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「Inner Views」

音楽家として逝こうと思う。

フレット処理。

2005-04-27 | Electric Guitar
 今回初めてマルキオーネ流のフレット処理を教わりました。今まで何度も見てきましたが、「もう、そろそろいいかな。じゃ、やってみて。」と時間をかけてじっくりと教えてくれました。これ、きちんと教えてもらいたくて、今日という日をどれだけ待ち望んだ事か。自宅では何回も真似していましたが。

 製作家によってこのフレットエッジの処理にこだわりがあるように思います。角度45°~60°くらいが一般的でしょうか。僕も以前に製作したギターはこの範囲。

 マルキオーネ流は約5°とほとんど角度がありません。プレイヤーへ演奏時の弦のフレット落ちを防ぐために少しでも多くのフレット面を提供するためだそう。実際に弾いてみると、たったこれだけの事なのに、とても安心感というか安定感があります。その代わりにフレットとフィンガーボードのエッジを丸めます。

 写真のようにギターを構えて、三角形のファイルを使い、一つ一つ丁寧に丸めていきます。スティーヴンは別の作業をしていましたが、ファイルとフレットから出る「シャッ、シャッ」という作業時の音を聞いて、僕の方を見なくても、その力加減等を判断していました。

僕 「シャッ、シャッ」

師 「違う。」

僕 「......。]

  「ジャッ、ジャッ」

師 「違う。」

僕 「.........。」

  「ガー、ガー、ガツ!」(指板にファイルをぶつける)

師 「カッ、カッ、カッ(笑)。力入れ過ぎ。」

僕 「...............。」

  「ゴク、ゴク、ゴク」(コーヒーブレイク)
 
  「ジョボジョボジョボ」(お手洗いへ)

  「ピロリーン」(新着メール音)

  「カチャカチャカチャ」(メール返信中)

  「ス~、フ~」(深呼吸)

  「ジャー、ジャー、ジャー」

師 「ビンゴ!正解。」

 スタジオにいる間はホントに全身をつかって見て、聞いて、感じて、考えて、それを実行しなきゃいけない。

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