日々のあわ

悲喜こもごものピアノレッスン風景

18人のピアノ愛好家によるピアノコンサート(後編)

2008年04月21日 | オフ
午後からはメインホールでお客様も呼んでのコンサート!!
私の出番は第2部のトップバッターだったので、
第1部はゆっくり皆さんの演奏を楽しむことができました。

こちらのメインホールのピアノはYAMAHAのセミコン。
本番前に軽く鍵盤を触らせてもらった時に
「あ……。結構重めの鍵盤かも」と危機感を抱いていました。

ただでさえ指が動かないっていうのに鍵盤が重いと更に弾けなくなる……。

2部までの休憩時間は、一人で緊張感を高めていました。
「自分の出番の前に緊張感のピークを持ってくると自分が弾く時には緊張感は落ち着いてくるので、出番前にめいっぱい緊張しておく方が良いよ」
というアドバイスを以前先生から受けていて
それ以来、自分の出番前には「わざと自分の緊張感を煽る」ということを心がけているんです。

お蔭様でここ半年くらいは、舞台で手足がガクガク震える程緊張してしまうことはなくなりました。

そしていよいよ自分の出番!!
まずは3番から。

リハで暗譜が飛んだのでどうしても弾きながら不安感が纏わりつきます。

じゃあ楽譜見て弾けばいいじゃんって話なんですけど………、
折角頑張って暗譜したのに何か悔しいじゃないですか。ねぇ??
(↑間違ってる)
それに本番で視奏に切り替えたら逆に混乱しそうだったし。

そんなわけで、おっかなびっくり弾いていたのが災いして
随分と休符の長さや音の長さを適当に弾いてしまいました。

「あぁ、ヤバイ!また端折っちゃったよ!!
と心の中で顔を顰めながら、それでもどうにか暗譜も飛ばずに最後までたどり着くことができたのは不幸中の幸い。

うん。かなり危険な綱渡りだったけどね。。。


本当はもっと歌いたかったのにその余裕もなかったのが残念でした。

しかし、とにもかくにも3番は何とか大事故もなくゴールできたので
弾き終えてほっと一息。


さぁ、続いて恐怖の(笑)4番!!

リハで全然弾けなかったのもあり、最後の最後まで「スピード落として安全運転する」か「攻めの姿勢で突っ走るか」で悩んだのですが
「ここで尻込みしたら男が廃るわっ!」ってなもんで練習していた速さで突っ切ることに決めました。

大きく深呼吸して心の中でカウント取っていざ勝負!!!

……………。

ドンガラガッシャーーーーーーーーーーーーーン。



大・崩・壊

自分で覚えているだけでも完全に止まってしまって弾き直したところが3箇所。
その他にも指はもつれるわ、音は出ないわ、盛大に音を外すわで、、、何弾いてるか分かんないような状態でした。

もう、いっそ見事なまでに惨敗。
『高菜、ここに散る 《完》』って感じですよ。

弾き始めたら特に鍵盤の重さも気にならなかったし
緊張はしていたけれど全身が震える程ではなかったし
本番の舞台にしては、比較的いいコンディションで弾けたとは思うんですけどね。

だから弾けなかったのは全て自分の実力です(苦笑)

それでもリハーサルの時よりは幾らかマシに弾けたっていうのが救いかしら。
(「え?あれで?!」って言われそうだけど)


私以外の皆さんの演奏は本当に素晴らしかったです~。
大曲・有名曲が並ぶ豪華なプログラムっていうだけでもワクワクですが
それぞれ個性と魅力が光る演奏は本当に聴いていて楽しい!!

うっとりしたり、きゅんとしたり、興奮したり、圧倒されたり、、、
思い出に残る素晴らしい時間を過ごさせていただきました。


本番の後は夜景の綺麗なお店で2次会!
盛大に飲んで笑って、お喋りして、、本当に楽しい時間でした。

調子に乗って飲み過ぎて3次会まにで繰り出しちゃった程(笑)

いや~。やっぱり日本酒は効く。
でも凄く気持ちのいいお酒でした。

*****************:

企画運営・準備等、お忙しい中ご尽力下さったHAYAさん、
本当にありがとうございました。
1次会から3次会まで、とっても楽しい1日でした。


それからご一緒下さった17人のピアノ愛好家の皆様にも感謝を!!

またご一緒できる日を楽しみにしています。

18人のピアノ愛好家によるピアノコンサート(前編)

2008年04月21日 | オフ
4月19日は千葉県の美浜文化ホールにて
『18人のピアノ愛好家によるピアノコンサート』が開催されました。

午前中は音楽ホールにてリハーサル。
午後は大きなメインホールにて本番!という2本立てのプログラム。

ホールでの演奏会ということで「せっかくだからドレスを着ましょう!」とお誘いをいただいたので
私は昨年12月に2台ピアノの本番で着たピンクのドレスで参加!

あはは~。曲のイメージとか無視です。

本当は情熱的な赤のドレスなんかがあったら良かったのだけど
残念ながらそんなに都合よくドレスなんて持ってません(笑)

それでもドレスに合わせてヘアアイロンで髪の毛巻いてセットして
一応気合入れて頑張ってみました。
朝5時起きで……)

さて、前日からの強風で京葉線が止まってしまうのではないかと懸念されていましたが
私がホールへ向かった時間帯は電車が遅れることも止まることもなく
無事に予定通りの時間に到着することができました。

ここが午前中に使用した音楽ホール。
音楽ホール1
ピアノはスタインウェイです。
音楽ホール2

他の人のリハーサル演奏を聴きながら
「流石にホールだけあって綺麗に響くな~」と、うっとり。

先にリハを済ませた人にピアノの感触を聞いたら
「スタインウェイだけど、あんまり高音もキラキラし過ぎずにまろやかで柔らかい感じ」
という言葉が返ってきました。

ほほぅ。まろやかとな??

早速喜び勇んで「じゃあ私も弾かせていただきま~す♪」とピアノに向かい
楽興の時3番を弾き始めたのですが……

「あれ?あれれれれ??? 音が分かんなーーーい!!」

なんと、最初の4小節目で暗譜が飛んだのです。
何度弾きなおしても音が出てこず。
弾いては「あ、違う」「これじゃない」の繰り返し。

何度も行きつ戻りつしながら、漸く音を思い出したのでした。

いや~~~~~、ありえない!!!!

練習の時でも一度も暗譜が飛んだことのない箇所で、いきなり音を忘れたものだから
もう半分パニックですよ。おろおろ。

リハ時間は一人8分と決められていたので、そうそう3番にばかり時間もかけていられず
曲の途中で3番は切り上げ、不安な気持ちのまま4番に突入。

そして4番。
「………指が動かんっ!!!!!!」

無駄な力が入っているから弾き進む程に腕が痛くなる。
そして余計に指が動かなくなり、また腕が固まっていく……っていう悪循環です。

適当にがちゃがちゃと鍵盤をでたらめに押しているかのような
そんな騒音を撒き散らしつつ私のリハーサル時間は終わりました。

ずどーーーーーーーーーーーーーーーーん。

まぁね。家で練習してても、その日1発目にぶっつけで弾いてちゃんと弾けた試しはなかったんだから
この結果は分かっていたんですけども。

それにしたって無様。
午後からの本番もこの調子じゃ、ちょっと切な過ぎる。

……というわけで、音楽ホール入り口の受付台の横で
指馴らし代わりにカタカタ(ドコドコ)と左手を動かしていました。
これをやるだけで随分と違うんですよね~。

特に4番は左手が速く動く曲なので、指をはっきり動かすことを意識して
ゆっくり目に左手だけ鍵盤を弾く真似をしてやると
大分ラクに指を動かすことができるようになります。

シャドウボクシングならぬ、シャドウピアノ。
もしくはエアピアノってところでしょうか。

そんな最後の悪あがき(笑)をしたり、本番用のドレスに着替えたりしているうちに午前中も終わり。
お昼を挟んでいよいよ午後の部が開演しました。

(……後編に続く)

スタインウェイ2台で練習会

2008年03月25日 | オフ
去る3月23日はブログのお友達のyokoさんが主催して下さった
2台ピアノ&ソロのオフ会にお邪魔してきました。

スタジオを借りての練習会は14時からだったのですが
その前に皆さんで美味しいランチをいただきました。

落ち着いた雰囲気の素敵なお店で
美味しいイタリアンをいただき至福のひと時です。

写真は撮っていないけれど
特にデザートがとっても美味しかった~♪
思わず頬っぺたに手を当てて「はぁ~」と溜息をついちゃいました。

ブログの話や習っているピアノの先生のお話など
同じテーブルを囲んだ皆さんと楽しくお喋りさせていただいて
あっという間の1時間半!

そうそう。余談ですが私が習っている先生のお話をしている時に
(↑このブログにレッスン日記を書いている先生)
「先生は男性です」ということをお話したら
ブログを読んでくださっているお友達に驚かれました。

確かにあえて「私の習ってる先生は男性です」とは書いていなかったですからね(笑)
女性だと思われていても不思議じゃないかも。


ランチの後は皆さんでスタジオへ移動。
駅から徒歩12分。閑静な住宅地の中にそのスタジオはありました。

スタインウェイが2台とフォルテピアノが1台置いてあるお部屋で
今回はスタインウェイを2台お借りしました。

karura


手前はフルコン。
奥は115年前に作られた年代物のニューヨーク・スタインウェイ。

karura2


上の写真を見ると分かるように鍵盤が85鍵しかありません。
鍵盤が多いピアノ(ベーゼン)は弾いたことがあるけれど足りないやつは初めて見ました(笑)
今では使用不可能な材料を使って作られている貴重なピアノだそうです。


さて。まずは2台8手のシャンペントッカータを初合わせ。
(piano1…primo:YUさん、secondo:yokoさん
piano2… primo:高菜、 secondo:ぴあさん)

このシャンペントッカータはギロック作曲。
ちょっとジャズっぽい和音が入っていたりしてオシャレな雰囲気の
楽しい曲です。

そんなに複雑な曲ではないのですけれど
それでも1発で合わせるのは難しいですね。

もっとちゃんと練習しておけば良かったのですが
練習不足でミス連発でした。。。反省。

それでも合わせものは、やっぱり楽しい!!

弾きながら
「へ~~、こんな風に音が入ってくるんだ~~」と
他の方が奏でる音との掛け合いや重なりを楽しめました。

お相手して下さった皆様、ありがとうございました。

それからお遊びでブルグミュラーの2台ピアノを初見で
弾いたり…あ、いや違う。嘘だ。弾けなかったんだ(笑)
(挑戦して撃沈)

軍隊行進曲の2台8手をぶっつけで合わせてみたり、
色々と遊んでいただきました。

2台ピアノの後はソロ演奏&連弾です。

皆さんの素敵なピアノを、たっぷり堪能させていただき
幸せな時間でした。

で、自分の演奏(とも言えない騒音&雑音)については
……今年はイイワケしないと決めたので書かないでおくことに致しましょう。

ただ、演奏とは別に後になって「あー、失敗した…」と思ったことが。

人前で緊張して弾くと、一人で練習していても弾けない箇所は勿論のこと
いつも弾けているところでもミスしたり
フレーズの終わりを省略(誤魔化して弾き急ぐ)してしまうことが多いんですよね。

そんな時は弾きながら
「あー、ここも指がもつれるな…」
「そうか緊張するとここは弾けなくなるのか。よし、家に帰ったら練習しよう」等、色々考えているのですが
時間が経つとその苦手箇所がどこだったのか忘れてしまうんです。

人前でわざわざ恥かいた意味なし。。。


というわけで今度人前で弾く時はエンピツ用意しておいて
自分が弾いたらすぐに楽譜に書き込もうかと。

……かなり怪しい人だけど。


さて。ピアノを弾いた後は、お酒ですよね……!!
というわけで2次会に突入。

2次会までお付き合いいただけた方は自分を含めて5名だったのですけど
和気藹々とした雰囲気でとっても楽しかったです。

美味しい食事とお酒、それから際どい(?)お話に、知らぬ間に時間が過ぎていました。

ご一緒いただいた皆さん、そして楽しいオフ会を企画して下さったyokoさん
ありがとうございました。

また皆様とご一緒できることを願って。

2007年 演奏会の記録

2007年12月15日 | オフ
今年は昨年にも増して、人前演奏の機会を多くいただきました。
せっかくなので参加した演奏会について記録を残しておこうと思います。

練習会や内輪のオフ会を入れるとかなりの数になってしまうため
『事前に曲をエントリーする(プログラムがある)演奏会orオフ会』のみ挙げていきます。


【2月】 
「ふくはうち!ピアノお茶会」 
* 前奏曲集第1巻より「亜麻色の髪の乙女」(ドビュッシー)
* ソナタKV.333 第1楽章(モーツァルト)


⇒自分の演奏はボロボロだったけど、美味しい紅茶とお菓子をいただきながらピアノを聴かせていただけて幸せなひと時でした。
ジャズライブの興奮も強く残っています。


「恵比寿麦酒記念館コンサート」
* ベルガマスク組曲より「月の光」(ドビュッシー)

⇒準備不足で大コケした苦い思い出。でも、どんなに凹んだって打ち上げで騒げば立ち直れるということを知りました。
お酒の力は偉大だ。


【6月】
「ふわふわ音楽会 (@西洋館)」
* 【連弾】小組曲より「行列」/「バレエ」(ドビュッシー)
* ボヴァリー夫人のための3つのワルツよりⅠ(ミヨー)

⇒すたすたステージデビューの記念すべき演奏会。本番も心から楽しんで弾けたし、嬉しかったな


【8月】
「All Debussy オフ会」
* 前奏曲集第2巻より「ヒースの茂る荒野」(ドビュッシー)
* 映像第1集より「水の反映」(ドビュッシー)

* 【連弾】小組曲より「行列」(ドビュッシー)

⇒ドビュッシーヲタの祭典です(笑)
この時は自分のエントリー曲を練習している時間が本当になくて殆ど準備なしで参加したのですが、
予め「今日は弾きにじゃなく、聴きにきた!」と思っていたので
マニアックなドビュッシーの曲をたっぷり堪能できてお腹いっぱいになりました。
満足、満足。


【9月】
「日ごろの練習の成果を披露する会」
* ソナタOp.120 第1楽章(シューベルト)

⇒人生初! ビビっちゃうくらい立派なホールで演奏してきました。
準備期間は3ヶ月。
全て終わって家に帰ってきた途端、大泣きしてしまったのを良く覚えています。
思うように弾けなかった悔しさや悲しさと、緊張や不安や精神的重圧から解放された安堵が綯い交ぜになって、涙が止まらなかったんだっけ。


「大人のピアノ交流会(@西洋館)」
* ソナタOp.120 第1楽章(シューベルト)

⇒今年、一番気持ちよく人前で弾けた演奏会。
この会に参加させて貰わなかったらシューベルトがトラウマになって2度と弾けなくなっていたかも。
いろんな意味でこの会には救われました。感謝。


【11月】
「ピアノパーティー(@フレンチレストラン)」
* ソナタOp.120 第3楽章(シューベルト)

⇒ワインをガバガバ飲んでの演奏。
酔鍵(すいけん)やるには10年早いね。。。顔洗って出直します。


【12月】
「2台ピアノコンサート」
* 【2台ピアノ】シテール島への船出(プーランク)
* 【2台ピアノ】「白と黒で」よりⅠ.激しく(ドビュッシー)


⇒6月のステージデビューに続き、すたすた2台ピアノデビュー。
演奏よりも衣装に気合が入っていたのは内緒の話(笑)
ひつじちゃんと、お揃いの姫ドレスで演奏しました。
しかし、ここのホールの音響は良かったなぁ~~。
機会があったらソロでも演奏してみたい……。



さて、振り返ってみたら今年人前で弾いた曲は
モーツァルトとシューベルト以外、全部フランスもの(笑)
これだけ沢山の機会があったにも関わらず
こってこてのロマン派を1曲も選んでいないのが実に私らしいです。
来年は濃厚なロマン派曲を人前で弾くことを目標にしようかな。

今年1年、こんなに多くの演奏会に参加するチャンスに恵まれたことを心から感謝しつつ
また来年も頑張ります!!

大人のピアノ交流会

2007年10月03日 | オフ
去る9月29日(土)は、ふわふわさんが通われているピアノ教室の
大人の生徒さんのための交流会にゲスト参加させていただきました。

会場は大好きな西洋館。

こちらのホールはまるで教会を思わせるような響きなんですよ~。
ピアノも弾きやすいYAMAHAのグランドでお気に入りです。

交流会が始まる前のリハーサル時間には、私以外のゲスト参加者の方達や
教室の生徒さん達とお茶やお菓子をいただきながら楽しく談笑させていただきました。

顔馴染みの方も数名いらしたのですが
初めましての方達も、皆さん気さくで明るくて話しやすい方ばかりで
人見知りの私でも直ぐにリラックスして打ち解けることができました。
ありがたいことです。

そうして始まった交流会。

私は第2部の出番だったので、第1部はゆっくり聴いていられるわ~と思っていたら
何故か緊張感が伝わってきて一緒にドキドキしてしまいました。

こういう演奏者との一体感(?)も客席とステージが近い会場ならではでしょうか。

皆さんの演奏は、とっても魅力的
大人になってピアノを始めてまだ間もない方や
再開組でも人前で弾くのは数年ぶりという方が多かったのですが
そうとは思えない程!!

人によって演奏や音にも個性があるので、その人ならではの音楽に
しみじみ「いいな~」と感じさせられ
第1部の演奏を聴いているだけで「今日はきて良かった」と心から思いました。

第1部と第2部の休憩時間中は、自分のリハーサル。

この日の演奏曲はシューベルトのソナタOp.120の第1楽章。
実はその数週間前に人前で弾いて、みごとに玉砕したこの曲。
衆人観衆の前で、シューベルトくんに「君じゃ無理」と思いっきりフラれ
傷心で泣いてたんです。

だから今回のお誘いをいただいた時も
「今は人前で弾く気になれないし、お断りしようかしら」と思ったのですが
このまま後味悪くこの曲とお別れするより、最後に思いっきり楽しんで終わりにしたいと思ったんですよね。

そんなわけで、懲りずにもう一度告白!!(違う)

その前に人前で弾いた時はミスタッチや音抜けという技術的な問題点以上に
楽しむだけの余裕がなくて思うように歌えなかったのが非常に心残りだったので、
今度は細かいことごちゃごちゃ考えずに(笑)楽しく弾こう!と決めていました。

だ・け・どーー。リハの時は自分でもびっくりするくらい緊張したんです。
「何でリハなのにこんなに緊張するんだ?!」と思うんだけど
もうボロボロで。。。

悪い予感を抱えつつ、第2部へ。

第2部の始まりはサックスとピアノのアンサンブルからでした。
胸に染み入るような音色に惚れ惚れ~。
その後はピアノソロが続き、いよいよ自分の出番。

「中途半端に長く続けているピアノですが、いつまで経ってもアガリ症が治りません。
どうか温かい目で見守って下さい」

とか何とか、最初に逃げ口上を述べピアノに向かいました。

緊張はしていたけれど、リハの時のように指がガクガク震えることもなく
比較的落ち着いて弾き始めることが出来たように思います。

そして、なんと!!
私としては珍しいことに、本番で緊張している状況にもかかわらず
メロディーに心を添わせて歌うことができたのです。

家で練習している時は、思うさま曲に入り込んで弾けても
緊張している状況ではなかなかそうもいきません。

だけど、今回は曲に心を重ね合わせて歌うことができたので
もう、弾きながら幸せで幸せで仕方ありませんでした。


提示部の終わりの頃にはすっかり緊張感も解けて、純粋に曲を楽しむことができたように思います。

良く響くけれど、温かみもある西洋館のピアノは
弾いていてとても気持ちがいいんです。

ピアノの弦から響きが立ち上っていく感じ……というか、
目を凝らしたら響きが天井に上っていく様子が見えるんじゃないかと思えて
演奏中に思わず中空を見つめてしまったり(笑)

そんなわけで、念願だった「楽しく弾く」という目標は達成できました!
技術的な反省点は多々あるのですけど
(絶対に崩れてはいけない場所のリズムが崩れたり音が抜けたり)
そういうのを超越して幸せだったからいいや。

ずーーーーーーっと、拒絶されていたシューベルトくんにも
最後の最後で少しだけ笑いかけてもらえたかのようでした。

もっとも、笑顔で「ごめんなさい」だったんですけどね。
(結局フラれる)

最後の大トリは、(ふわふわさんの)先生の演奏。
まさに大トリを飾るに相応しい演奏で、3曲聴かせていただいたのですが
どれもうっとりでした。
特にグラナドスの「アンダルーサ」がかっこ良かった!
妖しげな色気が感じられて、曲の世界に引き込まれました。

いいな~。スペインもの……。

さてさて。そんな感じで無事に交流会は終わり
2次会へ。

2次会は沖縄料理屋さんで、がしがし食べて飲んで話して笑いました。
ピアノの後のお酒はやっぱり美味しい~。

そしてその後は3次会へ。
まったり飲みながら楽しいお話を沢山聴かせていただき、いい気分に。

そんなわけで、思い出に残る素敵な一日を過ごすことができました。
ご一緒いただいた皆さんと、素敵な会にお誘い下さったふわふわさんに
心から御礼申し上げます。

ありがとうございました。

ふわふわ音楽会2007

2007年06月29日 | オフ
去る6月24日(日)、ふわふわ音楽会に参加してきました。

思い起こせば1年前。
同じく西洋館で開かれたふわふわさん主催の会に出演させていただいたのが
私の演奏会デビューでした。

去年はお会いしたことがない方達の中に飛び込んでいく・・・というので
随分と緊張もしたのですが、今年は違います。

あれからネットを介して色んな方とお会いする機会が増え
今回の音楽会も、すっかりお馴染みになった皆さんの顔ぶれが揃っていました。

そしてもう一つ。何より心強かったのは、隣にいたパートナーの存在!

そうです。
今回はソロでの参加ではなく、連弾での参加だったのです。

お友達のstraysheepさんと一緒に『すたすた』というデュオを組んでのエントリー。

今年の2月にこの演奏会のお話をいただいた時
「ソロじゃなく連弾で出てみたいなぁ」と思いついた私。

sheepさんにお願いしてみたところ、快諾いただいたことから実現したデュオです。

以前にもsheepさんとはオフ会で、ドビュッシーの小組曲より「小舟にて」と「バレエ」をお相手いただいたことがあるんですよ。
(小組曲は「小舟にて」「行列」「メヌエット」「バレエ」の全4曲からなる連弾組曲)

その時、「小組曲は全曲制覇したいね!」という話をしていた為
本当はこの演奏会では「行列」と「メヌエット」でエントリーする予定でした。

だけど、、、「メヌエット」で終わるのは少し寂しい。

やっぱり最後はハジケて終わりたい!というわけで
曲目を「メヌエット」から「バレエ」に変更。

「行列」&「バレエ」を弾くことになりました。

こうして無事に曲も決まり、あとは各自で練習しておくことに。

ところが、家が遠い私達はそうそう頻繁に合わせ練習もできません。
2人で練習したのは2回だけ。

当日、会場入りする前に30分だけスタジオを借りて行った
最終確認も入れれば全部で3回です。

決して十分な練習量だったとは言えないかもしれませんが
取りあえずベストは尽くしたし、最終確認でも気持ちよく合わせられたので
「大丈夫!あとは本番を楽しもう!」とsheepさんとも励ましあって(笑)
私達は会場へと向かったのでした。



1年ぶりの西洋館は私達を温かく迎え入れてくれ
何だか「ただいま~」と言いたくなってしまった程。

受付でふわふわさんからお手製のプログラムを受け取り
(ふわふわさんから出演者ひとりひとりへのメッセージ入りなんですよ!もう感激!)
久しぶりにお会いする皆様とご挨拶しているうちに、再びここで演奏できる喜びが湧いてきました。

リハーサルでもよく響いてくれるピアノの音色に
「そうそう、これこれ。これが西洋館のピアノだよね~」と
思わず笑みが零れます。

もうこの時点でテンション↑↑


そうして始まった音楽会。

曲に込められた想いが伝わってくるような素敵な演奏の数々。

響きが良い西洋館のホールでは『音を浴びる』という表現がピッタリで、
音楽浴をしているような気持ちになります。
皆さんのおかげで極上の時間を味わうことができました。

しかし、うっとりばかりはしていられません(笑)

とうとう『すたすた』のステージデビューの時がやってきたのです!!


*1曲目 『行列』 (Prima: straysheepさん Seconda: 高菜)

この曲は可愛くて軽快な曲。
メロディを奏でるsheepさんのクリアで明るい音色と伸びやかな音楽に
私は弾きながら嬉しくなってしまって自然と笑顔になっちゃいます。

お互いに大好きなこの曲。

本当はプログラムのバランスを考えたら「行列」より「メヌエット」の方が良かったのでしょうが、
それよりも自分達の「この曲が好き!弾きたい!」という想いを大事にしました。

「皆さんにその想いが少しでも伝わりますように!」という気持ちと
この曲を人前で演奏できる歓びをかみしめて弾き終えました。


*2曲目 『バレエ』 (Prima: straysheepさん Seconda: 高菜)

Secondaの私からメロディーを弾き始めます。
……で、しょっぱなからミス(笑)

でも気にしません!
連弾ではこんなミスもご愛嬌。(ん?どうだ?)

ミスも音抜けも(一瞬頭が真っ白になってsecondaが脱落した場面アリ)
そんなことに構ってられないくらいエキサイティングで充実した時間でした。

うん!もう「このまま時間が止まればいいのに!」って思ったくらい。

本当に幸せな時間だったなぁ。


連弾のいいところは「緊張はソロの半分、喜びと楽しさはソロの倍!!」というところだと思います。

いつもはガチガチにあがる私なのに、今回は最小限の緊張で済みましたから!
加えて、本番を楽しむ余裕がソロの時の何倍もあるので弾いてて楽しくって仕方ありません。

ん~~~。これだから合わせ物はやめられないのよね


……と、まあ私としては大満足で終わった本番だったのですが
今回はいつもやっていないことをしてみました。

それは、『本番の演奏録音』
家に帰って早速聴いたら、、、そこからは一人反省会ですよ。

「ありえない!『行列』は最初からSecondaが大きすぎる! 一体お前は何を聴いて弾いてたんだ?」
とか
「あー、もう。そこはPrimaを聴いて合わせるって言ってたじゃん! この鳥頭が!!」
とか、次から次へと反省点があがります。

ミスタッチ云々より、音のバランスが聴けてなかった自分に何よりショックでした。

…というのもですね。
リハが終わった時点でsheepさんから
「あそこのホールは響きがいいから、Secondaの弾く音域がいつもより大きく聞こえてPrimaが消えてない?」
と言われていたんです。

私は全然そんなことに気付かなくて(気付けなくて)
「へ?そうだった?」なんて間抜けな返答をしていたのですが
一応本番では気をつけたつもりだったんですよ。……そう。『つもり』。

ところがどっこい。
家に帰って聴いてみたら、初っ端からSecondaが邪魔してる!!

弾きながら「小さすぎたかな?」と思ったところで丁度良いバランスでした。

別に「自分が・自分が」という意識で弾いてたつもりはナイのですが
「自分は伴奏」という自覚が欠けていたんだろうなと反省。

これがもしソロの曲だとしたら、私は絶対に伴奏(左手)をこんなに大きい音で弾いたりしません。
「2人で1つの曲をつくりあげている」という認識が甘かったことを痛感しました。

……でもまぁ、それも経験を重ねていって分かることですからね。
そういう意味では今回の舞台は非常にいい勉強になりました!!

というわけで、sheepさんにはこれで懲りずに今後ともお付き合いして頂ければ幸い。。。


本当は連弾のみの予定だったのですが、参加者の方で急遽参加できなくなった方がいて
時間があったので、ふわふわさんのご厚意でソロ曲も弾かせていただけることになりました。

私が弾いたのはミヨーの「ボヴァリー夫人のための3つのワルツ」より1番。

この曲。前回のレッスンから1回も弾いてなかったんです。
で、ふわふわさんからお話をいただいたのが音楽会の1週間前。
ほとんど練習もできなくて一人で弾いていてもボロボロだったのですが
本番では開き直って楽しませていただきました(笑)

まぁ、結果は……言わずもがなですよ。
あははははーーー。(笑って誤魔化す)


演奏会の後は、これまた楽しい2次会です!!
いっぱい食べて、いっぱい飲んで、いっぱい笑って、、、
時間が過ぎるのがあっという間でした。

そうそう。音楽会や2次会で何人かの方から
「2人はどういうご関係ですか?」という質問をいただいたのですが
私達の出会いは某SNS。
2人は「ナンパした者(高菜)と、された者(sheepさん)」の関係です。


最後になりましたが、ご一緒いただいた皆様。
演奏会の準備から開催までご尽力下さったふわふわさん。
遠いところ見学にいらして下さった小夏さん。
そして連弾をご一緒いただいたstraysheepさん。
本当にありがとうございました。

また来年も是非、楽しみにしています~~♪

聴衆参加気分で

2007年06月02日 | オフ
第3回『カッパの会』に参加してきました。

皆で「インヴェンション」を弾きましょうというこちらの会。
参加させていただくのは2回目です。


カッパの会は3部構成。

・自由曲(自己紹介を兼ねて)
・インヴェンション
・自由曲(時間終了まで)

勿論メインは、サンドイッチの具である『インヴェンション』ですが
それを挟むパン(自由曲)が、いつも豪華絢爛なんですよ~。

今回も凄かった・・・。
なんかもう、別世界を覗き込んでいる気分で(笑)

(皆さんの演奏曲目はこちらでご覧になれます)

「あ~~~、幸せ」と素晴らしい演奏の数々を堪能させていただきました。

**************************

以下は私が弾いた曲です。

①「3つのノヴェレッテ」より1番 (プーランク)
⇒今日初めてお会いする方達への自己紹介も兼ねていたので、大好きなプーランクを選びました。
丁度、去年の今頃「第1回ふわふわ演奏会」で弾かせていただいたこの曲。
短いからサラッと弾けてお手ごろなのだけど、なにぶん練習不足で。
殆ど楽譜を見ずに弾いていたらラスト数小節、左手和音がスパンと抜けて焦った~~。
色んなミスを『無理やり』振り切って、強引に最後まで完走した感じ。

②インヴェンション2番&12番 (バッハ)
⇒昔から好きだった2番。でも「じゃあ弾けるか?」っていうと別物なんだよね。
トリルが苦手な12番。こっちも曲としては好きなのだけどトリルが下手すぎる。。。

③2つの伝説より 波を渡るパオラの聖フランシス (リスト)
⇒結局、弾けないまま終了したこの曲。
「このままじゃ、曲が浮かばれないわ!!」
ってなわけで、ご供養のために弾かせていただきました。(南無...)
暫く弾かなかったら、もう力の抜き具合を忘れたらしくて
弾いてる途中で腕がガチガチに。
最後までグダグダだったね。

・・・・でも、これでご供養は終わり!!!
サヨナラ。私の陸サーファー。

(フランシスよ。星となれ)

っしゃーー!! リストなんて二度と弾かねーぜ!!!
(注・正しくは『弾かない』じゃなくて、『弾け(る曲が)ない』)

④4手のためのソナタK.381 第1楽章 (モーツァルト)
⇒連弾曲です。
プランタンさんにご一緒していただきました。
(Primo:高菜 Secondo:プランタンさん)

打ち合わせ時より速いテンポで弾き始めちゃったんですよね~。私。
「あ、ヤベ」と思ったけれど、時既に遅し。
うぅぅ、セコンドを振り回しちゃいましたよ。
申し訳ありませ~~ん

でもね。凄く楽しかったです。
今日弾いた曲の中で一番ノリノリだったと思う(笑)
ミスもしたし、ご迷惑かけどおしだったのですが
とにかく楽しくってルンルンでした♪

安定した演奏と深い音色で、浮き足立ってはしゃいだ私のプリモを支えてくださったプランタンさん。
ありがとうございました!

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最近では、開き直ったというか、諦めたというか、、、すっかり「向上心」がなくなってしまった私。

皆さんの素晴らしい演奏を聴かせていただいて、今までだったら
「私も頑張って、素敵なピアノを弾けるようになりたい!!」
と気合が入っていたと思うのですが、
「あー。いいピアノを沢山聴かせていただいたわ。いい時間だったわ」
という感じで、すっかり聴衆モードでした(笑)


これから暫くオフ会や演奏会には「(皆さんの演奏に)刺激を貰いに行く」というより
「(皆さんの演奏で)耳の保養をさせて貰いに行く」というのが目的になりそうです。


最後になりましたが、主催者のたむさん。
ご一緒いただいた皆様。
ありがとうございました!!

慣れ?開き直り?

2007年04月15日 | オフ
今日は3ヶ月にほぼ一度の定例練習会に参加してきました。

全員で7人、3時間の練習会でした。

(参加メンバーと演奏曲目はプランタンさんのサイトでご覧いただけます)

皆さんの演奏は、いつもながら素敵。
目を閉じて、どっぷり『鑑賞モード』で聴かせていただきましたよ~

オフ会に出るといつも
「人前で弾けるレパートリーって必要だよな」と思います。

私の場合、本当にその時その時にレッスンを受けている曲しか弾けない。。。
中途半端な練習状態(下手すると譜読みの真っ最中とか)の曲を
不本意ながら(笑)弾かざるを得ないんですよね。

レッスンで習った曲を全てキープしておくのはムリとしても、
2~3曲は常に人前で弾ける曲があるといいなぁ。


さて、そんな「弾ける曲がない」という中
今日私が弾かせていただいた曲は全部で4曲。

①平均律第1巻9番 フーガ (バッハ)
⇒やっと3声で合わせられるようになったところなので
まだテーマを浮かせて弾く、、等のことがさっぱり出来ていません。
とりあえず、ほぼ全ての声部をしっかり鳴らすことを意識して
『指慣らし』目的で弾かせていただきました。

②スケルツォ3番 Op.39 (ショパン)
⇒人様にお聞かせできる状態になかったのだけど、他に弾ける曲がなくて
無理やり弾いちゃいました。。。
最初のオクターヴ進行のところは音が浮き気味になること、中間部のキラキラは左右の手がバラけてしまうこと、コーダ部分はまだ弾き込みが足りないこと(緊張するとボロボロ)、など課題が見えたので今後の練習に活かしたいと思います。

③前奏曲2集より 『ヒースの茂る荒野』 (ドビュッシー)
⇒今日は「自分の柄じゃない」と(勝手に)思っている曲ばかり弾いたのですが
その中で唯一弾きながら「ほっとできる」曲でした(笑)
1週間前には暗譜で仕上げたはずなのに、その後全く弾かなかったらアチコチでヒースが枯れてた。。。
でも、スタインウェイの音色を十分に味わいながら弾けたので気持ちよかったな♪

④2つの伝説より 波を渡るパオラの聖フランシス (リスト)
⇒……いや、だから本当に弾ける曲がなくって(泣)
騒音甚だしいからご迷惑をお掛けすることはわかっていましたが
それでも弾いてしまいました。
全体的に練習が足りていないところばかりなのは置いといて、
幾分客観的に自分の音を聴いていられたので『音の鳴りが悪い箇所』等に気づけたのは収穫かな。
しかし、こういう自分の魂をすり減らして(!)弾く…みたいな曲は本当に向いてないと思う。
弾き終わったらグッタリしちゃって、物凄く疲れました。


毎回『緊張で手が震えてボロボロ・・・」と書いている私ですが
今日は自分でも意外なくらい落ち着いて弾くことができました。
一部を除いて、ほぼ家で練習している時と同じ状態。

場数を踏んで『人前演奏』に慣れてきたから?
それとも、今日は知っている方達ばかりだったから?
もしくは、あまりに練習真っ最中の曲ばかりで変な気負いが全くなかったから?

う~~ん、理由は分かりませんがお陰で気持ちよく弾けたのは確かです。


そうそう。今日は最後に「リレー連弾」というお遊び企画もありました!
最近"ちょっと初見が利くようになってきた"と思っていたのですが
こうやっていざ「初見で弾いていこう!」となるとボロボロですね。
うぅ、頑張ろう。

アンティークピアノで『月の光』 (4)

2007年02月26日 | オフ
2次会は比内地鶏のお店にて。

鳥尽くしのコース料理には、きりたんぽ鍋がついてとても美味しくいただきました。
焼き鳥も、そこらの居酒屋のものとはやっぱり違います(笑)

そうそう。お酒も美味しくって!
私は病み上がりだったので今回は殆ど飲まなかったのですけど、
そんな中でも初めていただいた櫛羅(くじら)という日本酒がとても気に入りました。

口に含むと、お米の風味がふっくら薫るようなとても口当たりのいいお酒。

お店の人いわく「ワインのような日本酒」ということだったのですが
確かに日本酒特有のツンとくる匂いが少なく、
「日本酒は苦手・・・」という方でも「これは美味しい」と召し上がっていました。

また、どこかで飲める機会があったら次回はじっくりたっぷり(笑)いただきたいです。

さて。演奏会が終わってすっかり意気消沈していた私ですが、
二次会での楽しいお喋りと美味しいお食事で
いつの間にか悩みなんて、何処かにすっとんでいました。

音楽が好きな方たちが集まって、
「次はどんな企画やろうか?」なんて、わいわい話していると
本当にワクワクして楽しくて
『・・・どうせ私はいつまでたってもヘタクソだし』
と、ウジウジつまんないこと考えてるのがバカらしくなるんです(笑)

別に下手でもいいじゃん!ピアノ好きなんだもん!
こうやって音楽が好きな人たちと時間を共有できるだけで幸せだよ!


・・・と、すっかり前向きな考え方に変わっていました。
我ながら変わり身(切り替え)の早さには苦笑してしまいますね。


そんなわけで、つらつら書いてきた演奏会レポもこれにて終了!

人前で弾いてこんなに落ち込んだのは、多分久しぶりのことですが
失敗もいい経験だと思って、今後に繋げていきたいです。

あ、今回の演奏会で一つ収穫があったっけ。
段々と緊張への耐性がついてきたようで、緊張で震えても平常心でいられるようになりました(笑)

拍手!

相変わらず指は震えるんですが、「震えている自分」に慣れてきたっていうのかな。
いつか、指が震えても音のコントロールに影響しないように……なれるかしら?

アンティークピアノで『月の光』 (3)

2007年02月25日 | オフ
鍵盤の前に座り深呼吸。
幸いにも、全身が震えることはなかったものの、やっぱり指は震えてしまいます。

弾き始めて
「???」
……お、音が聴こえない?!

会場のざわめきや広さのせいで、ppは殆ど聴こえません。
おまけに弾いたそばから響きが逃げていく(散っていく)から、全然コントロールができない!!

先生から
「前の音の響きが薄くなってきたら次の音を塗り重ねるようにして響きを調節して。
どれくらい薄くなってきたら次の音を足すのか?
また、そこにどれくらいの大きさの音を足したらいいか?は、聴きながら調節して下さいね」

というアドバイスを頂いていたのですが、、、弾いたそばから響きに逃げられて無理!!!
仕方ないので、適当に『こんなもんか?』て感じで弾いていました。


そして次第に激しさをましていく中間部。
こちらに至っては弾きながら頭を抱えたくなる程(できないけど)、酷い有様。
練習不足が顕著に出てしまいました。

「あー、もう何やってんだか!」
って自分で弾きつつ思うんだけど、指は言うことを聞いてくれません。

何とか後半で落ち着きを取り戻したものの、
最後まで曲に入りきれずに、『入って弾いてるフリ』をしていただけです。
表面だけそれらしく振舞っても内容が伴ってないから、非常に安っぽい(苦笑)演奏でした。

弾き終わって、自己嫌悪………。

人前で弾くときには少し余裕をもった選曲をするのに、それでもこんな無様な演奏しか出来ないなんて。
このレベルの曲が弾けないなら、一体どの程度の曲ならまともに弾けるんだろう?
中学?それとも小学校時代まで教材を遡ればいいの?
あぁ、まったく。16年も習ってて私は何をやってきたのかな。
難しい曲がほんのちょっとだけ弾けてもそんなの何の意味もないよ。
小学校低学年の頃に習った曲程度しか、きちんと形にできないのであれば私のレベルはその程度ってことだもん。
はー、だから私は万年初心者なんだわ。やっぱりレッスンでも背伸び曲なんか弾いてないで
もっと身の丈にあった曲を弾いた方がいいんだよね。
こんなんで「スケルツォ練習してます」なんて恥ずかしくて、とてもじゃないけど言えない。。。


等々、非常にネガティヴなことを考えてました。

この演奏会には同じコミュニティに入っているお馴染みの方たちも出演されてたんです。
皆さん、と~ってもお優しいので色々褒めて下さるんですけど、私はその言葉すら素直に受け取ることが出来ない有様。

「曲の雰囲気が出ていて綺麗でしたよ。こういう曲お似合いですね」(社交辞令その1)
って言われたら
はいはい、どうせ雰囲気で誤魔化そうとしてましたよ。
とか、
「弾き込んでる曲って感じがしました」(社交辞令その2)
って言われたら
ええ。弾き込んでても、こんなもんなんですよ。耳汚しですみません。
とか、
「GPで練習されてる方の演奏って感じですよね。響きをいつも聴いて練習できてるからこういう音なんだろうなって思いました」(社交辞令その3)
って言われたら
GPで練習してれば誰でも同じですから。はい。私の取り柄はピアノ環境だけです。
とか、、、それはもう卑屈なことを密かに考えていたのです。(口では御礼を言ってても)

せっかく褒めてもらってもこんな風に穿った捉え方しかできないなんて、皆さんのご厚意に対して失礼ですよね。
反省しています。

今は勿論そんなこと考えてなくって、、、

社交辞令その1には、
「きゃー!曲が似合ってるですって!お世辞でも嬉しい!墓場までこの記憶を持っていこう
って思うし
社交辞令その2には、
「弾き込んでると分かるってことは、そこまで危なっかしくはなかったってこと?良かった~」
って思うし
社交辞令その3には
「GPの成果出てるじゃん!やったー!」
って思いますよ。

しかしまぁ、その時の私は本当にどっぷり落ち込んでいたわけで
どれだけ慰められても素直に受けとることができなかったのです。

そんな中、約4時間にわたるプログラムが終了し演奏会は無事終了。
そのまま2次会へと雪崩れ込んでいきました。


(まだ続く、、のか?)