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震災の時

2007-10-29 02:15:02 | ショートストーリー
「助けて・・・。」「助けてくれ~。」「足が挟まって動かん。」
いろんなところで人々の悲鳴が聞こえる。
昨日の夜、大地震が起きたことをきっかけに家屋がほとんど倒壊したこの街には数十人のSOSが聞こえた。
「おばあちゃん、大丈夫?」と大きな声でおばあちゃんの安否を確認する孫。
「あぁ・・・。痛いけど何とか・・・。」孫は難なく抜け出せる所に居たが、おばあちゃんは地震時は横になって寝ていたのだ。
かけ布団がクッションになり、少しは圧迫が和らいだものの、やはり足が悪いおばあちゃんは足のほうに大きなたんすが横倒しになっていて身動きが取れない状況に居た。孫はすぐに何かを燃やしはじめ、のろしを上げはじめていた。「おばあちゃん、そこから動いちゃダメだよ。無理しないで。」おばあちゃんは右手でOKサインを出してこくりとうなずいた。家屋がそのままぺしゃんこになってしまい、下敷き状態になっているおばあちゃんを誰より先に気遣った孫。
一番近い消防署は、ここから最速でも30分のところにあるため、のろしを上げることによって「火災」かと気づいてくれるだろうと思っていた矢先のことだった。
「おばあちゃん、おばあちゃん生きてるかー。」と必死で向こうから駆けつけて来たのは、若い少し悪そうな男の人だった。
「おばあちゃんの孫さんですか。」
「はい、そうですけど、何でここに?」
「いやぁ、おばあちゃんにはいろいろと世話になってるから、居てもたっても居られなくて、住んでるところすぐそこだからとんできたんだよ。」
「あ、そうなんですか。ありがとうございます。」
孫は、おばあちゃんより先に礼を言った。


青色1号~もっててよかった~

2006-03-10 01:20:09 | ショートストーリー
「おにいちゃん!!助けてぇぇ!!」
妹の叫び声。
俺は形振り構わず妹の元へ走った。
そこには地面に倒れている妹の姿が… 「どうした!?何があった!?」
「うぅ…おにいちゃん…苦しいよぉ…」
妹のHPは見るからに16/100くらいだった。
これは全治3ヶ月くらいに相当する。

「とりあえずコレを飲め!」
そういって俺はポーションを取り出す。

「おにいちゃん…のませて…」
妹はもう意識がほとんど無い状況だ。
こうなったら仕方が無い。
俺はポーションを口に含んで妹に口移した。
妹はコクコクをポーションを飲む。
するといくらか体力が回復したみたいだ。

「はぁはぁ…ありがとうおにいちゃん…」
そのまま妹は眠ってしまった。
そこで俺は妹のスカートの中に手をいれ、下着を盗った。

もっててよかった青色1号!!


青色1号~もっててよかった~

2006-03-10 01:10:19 | ショートストーリー
俺は錬金術師だ。
みんな錬金術師って思うとあの鋼を思い浮かべるだろう。
でもあれは所詮2次元の話だ。

俺はしっかり現実にいる。
そして今は色々な研究をしている。

この前なんか大企業から
「回復薬を作ってくれ」
なんて頼まれた。

わかる奴にはわかるんだよ、俺のスゴサが。
俺ははりきったね。
普段使わない薬なんかつかっちゃったし。

使ったら綺麗な青色になるんだぜ?
さすがに企業もビックリしてさ。
これが私達の求めていたものです、なんていうんだ。

おかげで大もうけよ。
別に金作る勉強しなくても暮らしていけるわ。

もっててよかった青色1号!!


青色1号~もっててよかった~

2006-03-10 01:05:29 | ショートストーリー
「なぁ…俺お前のこと好きなんだ…付き合ってくれないか?」
「ごめんなさい…他に好きな人がいるの…」

俺は振られた。
悔しかった。
彼女とはクラスで一番仲が良いと自負している。
それはクラスの誰もが思っていることだろう。

「お前ら付き合ってるの?」

その言葉になんど心が折れそうになったことか。

そんなとき俺はTVのCMで見たんだ。

「サントリー ポーション新発売!!」

これはきっと神様が俺に与えてくれたチャンスだと思った。

買ったさ。
プレミアムボックス。
それを彼女にプレゼントしたんだ。
すると彼女は以前と打って変わった態度で俺に接してくれた。
彼女の目が冷ややかになった。
そして二度と彼女と会うことはなかった。

ポーションが俺の気持ちを完全に断ち切らせてくれたんだ!!

持っててよかった青色1号!!

7名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/03/09(木) 03:41:27.38 ID:EfFcZ6XL0
学校帰り、公園に立ち寄った。
するとそこには可愛らしい女子高生が数人の男子に囲まれたいた。

「やめてよぉ!!」

女の子は腕を掴まれて身動きが取れない様子だ。

「だから俺達にちょっと付き合ってくれるだけでいいからさ。ね?」
「やだよぉ…」

女の子は涙目だ。
これを見捨てたら男がすたる。

「おいお前ら。やめてやれよ」
その声に男たちが振り返る。

「なんだお前?殴られたくなかったらどっかいけよ」
「ふざけてるのか?お前らのやってることは男として最低の行為だ」
「んだとコラぁ!!」
金髪の男が殴りかかってきた。
すかさず俺は懐に忍ばせておいたポーションを取り出すと
男に向かって振りかけた。

「ぷぁっ!!くせぇ!!何しやがる!!」
「バカが…そいつは青色1号って言ってな。発ガン性物質だ」

「な…何!?」
「どっかの実験ではそれのせいでネズミがガンになったそうだ。よかったな、お前もガンになる」
「助けてくれぇぇぇぇぇ!!」

金髪男は一目散に逃げていった。
他の取り巻きもビビッたのか、逃げていきやがった。

「ありがとうございます…勇気あるんですね。一目ぼれしちゃいました」
そして俺達は付き合うことになった。

もっててよかった青色1号!!