みのもり雑記

旅行関連が多くなるかと思いますが、ふと書きたくなったことを気の向くままに、という感じで。

2018年10月八戸旅行 - 3日目その3(是川縄文館)

2019-05-05 20:54:57 | 2018年八戸旅行
2018年10月27日、三八城公園の見物も終わり、いよいよ本日のメイン、是川縄文館へ向かいます。


ただこの是川縄文館は中心街から約6kmほど南に位置しており、ちょっとバスで移動する必要があります。
本数もそんなに多くはない(少なくもないですが)ので要注意です。

公園からの移動で目当てのバスに間に合うのかが懸念事項でしたが、無事(わりと余裕で)間に合いました。
お、早速バスが来ましたね。
どうも1本前のバスに間に合ったようです。ラッキー。

是川縄文館は少々楽しみにしていたので、うっかりTwitterに「これから是川」などという赤面ものの投稿をしてしまったのは痛恨の極みです。

おお、コンビニで灯油のポリタンクを扱っている。
これから冬ですからね~。


途中にあった小学校。わりと洒落た見た目ですね。


同じく途中にあった、いわゆる「町の電気屋さん」。
任天堂法務部がアップを開始しそう。正式なものかもしれないですが。


……ところでこのバス、えらい空いてます。
まあ、是川縄文館なんて、一般的には人気が無いってことなんでしょうかね。

……おお、ついに私以外の乗客が全員降りた。
……いやいやいや、さすがにおかしいっしょ!?

ということでバスの路線図とにらめっこ。
とか動揺している間に、終点の「是川団地」に到着。


そう、そうなのです。
乗るバスを間違えました!!!

私「いやー、はははー、実はかくかくしかじか」
運転手さん「え!?」

運転手さんいわく、とりあえず待合室で聞いてみてはどうかということだったので、そちらへ。
ここはバスターミナル的なものになっているようで、待合用の建物(利用者および関係者用)があります。

おばちゃんがいますね、聞いてみましょう。


ふむ、徒歩15分くらいで行けますか、最悪タクシーかと思っていましたが、それなら歩けますね。
しかもあと15分ほど待てば、まさに是川縄文館へ行くバスもあるということが分かり、大人しく待つことに。
八戸えんじょいカード(一日フリーパス)万歳。

15分とはいえ、前日に種差海岸を歩いたダメージは完全払拭できていないでしょうから、ほどほどのバスがあるのは幸いでした。

運転手さんにもその旨を報告しつつ、暇なのでおばちゃんと立ち話。
ははは、いやぁ、東京とはいえ、こういう風景の場所もありますよ?
この煙(野焼き)ですか? 父方が農家なので、必要経費なのは分かります。

ということで、改めてバス停へ。
※奥に写っているのがバスセンター



予定より25分ほど遅れて到着です。本当は9時の開館直後に到着するバスを狙っていたんですが、9時半になってしまいました。
バスで良かった。歩きでは、15分とはいえちょっと今の道のりを自信もって進めたかが怪しいです。



入り口。縄文イメージなんでしょうか。


なんかゆるキャラがいた。確かに合掌土偶が売りなんでしょうけど、これはない。。。


面白い文様の照明。


2階から吹き抜け部分を見下ろします。
※受付は2階。



さて、ここ是川縄文館も八戸えんじょいカードの割引対象(250円→120円)です。
素晴らしい。
入館料を支払ったところ、今ならボランティアガイドを付けられるとのこと。
それはいいですね、ということでお願いすることに。

70代とおぼしきおじいさんが同行してくださることになりました。
最初にこちらの滞在予定を聞いて、それに基づいて説明をしてくれました。

まずは映像。
第1陣のバス(本当なら乗りたかったバス)ではなくイレギュラーなバスを使ったので、同じタイミングで回る人がおらず、映像コーナーは貸し切り状態です。

ここでは収蔵品の写真撮影可(フラッシュ不可)ということだったので、せっせと撮影しました。
このように、朱塗りの漆器が多いです。そしてそれらは基本的に国の重要文化財。


文様も鮮やかです。




なおガイドさんに聞いてみましたが、出土する品のうち朱塗りはごく一部だということでして、
当時ここで朱塗りが一般的だったのではなく、特別な意味のある品だったのでしょう。
ただ出土したのが捨て場に相当する場所が多いようで、当時の文化がさすがによく分からないですね。

漆を塗った人の指紋が付いている出土品。


これのどこだったかは忘れた……ただ、指紋なのでサイズ的に当然ですが、肉眼で確認できました。


土偶さんたち。


ユニークな土偶さんたち。



最もユニークと感じた土偶さん。ありのままでゆるキャラになれる。


土器。かなり薄手なものもありますが、高温で焼く技術もあったんでしょうか。



ここの収蔵品の顔の1つ。体育座りをして、左手を左頬に当てています。足が欠落しているので分かりにくいですが。




これとは別に「合掌土偶」というものがあり、そちらは国宝です。
違いとしては、こちらは足が欠損しているのと、あと時代が古いため表現が弱いです。
ガイドさんによると、土偶は時代が進むにつれてより複雑な表情をつけられるようになったのだとか。


続いて、出土した場所を感じさせる展示。


このように、平面的にどこで何が出たのかを示しています。こうした展示は印象的ですね。
いくつかはピックアップされて実物も展示されています。


朱塗り工芸品の復元も。



さあ、いよいよお待ちかね、国宝「合掌土偶」です。
この土偶のために1室が割り当てられています。

じゃーん。前述の土偶と比べて、よりしっかりした形状です。




片足がもげた状態で発見されたのですが、幸いすぐ近くで足も発見されて、全身がそろっています。
※下の写真が、発見された竪穴式住居跡。





ただ……1点だけ残念なことが。
これ、レプリカなんですよね。本物はちょうどこのときパリに貸し出し中でして。
旅行前に気づいたときには、己の間の悪さが地味にショックでした。


ということで、代わりに展示されている土器。一応、これも重要文化財です。


国宝指定書。これは本物らしい。




さあ、いよいよもうすぐ展示エリアもおしまいです。
企画展「どうぶつと縄文人」へ。

こちらは、カエルを模した装飾品。よくまあ、鹿の角からこんな細かいものを。


管狐にしか見えない。これまた、よく加工しましたね。……これ、なんだっけな。


あとは、壺に入れられた蛇の骨が見つかったとかで、「まむし酒?」としか感想を抱けなかった。
※酒なのかどうかは結論が出ていない模様。


さて、実は是川縄文館のもととなった是川遺跡は付近3遺跡(中居、一王寺、堀田)の総称です。
これに加えて川向こうの風張遺跡(実はさっきまでいたバスセンター辺り)もありますが、以下の写真で中央に幟のようなものが立っているのが、一王寺遺跡エリアです。


こちらが、発掘を主導した泉山兄弟。


これから向かいますが、中居遺跡が一番です。



ん~、やはり最初のロスがもったいないですね。
1時間強見て回りましたが、もう30分は費やせます。2時間コースにしてもいいくらい。


このあと、実際に合掌土偶が出土した場所を見に行きます。
ガイドさんがそこまで案内してくださるということで、ありがたく教えてもらうことにしました。

いつ雨が降り出してもおかしくない天候ですので、ガイドさんが傘をとりにいきます。
ということで(?)ここで区切りましょうか。

今回はほとんどバス移動でしたが、だいぶ遠回りをしてしまいました。


続く。


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