興の時3番を弾き始めたのですが……

「あれ?あれれれれ??? 音が分かんなーーーい!!」

なんと、最初の4小節目で暗譜が飛んだのです。
何度弾きなおしても音が出てこず。
弾いては「あ、違う」「これじゃない」の繰り返し。

何度も行きつ戻りつしながら、漸く音を思い出したのでした。

いや~~~~~、ありえない!!!!

練習の時でも一度も暗譜が飛んだことのない箇所で、いきなり音を忘れたものだから
もう半分パニックですよ。おろおろ。

リハ時間は一人8分と決められていたので、そうそう3番にばかり時間もかけていられず
曲の途中で3番は切り上げ、不安な気持ちのまま4番に突入。

そして4番。
「………指が動かんっ!!!!!!」

無駄な力が入っているから弾き進む程に腕が痛くなる。
そして余計に指が動かなくなり、また腕が固まっていく……っていう悪循環です。

適当にがちゃがちゃと鍵盤をでたらめに押しているかのような
そんな騒音を撒き散らしつつ私のリハーサル時間は終わりました。

ずどーーーーーーーーーーーーーーーーん。

まぁね。家で練習してても、その日1発目にぶっつけで弾いてちゃんと弾けた試しはなかったんだから
この結果は分かっていたんですけども。

それにしたって無様。
午後からの本番もこの調子じゃ、ちょっと切な過ぎる。

……というわけで、音楽ホール入り口の受付台の横で
指馴らし代わりにカタカタ(ドコドコ)と左手を動かしていました。
これをやるだけで随分と違うんですよね~。

特に4番は左手が速く動く曲なので、指をはっきり動かすことを意識して
ゆっくり目に左手だけ鍵盤を弾く真似をしてやると
大分ラクに指を動かすことができるようになります。

シャドウボクシングならぬ、シャドウピアノ。
もしくはエアピアノってところでしょうか。

そんな最後の悪あがき(笑)をしたり、本番用のドレスに着替えたりしているうちに午前中も終わり。
お昼を挟んでいよいよ午後の部が開演しました。

(……後編に続く)

本番は博打

2008年04月13日 | レッスン日記
【2008年4月13日 レッスン】
☆楽興の時 Op.16-3 , Op.16-4 (ラフマニノフ)

いよいよ土曜日の本番に向けて、最後のレッスン。
まずは3番と4番を続けて弾きます。

先生「3番は、いいですね。うん。 ただ、、、4番が。それじゃ遅い」

そう言って先生から返された楽譜にはご丁寧に『Presto』にがついてました(笑)

Presto

一番最初のレッスンの時に先生から
「この曲を指定速度で弾くのは諦めて下さいね」
と申し渡されていたので 私としては別に速く弾けなくても構わないと思っていたのですが……。

「とりあえずもう少し速く」と、先生に言われるままスピードアップ。
何とか最後まで辿り着けたことは辿り着けたけど、、、本番で緊張している中
指馴らしも何もせずにこの速さでいきなり弾き始めるのは大きな賭けだと思われます。

(こえー。こえー。こえーーーーー。)


3番では曲の流れについていくつか指示があったのと、下記の青○で囲まれた写真の和音について。

ぎり
(この曲はロ短調なのでドとファに♯がつきます)

先生「ここは"f"だから、もっとしっかり音出して」
高菜「出したくても指がギリギリなので音が出せないんです……!!」

青○で囲まれた最初の右手の和音(ド♯.レ.ラ.ド♯)を私はギチギチに指を開き、かろうじて一度に押さえています。

でも、こんな風にぎりぎりの和音はここだけじゃなく、この曲では頻出。
何とか押さえるのに精一杯という状況では和音のバランスもコントロールできないし
音量すら思うように出せないことも多々。

じゃあアルペジオにしちゃえばいいじゃんと言われるかもしれませんが
(実際、先生からは「無理して(1度に)押さえるよりバラして弾いた方がいい」と最初に言われました)
でも、アルペジオにすると音の表情が変わってしまうから嫌だったんです。
それにアルペジオにしちゃうと前の音との繋がりを持たせるのが難しくなったりもするし……。

先生「そうか。。。届かないのか。う~~~ん。どうしようかな」
高菜「…………」
先生「あんまりやりたくないけど、音を省きますか」

というわけで1音ばかり省いちゃうことに。
若干悔しい思いがあるのですが(笑)、まぁ仕方ないですな。


4番では、私にとって最難関の6&7ページ目の練習方法についてご教授いただきました。
この曲は確かに左手を速く動かなさなくてはならないので大変なのですが
でもそれ以上に、私にとっては右手が厄介です。

跳躍でオクターブを含む和音を弾かなくてはいけなかったり
オクターブ進行の合間に速い16分音符が入ってきたり
………何の曲でも、最後はオクターブに苦しめられている気がするなぁ。


他には左手が弾きにくい箇所について。
↓22&23小節目の左手は割と弾きづらい音形なのですが、ここはあくまでメロディーは右手。

左手

先生からは「左手に合わせて右手を弾くんじゃなくて、右手のメロディーに合わせる形で左手を弾きましょう」と以前から言われていました。
しかし、そこは鈍い私の左手!

先生「……確かにメロディーは右手ですが、もう少し左手に優しい歌い方をしてあげましょう」

というわけで、結局左手の都合に右手が合わせてあげることに(笑)
甘やかされてるなぁ、私の左手。

そんなわけでレッスン終了。
先生からは「じゃあ、頑張って下さいね!」と声援をいただきました。


*******レッスン終了後**********

いつも本番で弾く曲は、本番が終わればそこで曲も終わりにして
次のレッスンには違う曲を持っていくのが常でした。

だけど今回は、まだやっと音を拾い終えたところだし
4番に関してはもう少し続けてもいいかなぁとも思っていました。
そこで先生に相談してみることに。

高菜「先生、この4番は練習を続けたらもう少しはマシになるでしょうか?もし何とかなるんであれば、本番が終わっても暫く続けようかなぁと思っているんですが」
先生「このまま間を空けずに弾き続けるのであれば、まだ良くなるとは思いますよ。それなりに指も動くようになってきたから、続ければもう少し動きそうだし」
高菜「え? 本当ですか?
先生「うん。飽きたのでなければ続けてもいいと思う」
高菜「じゃあ続けた場合、どれくらいで目処が立つでしょうねぇ?」
先生「う~~~~ん。上手くいけば、あと2~3回で」
高菜「え?2、3回?? ………それってどれくらいの頻度でレッスンに通うことを想定しての数字なんでしょう??(笑)」
先生「え?…………うーーん(笑)」
高菜「(まさか、週1ってことはないだろうから)2週間に1回くらいですか?」
先生「あぁ、、、そう、、です、ね」

そ、その歯切れの悪さはひょっとして月に1回ペース想定だったってことっスか?!

んーーーー。つまり『上手くいけば』あと2~3ヶ月で終わるってこと?
下手したら4~5ヶ月??(←こっちの可能性の方が高いな)

高菜「………じゃあ、本番が終わってもまだ弾き続ける気力が残っていたら次回も持ってきま~す(笑)」

おほほ、既に答えは出ているような気もしますが。

………
しかし、あと2~3ヶ月あれば何とか曲にできそうっていう状態のものを
聞かされる人たちは本当に堪ったもんじゃないですよね。。。
ごめんなさい。
今からここで、こっそり先に謝っておきます。


以上、本日のレッスン終了。
次回のレッスンは未定です。

本当は2~3ヶ月休む予定でいたんだけど、ちょっと事情が変わったので2~3週間後にまたお願いしているかも。。。

放任主義という名の怠慢

2008年04月05日 | レッスン日記
【2008年4月5日 レッスン】
☆楽興の時 Op.16-3 , Op.16-4 (ラフマニノフ)

レッスンへ向かう電車の中で寝てたら、乗り過ごしちゃった……。
そんなわけで遅刻。
先生、ごめんなさい。(いや。ここで謝ってても仕方ないから)

しかし今日が休日で良かったですよ。
同じことを通勤電車でやっちまった日には目も当てられないわ。


さて、レッスン!!
前回「じゃあ3番も暗譜ね」と言われていたので一応覚えてきました。
まだ不完全だけど。

先生に楽譜をお渡しして3番と4番を続けて弾きます。

弾き終わったら
「3番の方は良くなりましたね」と言っていただけました。

おぉ。暗譜効果……??

もっとも、「暗譜したから」じゃなく「暗譜するために沢山練習したから」ってことだと思うけど。
(私は一定回数以上弾かないと覚えられないのです)

レッスンでは、音を抜いて(おざなりにして)しまいがちな箇所への注意や
拍感が狂うところを指摘していただきました。


つづいて4番。

先生「左手が………(苦笑)」

えぇ。もう本当に動かないんですよ。左手。
自分でも練習しててイライラしちゃう程。

あんまり弾けないから本番はハエが止まりそうなゆっくり速度で弾こうかな……なんて弱気になったり。

高菜「本番ではどれくらいの速さで弾くかまだ迷っていて……」
先生「う~ん。今日弾いたくらいの速さにしといた方がいいんじゃないかな」
  (⇒訳:「これ以上速く弾くのはムリ」)
高菜「あ、、、いや。(そっちの意味じゃなくって。)本番で緊張したら今の速さじゃ絶対崩壊すると思うので、もっとゆっくりにしようかなーーーと」
先生「あぁ。……う~~~ん。でもあんまりゆっくりにしちゃうと難しいですよ?そもそも、これ速い曲だし」

確かにゆっくりにしちゃうと曲の雰囲気出ないでしょうけど。。。
でもねー。怖いんですよ!
本番でボロボロになる未来が私には、はっきりと見えるのです。

いーーーーやーーーーーーー。


そこで先生からアドバイス。
先生「(左手の伴奏を)音階名で歌いながら弾くと、緊張した状態でも暗譜が飛びにくくなりますよ」

音階名を歌ってると、それにリードされて指が動いてくれるそうです。

確かに考えてみたら右手は音名を歌ってても、左手は「ディラリラリラ~」って感じでお茶を濁していました(笑)

だってこの曲、左手は結構忙しく動き回ってるから
音名を心の中で口ずさむのもわりと大変なんだもの。
早口言葉っぽい感じになるんだもの。

でも、少しでも指の動きへのサポートになるのなら
音名もきっちり覚えましょう。

今まで放ったらかしにしててゴメンよ……。(と自分の左手に対して謝ってみる)

先生「とにかく左手の練習をしてきて下さいね」

は~い。

以上、本日のレッスン終了!!

次回は4月13日(日)です。
…………本番6日前。 はぁ、途方に暮れちゃうわ。