バイバイ☆アトピー

ハワイでアトピーが治った!の著者。本を読み趣旨を理解してくださる方限定のお部屋。図書館にもあるので探してみて下さいね♪

小児皮膚科学会~その3(まとめ)

2009-07-05 | 現在の皮膚科事情
今回の学会は、新たに勉強になることが多かったです。

疫学的なアプローチにはじまり、黄色ブドウ球菌は生後何か月ごろに定着するのか、親から感染する確率が高いとか、
4か月でアトピーが発症したときの、その後の年齢別に経過をみた移り変わりの様子とか、
石鹸は使う使わない派とか、保湿や消毒の件とか・・・とても全てをここで書ききれないほど、充実した内容でした。

でも、結局は

「生後数か月という早期にアトピーが発症してしまうことが多いが、
なぜ、そんなに早い時期で皮膚のバリアーが弱いのか(水分量も少ないのか)???という点を知りたいための研究」

なんですよね。

疫学的、遺伝的、細菌学的、保湿などスキンケア、母乳や栄養などからのアプローチで、これらの本質にせまったわけです。

でも、誰も水道水なんて着目する方がいない・・・

それがとても不思議でした。
でも、それが逆に日本人が水道水に対する「安全」だという固定観念が、しみついている証拠だと思いました。

生まれたばかりの赤ちゃんが母親と対面して、真っ先に入れられる「産湯」
お腹の中で幸せいっぱいに羊水にプカプカ浮いていたのに、この世に出てきていきなりプールより濃い塩素消毒(毒)にさらされるんですよ。かわいそうに・・・

生まれたときから一番接する頻度の高い、ダイレクトに皮膚を酸化させ、水分を奪う塩素の力をなぜ疑わないのか、私は不思議でなりませんでした。
そのうえ石鹸で油分を奪い、保湿を重ねたところでどうなるというのでしょうか。

人間の皮膚の能力は、海外の人とそんなに大差はありません。
海外との比較で、何が海外と違うのか?なぜ日本は多いのか?
なぜ海外で治る人が多いのか?

日本国内だけで、比較検討しても出てこない答えです。
どんどん小さい世界に目を向けて、しまいにはDNAという難しい世界まで行ってしまう・・・

どうか、一番身近な存在に目を向けてほしいと願います。
生後数か月で、その後の成人までという人生が左右される可能性が高いのであれば、こういったところをバカにせず丁寧に拾って欲しい・・・と、切に想うのです。



小児皮膚科学会~その2(質疑応答編)

2009-07-05 | 現在の皮膚科事情
今回質問させていただいたのは、5人の演者のトップバッター。
東大皮膚科の佐伯先生です。
先生のテーマは「小児のアトピー性皮膚炎の疫学」ということで
国内のアトピーの年齢別における有症率や増悪因子を調査したもので、海外と
比較すると日本は明らかにアトピー有症率が高いということでした。
でも、どなたも海外と日本の差は何なのかを探る調査がなかったので、
ここで質問しました。

↓新幹線の中でン10っ回練習した言葉です(笑)

「はじめまして、歯科の開業医です。畑違いで恐縮ですが乳幼児のアトピー発症と予防について勉強したく参加させていただきました。(この時、先生方目が点)
先生の発表にもありましたが、日本は世界的にみてもアトピー患者が多いです。
0~3歳、または成人の方でも海外に出ると短期間でアトピーが改善する例を私は何人も知っています。私の子供も体表面積30パーセント以上と重症例でしたが、2か月弱の滞在で特別なスキンケアもなく治すことができました。
私の感じたことですが、気候的な面もありますが、まず第一に水が違うなと思いました。柔らかく感じるし、痛みを感じないのです。
諸外国では、塩素は毒と認定されて法律で禁止されているところが圧倒的に多いのですが、現在日本の塩素の濃度は上限が設けられておらず、世界で一番高いようです。先生は、水道水の塩素とアトピー発症の関連について、どのような考えをお持ちなのか、何かありましたら教えていただけると幸いです」

先生の回答
「・・・水道水の塩素を除去した場合と、そうでない場合の状態を調べたことが
ないので、お答えできません」とのことでした。

でも、ここで下がったらダメだもんね。もうひと押しと思い続けました。

「せっかくの機会なので、この場で申し上げたいのですが
私が調べたところ、現在の水道水の塩素の濃度には上限が定められておらず
プールで指定されている0.4ppmの3~4倍程度が一般家庭に届けられています。
これはプールの濃度以上の塩素消毒に、毎日赤ちゃんを浸けていると同じことです。
塩素自体が、ちょうどお風呂に入れる適温の40度くらいで、最も活性が強くなり、皮膚タンパクを酸化させバリアが劣化します。
特に生後間もない赤ちゃんの薄い皮膚には強く影響が出るものと考えられますし、
黄色ブドウ球菌による感染定着を容易にすると思われます。
これらの関連性について、ぜひとも諸先生方の研究の対象の一つに挙げていただけたらと望みます。」

でしめました。

・・・ちょっぴり異様な雰囲気(笑)
それもそうでしょう、
私だって歯科の学会に、違う分野の人がいきなりシャシャリ出てきたら
引きますもの←異常者?

でも、言えてよかった。ああ、スッキリ。
あんなに先生がいっぱいいるんだもの、一人くらい考えてくれたらいいのにな



小児皮膚科学会~その1(目が点編)

2009-07-05 | 現在の皮膚科事情
その名の通り
「小児」と「皮膚科」の学会です。
「歯科」という字はひと文字も入っていません(笑)

だ・け・ど
行きましたよ~!参加費1万5千円也、高っ!!

「乳幼児アトピー性皮膚炎の悪化因子の予防」というシンポジウムに出て
5名の名だたる立派な演者の先生が発表した後、質問タイムがありました。

「それでは、あまり時間がございませんが質問したい方は・・・」
「は~い
立ち上がりながら手を上げてアピールしたので、一番乗りでマイクの前に立ちました。
でも、歯科の開業医です。と言ったら座長の方も、演者の方も目が点
←宇宙人が現れたような顔してました

パッと見、400-500名くらいの先生方で会場はびっしり埋まっていましたが、勇気を出して質問しました。

前向きな気持ちと裏腹に、足はがくがくだし、声は震えるし、写真は撮られるし
(やだーもう・・)と恥ずかしさマックスでしたが
ここで言わなきゃ死んでも死にきれんっという気持ちで臨みました。

帰り道はどっぷりと疲れましたが、自己満足の世界でも私はスッキリですやるかやらないかは、私の中で大きなことだったので・・・


さっき帰宅して旦那に言ったら
「自分だったら、そんな恥ずかしいことは死んでもできない」
と顔を真赤にしてギャーギャー悶えておりました。
そうですよね、私だって相当恥ずかしかったですものっ

何を伝えたのか、この次の記事に回しまっす。