日々のあわ

悲喜こもごものピアノレッスン風景

小学生と張り合う

2007年08月30日 | レッスン日記
【2007年8月30日 レッスン】
☆平均律クラヴィーア曲集第1巻 8番プレリュード(バッハ)
☆ソナタ Op.120 第1楽章(シューベルト)


いつものようにバッハから。
まずは1回弾きます。

先生「後半は良かったけど前半が……。もっと自由に歌って」

アルペジオの拍の捉え方にも注意が入り
それらを踏まえてもう一度トライ。

先生「うん、いいでしょう」
というわけで、合格をいただきました。

次回はフーガが宿題。

高菜「8番のフーガって4ページもありますよね。別に『長い曲は難しい』とかナイですか?」
先生「うん、長さは難しさとは関係ありませんよ」
高菜「ほっ。(安心)そうですか」
先生「まぁ、譜読みは倍だから大変ですけどね(笑)」
高菜「ぅがっ


次、シューベルト。
今日は『自分でもイマイチだと自覚してたけれど、難しいから目をつぶっていたところ』
に悉く注意が入りました。

えぇ。そりゃーもう、端から端まで。

「(先生のおっしゃることは)良く分かるけど、、、でも難しいんですよ!!」
って声に出そうになるのをぐっと堪えて(笑)重箱の隅をつつくような
細か~~~~い指摘事項をたんまり頂きました。

今日は「音、もっと聴いて!」と久しぶりに沢山言われたなぁ。

「自分で意識せず(ちゃんと聴かず)に弾いてる音は、
何がしたいのかさっぱり伝わらないし、聴いてる人に何も届きませんよ」

という先生の言葉が胸につきささりました。

ごもっとも。

自分では決して音を疎かにしているつもりはないけれど
まだ足りないんですね。


……そんなわけで、課題は残りますがこの曲は一応今日で終了。
次回からはスケルツォに復帰します。


*******************

レッスン終了後・・・・・・

高菜「そもそもシューベルトのソナタって、普通に習ってたらいつ頃弾くものなんですか?モーツァルトやベートヴェンのソナタを弾くのと同時期くらい?」
先生「いや、、、シューベルトのソナタは普通は殆ど弾かれないまま通り過ぎます」
高菜「!! そうなんですか」
先生「うん、難しいですからね。大抵はこのソナタを子どもの頃に1曲だけやるくらいですよ」
高菜「こ、、子ども?
先生「はい。小学生か中学生くらい」
高菜「(しょ、しょうがくせい……)

ガーーーーーーーーーーーーーン

高菜「小学生がこのソナタ全楽章弾いちゃうんですか?」
先生「……いや、全楽章やるかどうかは人によってですけど。1楽章だけのことも」
高菜「うぅぅぅん。ということはシューベルトの即興曲と同時期くらいに弾くってことなんでしょうか」
先生「あ、即興曲の方が先ですね。即興曲をやってみてシューベルトが合ってそうだったら『じゃあソナタもやってみる?』って感じで弾くかなぁ」
高菜「そうなんだーー。そっかーー。小学生かーー(ひきずる)」
先生「こういう曲は大人よりも子どもの方が上手かったりするんですよ(笑)モーツァルトなんかと一緒で」

どーせ、あたしはヘタですよ!
小学生にも劣りますよ!

……と、妙に劣等感を刺激されてしまいました。
ふぅ、いいや。考えまい。


以上、本日のレッスン終了!
次回レッスンは9月を予定しています。
いつ行けるかな~~。

赤ペン先生

2007年08月17日 | レッスン日記
【2007年8月17日 レッスン】
☆平均律クラヴィーア曲集第1巻 8番プレリュード(バッハ)
☆ソナタ Op.120 第1楽章(シューベルト)

フリーな時間が出来たので急遽レッスンに行ってきました。

今日もバッハから!
前回から殆ど進歩してませーん。
そりゃ、そうです。だって実家から戻って2日しか練習できてないんだもの。
(うちの実家にピアノはありません)

色々ポイントを教えていただきつつ、また次回~
先生からは「もっと歌っていいですよ」と言われましたが
どう歌ったらいいのか分かんないよっ!!

いい曲だな~とは思うけど、どう弾きたいのか分からない。。。

こういう時に本当、自分のセンスのなさがイヤになります。
楽譜見ただけで「ここはこんな風に弾きたい」とイメージできるようになれたらいいのに。



次、シューベルト。
シューベルトだってバッハと同じ状態(練習できてない)だったのですけど
「レッスンで練習させてもらおう!」と割り切って行ってきました。

時間はたっぷりあったので(第1楽章は5ページの短い曲なんです)
言われたことが出来るまで、その場で何回も何回もひたすら弾かせて貰って。

本当は「レッスンで練習」というのはあまり好きではないのですが
(時間が勿体無い気がして……)
和音のバランスの微調整など一人で弾いていても分からない部分を
一緒に見ていただけるという意味で、仕上げの段階では有益ですね。


さて。数多在る拙い箇所の中から、特に苦手なのが画像部分。

この『四分音符1コ+8分音符2コ』というリズムは、この曲で頻出するパターンなのですが
これが難しいんです。

少しでもリズムが崩れたら、直ぐにバレるし(なんたって単音・笑)
音色と音量のコントロールにも非常に気を遣います。

そして極めつけが「ppp」で弾かなくちゃいけない、この分厚い和音ども!

先生のOKが出るまで、バランス変えたり、音を減らしたり、音量変えたり、、、試行錯誤を繰り返しました。

和音のバランスにOKが出たと思ったら、リズムが崩れるし
リズムとバランスに意識をやると、今度は音量がでかくなる。
慌てて打鍵速度に気を遣うと、今度は一度出来たはずのバランスが崩れる。。。

結局ほんの2小節なのに、レッスンでは最後まで全ての音が完璧にハマることはありませんでした。

何かこういう練習してると、気分は『職人』ですよね。
難しいし神経使うけど、、、面白い。


「小さい音を弾くときはダンパーペダルに頼り過ぎないほうがいい」というのも勉強になりました。

音を伸ばす時に、ペダルを踏んだら手は鍵盤から放してしまう……ということを私は結構やってしまうのですが
「ppp」で、これをするのは難しいそうです。

他にも、低い音を弾くときにダンパーペダルを踏むと
自分の意思とは離れたところで音が大きく響いてしまうことが結構あって、、、
この曲を弾いていると、如何に自分の手の中で音をコントロールできるかが勝負だという気になります。

ふぅ。大変だわ。


今日は先生に楽譜を渡したまま、最初から最後までオール暗譜でレッスンを受けました。

もうすっかり暗譜したつもりでいましたが、
「じゃあ、そこから左手だけ」や「その1小節前から」などと言われると咄嗟に音が出てこなかったりして
まだまだ怪しい状態であることが判明(笑)

そして、レッスンが終わって返して貰った楽譜には、赤ペンで先生の書き込みが!!

おぉぉぉぉぉぉ。
普段、あまり書き込みをして頂くことがないのでこれは貴重ですよ。

なつかしの進○ゼミを思い出しちゃった(笑)


以上、本日のレッスンおしまい。

次回は今度こそ8月30日(木)です。

開始10秒で勝負がつく

2007年08月09日 | レッスン日記
【2007年8月9日 レッスン】
☆平均律クラヴィーア曲集第1巻 8番プレリュード(バッハ)
☆ソナタ Op.120 第1楽章(シューベルト)

本当は、今日はスケルツォメインのレッスンにしてもらう予定だったのですが
練習が間に合わなかったので中止。

今日はバッハとシューベルトだけです。


バッハは初めて見ていただく曲。
結構私の好みかも~~

この曲は多分ペダル踏んでもOKだろうなーと思ったので
自分で勝手にペダルをつけていきました。

①ペダルはベタ踏みにしないこと(低音の動きが細かいところはノンペダルで)
②装飾音符のペダルの踏み方を考えること(→私は後踏みを選択)
③メロディーラインはもっと分かりやすく出して
④強弱を考えてつけてくること

大まかな課題と指示はこんな感じです。


続いてシューベルト。

今日は細かく細かく細かく細かく、、、(以下略)見ていただきました。

ふぅ、シューベルトのペダルって難しい~~~!!

この曲の中ではレガートペダルとして多用しているのですが
(8分音符1個を繋げるためだけに、隠しペダル的に踏んでみたり、、、とか)
ほんの少し反応が遅れると混ざってしまうし
かといって早すぎると、ぶち切れてしまいます。

シューベルトの音楽に、音の濁りは厳禁。(実際酷く目立つ)
先生もいつも以上に「音が混ざる」ことに敏感で、踏み変え指示がどんどん増えていくんですよねー。

先生「ペダルを踏まなければいいんじゃない?」
高菜「……フレーズぶち切れますけど?いいんですか?(何故かキレのり)」
先生「あぁ、手が届かないんですね」

そう。私の手じゃあ届かないんだよーーー!!!

手が小さい分、ペダルで補わなくちゃいけないんだけど
私はペダル得意じゃないしな。

………切ない。


他にも
「decresc.と共に速度を落として綺麗な”p”の音を作るのは容易いけど、
速度は落とさずに美しいバランスの”p”を出すのが腕の見せ所」

「呼応するメロディーの歌い方は一貫すること」

「息だけで声が出ていないような音を度々出してしまっている」

「強弱は(左手の)伴奏でつけるように」

………というようなことを注意されました。


そして今日のレッスンの中で、一番効いたのがこの言葉。
「この曲は最初の出だし5小節で勝負が決まると思った方がいいですよ。
ここで『聴衆』を曲に引き込めなかったらオシマイ(笑)
その後で挽回するのは、もう殆ど無理でしょう」


ひーーーーー

で、でで、でででもですね?
出だしのコントロールっていうのは一番難しいと思うんですよ。
人前で弾くときは、どんなピアノに当たるか分からないじゃないですか?

鍵盤の重さも反応の良さも、音域による音の鳴りも、更には会場の広さによる音の響きも、、、その時々によって違うのに
曲の出だしが勝負だっていうのはかなり大変なこと。

……いや、先生のおっしゃることも良くわかるんですけど。


そんなわけで本日のレッスン終了。
次回は8月30日(木)!

明日から帰省するので、暫くピアノがない生活を送ることになります。
さらば!