日々のあわ

悲喜こもごものピアノレッスン風景

ふわふわ音楽会2007

2007年06月29日 | オフ
去る6月24日(日)、ふわふわ音楽会に参加してきました。

思い起こせば1年前。
同じく西洋館で開かれたふわふわさん主催の会に出演させていただいたのが
私の演奏会デビューでした。

去年はお会いしたことがない方達の中に飛び込んでいく・・・というので
随分と緊張もしたのですが、今年は違います。

あれからネットを介して色んな方とお会いする機会が増え
今回の音楽会も、すっかりお馴染みになった皆さんの顔ぶれが揃っていました。

そしてもう一つ。何より心強かったのは、隣にいたパートナーの存在!

そうです。
今回はソロでの参加ではなく、連弾での参加だったのです。

お友達のstraysheepさんと一緒に『すたすた』というデュオを組んでのエントリー。

今年の2月にこの演奏会のお話をいただいた時
「ソロじゃなく連弾で出てみたいなぁ」と思いついた私。

sheepさんにお願いしてみたところ、快諾いただいたことから実現したデュオです。

以前にもsheepさんとはオフ会で、ドビュッシーの小組曲より「小舟にて」と「バレエ」をお相手いただいたことがあるんですよ。
(小組曲は「小舟にて」「行列」「メヌエット」「バレエ」の全4曲からなる連弾組曲)

その時、「小組曲は全曲制覇したいね!」という話をしていた為
本当はこの演奏会では「行列」と「メヌエット」でエントリーする予定でした。

だけど、、、「メヌエット」で終わるのは少し寂しい。

やっぱり最後はハジケて終わりたい!というわけで
曲目を「メヌエット」から「バレエ」に変更。

「行列」&「バレエ」を弾くことになりました。

こうして無事に曲も決まり、あとは各自で練習しておくことに。

ところが、家が遠い私達はそうそう頻繁に合わせ練習もできません。
2人で練習したのは2回だけ。

当日、会場入りする前に30分だけスタジオを借りて行った
最終確認も入れれば全部で3回です。

決して十分な練習量だったとは言えないかもしれませんが
取りあえずベストは尽くしたし、最終確認でも気持ちよく合わせられたので
「大丈夫!あとは本番を楽しもう!」とsheepさんとも励ましあって(笑)
私達は会場へと向かったのでした。



1年ぶりの西洋館は私達を温かく迎え入れてくれ
何だか「ただいま~」と言いたくなってしまった程。

受付でふわふわさんからお手製のプログラムを受け取り
(ふわふわさんから出演者ひとりひとりへのメッセージ入りなんですよ!もう感激!)
久しぶりにお会いする皆様とご挨拶しているうちに、再びここで演奏できる喜びが湧いてきました。

リハーサルでもよく響いてくれるピアノの音色に
「そうそう、これこれ。これが西洋館のピアノだよね~」と
思わず笑みが零れます。

もうこの時点でテンション↑↑


そうして始まった音楽会。

曲に込められた想いが伝わってくるような素敵な演奏の数々。

響きが良い西洋館のホールでは『音を浴びる』という表現がピッタリで、
音楽浴をしているような気持ちになります。
皆さんのおかげで極上の時間を味わうことができました。

しかし、うっとりばかりはしていられません(笑)

とうとう『すたすた』のステージデビューの時がやってきたのです!!


*1曲目 『行列』 (Prima: straysheepさん Seconda: 高菜)

この曲は可愛くて軽快な曲。
メロディを奏でるsheepさんのクリアで明るい音色と伸びやかな音楽に
私は弾きながら嬉しくなってしまって自然と笑顔になっちゃいます。

お互いに大好きなこの曲。

本当はプログラムのバランスを考えたら「行列」より「メヌエット」の方が良かったのでしょうが、
それよりも自分達の「この曲が好き!弾きたい!」という想いを大事にしました。

「皆さんにその想いが少しでも伝わりますように!」という気持ちと
この曲を人前で演奏できる歓びをかみしめて弾き終えました。


*2曲目 『バレエ』 (Prima: straysheepさん Seconda: 高菜)

Secondaの私からメロディーを弾き始めます。
……で、しょっぱなからミス(笑)

でも気にしません!
連弾ではこんなミスもご愛嬌。(ん?どうだ?)

ミスも音抜けも(一瞬頭が真っ白になってsecondaが脱落した場面アリ)
そんなことに構ってられないくらいエキサイティングで充実した時間でした。

うん!もう「このまま時間が止まればいいのに!」って思ったくらい。

本当に幸せな時間だったなぁ。


連弾のいいところは「緊張はソロの半分、喜びと楽しさはソロの倍!!」というところだと思います。

いつもはガチガチにあがる私なのに、今回は最小限の緊張で済みましたから!
加えて、本番を楽しむ余裕がソロの時の何倍もあるので弾いてて楽しくって仕方ありません。

ん~~~。これだから合わせ物はやめられないのよね


……と、まあ私としては大満足で終わった本番だったのですが
今回はいつもやっていないことをしてみました。

それは、『本番の演奏録音』
家に帰って早速聴いたら、、、そこからは一人反省会ですよ。

「ありえない!『行列』は最初からSecondaが大きすぎる! 一体お前は何を聴いて弾いてたんだ?」
とか
「あー、もう。そこはPrimaを聴いて合わせるって言ってたじゃん! この鳥頭が!!」
とか、次から次へと反省点があがります。

ミスタッチ云々より、音のバランスが聴けてなかった自分に何よりショックでした。

…というのもですね。
リハが終わった時点でsheepさんから
「あそこのホールは響きがいいから、Secondaの弾く音域がいつもより大きく聞こえてPrimaが消えてない?」
と言われていたんです。

私は全然そんなことに気付かなくて(気付けなくて)
「へ?そうだった?」なんて間抜けな返答をしていたのですが
一応本番では気をつけたつもりだったんですよ。……そう。『つもり』。

ところがどっこい。
家に帰って聴いてみたら、初っ端からSecondaが邪魔してる!!

弾きながら「小さすぎたかな?」と思ったところで丁度良いバランスでした。

別に「自分が・自分が」という意識で弾いてたつもりはナイのですが
「自分は伴奏」という自覚が欠けていたんだろうなと反省。

これがもしソロの曲だとしたら、私は絶対に伴奏(左手)をこんなに大きい音で弾いたりしません。
「2人で1つの曲をつくりあげている」という認識が甘かったことを痛感しました。

……でもまぁ、それも経験を重ねていって分かることですからね。
そういう意味では今回の舞台は非常にいい勉強になりました!!

というわけで、sheepさんにはこれで懲りずに今後ともお付き合いして頂ければ幸い。。。


本当は連弾のみの予定だったのですが、参加者の方で急遽参加できなくなった方がいて
時間があったので、ふわふわさんのご厚意でソロ曲も弾かせていただけることになりました。

私が弾いたのはミヨーの「ボヴァリー夫人のための3つのワルツ」より1番。

この曲。前回のレッスンから1回も弾いてなかったんです。
で、ふわふわさんからお話をいただいたのが音楽会の1週間前。
ほとんど練習もできなくて一人で弾いていてもボロボロだったのですが
本番では開き直って楽しませていただきました(笑)

まぁ、結果は……言わずもがなですよ。
あははははーーー。(笑って誤魔化す)


演奏会の後は、これまた楽しい2次会です!!
いっぱい食べて、いっぱい飲んで、いっぱい笑って、、、
時間が過ぎるのがあっという間でした。

そうそう。音楽会や2次会で何人かの方から
「2人はどういうご関係ですか?」という質問をいただいたのですが
私達の出会いは某SNS。
2人は「ナンパした者(高菜)と、された者(sheepさん)」の関係です。


最後になりましたが、ご一緒いただいた皆様。
演奏会の準備から開催までご尽力下さったふわふわさん。
遠いところ見学にいらして下さった小夏さん。
そして連弾をご一緒いただいたstraysheepさん。
本当にありがとうございました。

また来年も是非、楽しみにしています~~♪

聴衆参加気分で

2007年06月02日 | オフ
第3回『カッパの会』に参加してきました。

皆で「インヴェンション」を弾きましょうというこちらの会。
参加させていただくのは2回目です。


カッパの会は3部構成。

・自由曲(自己紹介を兼ねて)
・インヴェンション
・自由曲(時間終了まで)

勿論メインは、サンドイッチの具である『インヴェンション』ですが
それを挟むパン(自由曲)が、いつも豪華絢爛なんですよ~。

今回も凄かった・・・。
なんかもう、別世界を覗き込んでいる気分で(笑)

(皆さんの演奏曲目はこちらでご覧になれます)

「あ~~~、幸せ」と素晴らしい演奏の数々を堪能させていただきました。

**************************

以下は私が弾いた曲です。

①「3つのノヴェレッテ」より1番 (プーランク)
⇒今日初めてお会いする方達への自己紹介も兼ねていたので、大好きなプーランクを選びました。
丁度、去年の今頃「第1回ふわふわ演奏会」で弾かせていただいたこの曲。
短いからサラッと弾けてお手ごろなのだけど、なにぶん練習不足で。
殆ど楽譜を見ずに弾いていたらラスト数小節、左手和音がスパンと抜けて焦った~~。
色んなミスを『無理やり』振り切って、強引に最後まで完走した感じ。

②インヴェンション2番&12番 (バッハ)
⇒昔から好きだった2番。でも「じゃあ弾けるか?」っていうと別物なんだよね。
トリルが苦手な12番。こっちも曲としては好きなのだけどトリルが下手すぎる。。。

③2つの伝説より 波を渡るパオラの聖フランシス (リスト)
⇒結局、弾けないまま終了したこの曲。
「このままじゃ、曲が浮かばれないわ!!」
ってなわけで、ご供養のために弾かせていただきました。(南無...)
暫く弾かなかったら、もう力の抜き具合を忘れたらしくて
弾いてる途中で腕がガチガチに。
最後までグダグダだったね。

・・・・でも、これでご供養は終わり!!!
サヨナラ。私の陸サーファー。

(フランシスよ。星となれ)

っしゃーー!! リストなんて二度と弾かねーぜ!!!
(注・正しくは『弾かない』じゃなくて、『弾け(る曲が)ない』)

④4手のためのソナタK.381 第1楽章 (モーツァルト)
⇒連弾曲です。
プランタンさんにご一緒していただきました。
(Primo:高菜 Secondo:プランタンさん)

打ち合わせ時より速いテンポで弾き始めちゃったんですよね~。私。
「あ、ヤベ」と思ったけれど、時既に遅し。
うぅぅ、セコンドを振り回しちゃいましたよ。
申し訳ありませ~~ん

でもね。凄く楽しかったです。
今日弾いた曲の中で一番ノリノリだったと思う(笑)
ミスもしたし、ご迷惑かけどおしだったのですが
とにかく楽しくってルンルンでした♪

安定した演奏と深い音色で、浮き足立ってはしゃいだ私のプリモを支えてくださったプランタンさん。
ありがとうございました!

**************************

最近では、開き直ったというか、諦めたというか、、、すっかり「向上心」がなくなってしまった私。

皆さんの素晴らしい演奏を聴かせていただいて、今までだったら
「私も頑張って、素敵なピアノを弾けるようになりたい!!」
と気合が入っていたと思うのですが、
「あー。いいピアノを沢山聴かせていただいたわ。いい時間だったわ」
という感じで、すっかり聴衆モードでした(笑)


これから暫くオフ会や演奏会には「(皆さんの演奏に)刺激を貰いに行く」というより
「(皆さんの演奏で)耳の保養をさせて貰いに行く」というのが目的になりそうです。


最後になりましたが、主催者のたむさん。
ご一緒いただいた皆様。
ありがとうございました!!