ハワイでアトピーが治った!アトピーの原因 水道水の塩素について

ステロイドに疑問を持ち、民間療法にも振り回され疲れきった母親は重症アトピーの我が子とハワイへ飛んだ!果たしてその結果は?

ありがとう

2006-11-17 15:42:29 | アトピー
今年も私にとって忘れられない年となりました。

ハワイに行ったら治らない病気だと思ったアトピーが治った!
それも目の前で、何もしなくても、短期間で!

・・・夢のようでした。ほんの少し前までは子どもの将来を悲観して、心中したほうが楽になれる・・・と身体も心も追い詰められ、ハワイは治すために飛んだというよりは現実逃避という考えの方が近かったからです。

だからハワイからすぐに帰国できたときは、嬉しくて嬉しくてこの喜びをどう表現していいのかわかりませんでした。降り立った空港で「私の子どもは治ったんです~!!」と叫んで踊りだしたい気分!そしてとにかく、今アトピーに苦しんでいる人に一刻も早く伝えてあげたかった。

皮膚科医でもない私がアトピーに関する本を出すのは大変勇気がいりました。自費出版ですから家計の負担になることは分かっていましたし、万が一全て売れても大赤字です。でも、私は書きたかったのです。書かずにはいられませんでした。
ハワイでの辛かったこと、嬉しかったこと・・・ハワイで泣きながら書いた日記をそのまま書きました。

でも、単にハワイに行ったら偶然にアトピーが治ったよ!という内容にはしたくなかったのです。私も医療人のはしくれであり、診断医を目指してきた経験と知識がベースにあるので「なぜハワイで治るのか?」「なぜ短期間で改善されるのか?」「なぜ日本に帰国しても再発しないのか?」それを、解き明かしたいと思いました。
そして、アトピーの人だけではなく、今の混乱を招いている日本の皮膚科の先生に読んでもらい、今の治療法に反省点があることを理解してもらいたいとおもったのです。

私の考えには、反論もあるでしょう。それでも一向に構わないのです。私は人の意見を無理やり捻じ曲げてまで信じてもらいたいとは思っていません。
でも、私は自分の考えに自信を持っています。そしてこの気持ちは時が過ぎるにつれて確信へと変わってきました。もちろん、なるほど!という意見が他にあれば、私も素直に考えが変わると思います。大切なことは、自分の考えに固執することではなく、患者さんが幸せになることが一番だからです。

今、私の膝の上には、この秋に生まれた赤ちゃんがすやすやと眠っています。
上の子のアトピーが治らなかったら、この子には決して会えなかったでしょう。。。小さいけど、大きな幸せを私達家族にもたらしてくれる愛しい存在。私はこの子をアトピーにしない自信があります。たとえ万が一、アトピーになったとしても怖くありません。敵を知れば、戦い方も防御の仕方も分かるからです。

私のブログはこれでおしまいです。そろそろ本業に復帰しないとね(^^)

今まで読んでくださった方、ありがとう!信じてくれた方、ありがとう!
出会ってくれた方、本当にありがとう!そして・・・ハワイ、ありがとう!


アトピーの予防(赤ちゃん編)

2006-11-06 06:28:43 | アトピー
どんな病気でも「予防」が大切ですが、アトピーはことのほか「予防」につきると思います。
これから出産を迎える人がいれば参考にしていただければと思います。

お腹の赤ちゃんは、血液成分に近い無菌状態の羊水につかっています。
誕生後の皮膚の厚さは、成人の1/2くらいで皮膚のバリアや機能もまだ完全ではありません。そして「正常細菌叢」という今後皮膚に住み着く菌類もまだ定着していない時期です。ですから、生まれたばかりの赤ちゃんに対して、殺菌力と酸化力の強い塩素を含む水道水でジャブジャブ洗うのは、デリケートな皮膚には過酷すぎるのでぜひとも控えて欲しいのです。
乳幼児からアトピーを発症するお子さんが多いですが、私は一番の原因は、この塩素と石鹸による洗いすぎで皮膚を弱めたことから発症したケースが多いのではと感じています。

産院で赤ちゃんの入浴指導がありますが、あれは洗いすぎだと思います。
一人目の子供だったり、真面目な親御さんなら、ビデオや本の通りに洗うと思います。私も最初の子はそうでした。ですが、生後1-3ヶ月は外に出ることはないので、赤ちゃんはそんなに汚れてはいません。塩素を除去したシャワーで赤ちゃん専用バスにお湯を溜めて、汗や汚れを流す程度で十分だと思います。実際、2人目の子供はそうしていますが、まったく問題ありません。

赤ちゃんが生まれて暫くは、母親からもらったホルモンの影響で少し油っぽく(髪と顔中心に)湿疹も出ますが、これは石鹸で流さなくても治っていくものです。
1人目の子がアトピーになった時は、この油を流そうと石鹸で何度も洗ったり、塗ったりしているうちに悪化し、ステロイドを処方されることになってしまいました。あの時は、水道水が悪いとは思っていなかったので、汗をかくたびにお風呂に入れて保湿剤を塗っていました。塩素+保湿剤+ステロイドですから、どうやったって治るわけがないのです。その2年後に命からがらハワイに行くことになるとは思ってもみませんでした(・_・;)

アトピー犬もいますが、そういった犬は家族が大事にしてシャンプーをかかさなかったりしている都会のワンちゃんです。犬も私達人間も、本来お風呂に入るように生まれてきたわけではありません。私達の皮膚が弱酸性に傾いているのは、殺菌・自浄作用が身についているからです。こういったことを伝えるのが医師の役目だと思うのですが、実際耳にするのは「お風呂に入って清潔にすること」「保湿が一番大事」「ステロイドを出します」この3つの言葉だけです。そして極めつけは「食事制限」でしょうか。

血液を採取して、その数値から食事制限を安易に提案する医師を私は信頼できません。(この考えに異論がある人が多いと思いますが)それは、患者のためではなく、原因が解明できない医師の逃げ道にしか私には見えないのです。
皮膚も身体の内面も、皮一枚でつながっています。人類の身体で最も優れた点は、どんな季節でも耐えうる皮膚(バリア)を獲得したことです。そのバリアが正常な働きをしないときには、どんな食物も過剰反応するのではないでしょうか。アトピー→アレルギーはあっても、アレルギー→アトピーはないというのが私の考えです。

新しい学会紙にありましたが、母親の食事とお腹の中の子供のアトピーはあまり関係ないそうです。栄養をバランス良くしっかりとって、元気な赤ちゃんを産んでください。塩素除去+薄着+適度な外気浴が赤ちゃんの健康な皮膚作りだと私は思います。



ハワイでアトピーを治したい方へ 2

2006-10-24 23:29:11 | アトピー
ブログから卒業すると書いてからも、伝えたいことが次から次へと出てきてしまいます。当初、私のブログは大変マイナーで「読む人、いるかな」なんて思いながら続けていましたが、Pさん(←もうどなたか分かりますね)が紹介してくださってからは、増えすぎて正直驚いています。本当は、コメントとか受け付けて丁寧にお答えしていくのが本当のブログの醍醐味なのかもしれませんが、今の私には時間的・精神的にも無理なような気がしてお断りしています。ごめんなさい。
でも、もしこの方法を選択して治したいのに情報が少なくて悩む方がいたら気の毒なので、私が知る範囲でお伝えできればと思います。参考程度にご覧になってください。

(ハワイでの滞在場所)
ネットでコンドミニアムを紹介する会社がたくさんあります。相場は季節や部屋のオーナーによって異なりますが、相場は一月/1人で1000-1800ドル前後でしょうか。
女性一人または、子連れの場合はセキュリティーがしっかりした、交通の便が良いワイキキ中心街をお奨めします。1000ドル前後の安い所は男性や費用を極力抑えたい人向きで、冷房やバスタブはないと思っていた方がいいかもしれません。
(飛行機)
季節によりますが、格安チケットで8万前後です(保険・税別)
帰国日指定と、変更可能なチケットの2種類ありますが、皮膚の治り具合と相談しながら帰国日を変更できる後者のチケットをお奨めします。
(滞在日数)
アトピーの症状によりますが最低で1ヶ月以上は必要です。帰国して夏が始まる時期ならいいのですが、冬なら皮膚を良い状態で安定させるには2-3ヶ月滞在できれば理想的でしょう。私たちは約50日の滞在でしたが、初回は若干の後戻りを想定して2か月滞在したほうが肌が安定して良いと思います。
(言葉)
ワイキキ内なら、中学生レベルの英会話で十分ことたります。
(お金)
自炊するのか、子連れなのか、観光や買い物もするのか、人によって異なります。現金は必要以上に持ち歩くと紛失したり盗まれたり危険ですから部屋のセキュリティーボックスに保管し、その日使う分だけとカードを携帯すると良いでしょう。
(紫外線)
午前または午後に散歩する程度で十分です。初日から飛ばして焼きすぎないように初めは20-30分ほどから慣らしていったほうがいいでしょう。グチュグチュしているなら海に入らないほうがいいと思います。(私の子どもは海に入らなくても治りました)
(水)
水道水も基本的に飲めます。美味しいです!
でも気になるなら買ってもいいでしょう。汗をたくさんかくので、水筒があると節約になります。(ワイキキの飲料代は非常に高いので)
(食事)
自炊するならワイキキ中心にある「フードパントリー」でほとんどの食材(日本食も)が揃います。トイレットペーパーや日用雑貨も全て揃っています。
ワイキキから離れるともっと安い店もありますが、時間を有効に使いたい人や交通費、たくさんの荷物を持ち歩くことを考えると、この店で済ませてしまうほうが楽です。
(交通費)
安い順から
バス(バスチケット利用40ドル/1月)→トロリーバス→タクシー
飛行場からワイキキまでタクシーだと35ドル前後(チップ別)
アラモアナs・cからワイキキまで10ドル前後(チップ別)



紫外線療法

2006-10-20 10:18:16 | アトピー
私が提案する方法で脱ステ脱軟は理解しても大部分の人が躊躇するのは「紫外線を浴びること」だと思います。

ただでさえ皮膚が荒れて辛いのに、シミになったり、皮膚ガンになったらどうしてくれるの?と思うか、実際、紫外線を浴びて痒みが増したり、湿疹が出たりと嫌な思いをした人もいるでしょう。外出事体が苦痛な方もいますし、紫外線を浴びたことで出てくる症状に対して私は全く責任はとれないので、やりたくない人には決して勧めません。また、ステ使用中や脱ステ直後の方には向いていない方法なので注意が必要です。あと、ウイルス性のヘルペスがある方は、日光浴は症状を増悪させるので禁忌です。こちらの治療を優先させてください。
ただ、紫外線という未知の放射線を極端に恐れている方が多いので、そのハードルが低くなればと思い、この記事をアップしました。

私は歯科医ですが、診断学に大変興味があり卒後は放射線科に進みました。ここで内科や病理・DNA診断も学びました。研究した内容を論文にし、学会で何度か発表した経験もあります。放射線というと怖いイメージがありますが、身体の見えないところを様々な機器を用いて画像に出したり、ガン自体を叩くために患部に照射したりと、現在の医療では欠くことのできない存在です。こういった経緯もあり、紫外線も放射線の1つなので、私は人よりその危険性と安全性については知っている方だと思います。

皆さんが一番恐れているのは「皮膚ガン」でしょう。この危険性はもちろんゼロではありません。これは病院で行われるPUVA療法でも同じことが言えます。ですが、紫外線を浴びた全ての人がガンになっているわけではありません。もしそうなら、高校野球・水泳・運動会・陸上など、学生時代のひと夏を外で過ごした人は、皆皮膚がんになると宣告していることと同じです。
もちろん、年々オゾン層が薄くなり、紫外線による危険性は増しているので、浴びすぎは良くありません。
ですが、最近の美白ブームや紫外線を嫌う風潮で、私達は人間として地球に登場する前から紫外線を浴びながら身体も皮膚も進化してきたということを忘れがちだと思います。また、体内のホルモンは日光を浴びることで生産を促されるものもたくさんあります。ですから、この太陽光を避けて生きる方が本来おかしいことで、人間に害を及ぼす細菌のほとんどは紫外線の下では生きていけない事実も知っておくべきだと思います。もし、皮膚の中に害のある菌が存在すれば、太陽に当たってかゆみが出るのは当然だと私は思いますし、汗で痒くなるならシャワーで流せばいいと思うのです。
アトピーを長く患う方の共通点は、家から出ず、日光を避け続け、ガサガサの皮膚に油分や水分補給を怠らないように見受けられます。私には、これらの行為こそが、菌に良い状態を与え、水分を与え、栄養を与え続けていて何年も治らない環境を招いているように思えてならないのです。

脱ステは、完治を目指すには避けて通れない道だと思います。
脱保湿は、自ら保湿成分を出すような環境をつくるために必要だと思います。
でも、これを実行しても早期に改善する人は少ないようです。
なぜなら、肝心の原因(細菌)を叩いていないからだと私は推測しています。
私の子どももPさんも、年齢が異なるのに1ヶ月という短期間で目覚しい成果を挙げれたのは、原因をダイレクトに叩いた結果、当然としておこる現象だと私は思っています。

皮膚ガンの可能性は、はっきりいって分かりません。
でも、何十年後にもしガンになったっていいや!と私は思いました。
子供のやすらかな寝顔、つるつるのお肌、食事制限や着る物の制限から開放され、第2子が誕生し、明るい笑い声が響く家庭生活。これが、私達家族にどんなに豊かな時間を与えてくれたかわかりません。
Pさんが「今を生きたいのです」とブログに書きましたが、私にはこの言葉の重さが痛いほど伝わってきました。なるかならないか分からない病気を案じて、何年も時間が過ぎ去るイバラの道を私も選びたくないからです。

これに対して反論もあることでしょう。
リスクの考え方は人それぞれですし、紫外線を浴びなくても治った方もたくさんいます。それにこれで100パーセント治りますとはいえません。ですが、この記事で少し外に出てもいいかな。。と感じた方がいればいいなと思います。



ハワイでアトピーを治したい方へ

2006-10-06 15:27:25 | アトピー
入院する前に、取り急ぎこの記事をアップさせていただきます。
待ち望む第2子の対面を控えて、Pさんのアトピーが良くなったという報告で、私は今、嬉しい気持ちで一杯です。

30年間アトピーで悩んだPさんも、2歳で全身にアトピーが広がり重症だった我が子も、40日程度の滞在で完治に近い状態になりました。Pさんのブログをリアルタイムでみていた方も多いと思いますが、外に出るのもやっとだったPさんが、ハワイで色々な問題に対処しながらも、前向きにアトピーと戦い、改善する様子を見て「私もハワイに行きたい!」と思った方がいるかもしれません。ですが、私達は成功例の一つであり、全ての人に有効だとは申し上げられません。それでも、このハワイにかけてみたい!という方のために、アドバイスをお送りしたいと思います。

ハワイ療養には、現実的に「お金」と「時間」が必要です。この2つをクリアする必要がありますが、実際にハワイで生活するとこの2つより大事なものがあることに気づきました。それは

「本人の勇気と信じる力」
「家族の強力な支え」
「周囲の人の理解と協力」

この3つです。この3つのうち1つでも欠けるとハワイ療養は困難かと思います。
ハワイは日本人が多く比較的安全ですが、外国であることに変わりありません。慣れない生活様式と言葉、寂しさ、不安・・・夢のような生活を思い描くと、実際の苦労と対面したときのショックは大きいでしょう。私達親子には「こうしたらいいよ」とアドバイスをくれる人は皆無でした。毎日起こる予想しない出来事に翻弄され、精神的にも参る日々でしたが、それでも最後まで頑張れたのは、何もしなくても目の前で確実に治っていく子どもの肌を毎日みることができたことと、先に述べた3つが私を支えてくれたことでした。

私の場合は、滞在中泣いてばかりで情けない母親ぶりを子供に見せてしまいましたが、最後にはそれが喜びの涙に変わりました。日本にいた時、子供が重症のアトピーだということに直視できず仕事に逃げていたので、ハワイで2人っきりという状態になり初めて子どもと真剣に向き合うことになりました。全てをさらけだしても私を母親だと認めてくれた子供に感謝し、やっと自分は母親なんだという自覚と自信をこの滞在で得ることができました。

Pさんも同様に辛かったと思います。何年も苦しんだアトピーを短期間で完治に近い状態にもっていくのですから、安易な気持ちでは乗り越えられませんし、正直「ハワイでアトピーを治す=究極の荒療冶」といって過言ではないでしょう。だから、この方法に躊躇したり、疑問を唱える人がいて当然だと思います。

ですが、私が子供を治したいと思ったとき、誰も私達を救ってくれる人はいませんでした。様々な民間療法を試しても治らず、現在の医療も信じられず絶望の淵にいたので、自分で考えて行動し開拓する道しか私達には残っていなかったのです。
私は全ての人に、この方法がいいよ!とは申しておりません。
私達と同じように何をやってもダメで絶望的になっている方に、こんな方法もあり私達は救われたことをお伝えしたかったことと、私達と同じ苦労をふまないように指標になるものを残したいと思い、この本を書きました。
1県に2-3冊ほど全国の図書館に寄贈しております。手にとって読んでくだされば幸いです。
また「アトピーの第一選択にステロイドを使って欲しくない」との気持ちを込めて、全ての大学医学部皮膚科と小児科にも出版社を通して300冊ほど寄贈させていただきました。アトピーの苦しみに大人も子供も関係ありません。日本における、薬漬けの治療を見直していただきたいと心から望んでおります。

また、関東に引っ越されましたがうちの医院に通っていたお子様(3歳)が11月からハワイに行かれることになりました。微力ながら、私のできる範囲で精一杯お手伝いしたいと思っております。

皆さんの一日も早い回復と、アトピーから卒業できることを祈って。   アヤミ

アトピーをコントロールする

2006-09-12 06:29:04 | アトピー
まもなく出産です~
現在、ハワイ滞在中のPさんが帰国したときに、帰国後の生活の注意事項をメールでお送りしますとお伝えしてますが、もし、興味あるかたがいれば参考にと思いまして、こちらでアップさせていただきました。
またコメントですが、こんな時期できちんとお答えする余裕がないのでご遠慮させていただいています。

注意この方法は、脱ステ脱保湿が成功して症状がかなり落ち着いている方に、お伝えしているものであって、これでアトピーが必ず良くなるということではないことを改めてご了承くださいませ。

私達がハワイから帰国して1年半になります。もし、手のひら1枚が体表面積の5パーセントだとしたら、子供の皮膚のアトピー部分は良い状態で0パーセント、最悪悪くても3パーセント以内であったと思います。
今現在の状態は全身含めて指1本くらいだと思いますから、1パーセント未満といったところでしょうか。
私はこれを0パーセントにすることもできるし、やろうと思ったら30パーセント以上に悪化させることもできると思います。(・・・やりませんが)
これが、本当の意味で「アトピーをコントロールする」ことだと思うのです。

それでは、なぜ今これを0パーセントにしないのか。これには理由があります。
1パーセントを0にするには紫外線に1時間も当たれば消えるのが分かっているからです。ですが、この1パーセントを消すためには他の健康な皮膚まで紫外線にあたることになります。そして、このくらいの状態だと、見た目もアトピーに見えませんし、痒みもなく生活(衣食住)に全く支障がありません。
これが紫外線という「リスク」との上手な付き合い方だと思っています。
私の経験上でしか物は言えませんが、3パーセント付近になると、ぽりぽりと掻き出すようです。
悪化する時期は人それぞれだと思いますが、うちの子の場合は季節の変わり目と湿度が高くなったときに、アトピーが出やすいように感じます。

私がとっている方法は
1)3パーセント未満なら放っておく。
2)それ以上悪くなりそうと予測したときには日光浴をする(1-2週間に1回で十分)
 (太陽にガンガン当たるような感じではなく、薄着して散歩する程度です)
3)天気上、日光を望めないならプロポリスを患部に朝・晩すり込む。

私が注意していることは
1)汗をかいたら速やかに塩素除去シャワーを浴びる。(夏場は1日2-3回でした)
 (石鹸は使用せず2-3分でサッとあがり、タオルドライします)
2)お風呂には入れない(なんと家の子は1年以上シャワーのみです)
3)保湿を重視するシャンプーや石鹸は使わない。
・・・これだけかな。

あと、私はアトピー部分はカビに近い細菌感染だと思っています。これは一度感染したら半永久的に排除するのは無理だと思うので、仲良く共存していこうという考えです。
虫歯と同じように、治療が済んだら永久に虫歯にならないか?といったらそうではありませんね。虫歯じゃない時期は、菌がいないのではなくて、いるけど病気を発症させるまでの量に至っていないだけなのです。
カビのような菌は生命力が強く、電子顕微鏡レベルまで小さくなっても、湿度・温度・栄養・宿主の免疫低下など環境が整えば、あっというまに成長します。そしてこの手の菌は、自分にとって環境が悪いと何年でも休眠することができるので、ハワイのような場所に一生住めるなら完治の状態で暮らすことができると思います。でも、そんなわけにはいかないので、帰国後は「完治」を目指すのではなく、菌の存在を認めつつも発症しないように、菌の量をコントロールしているという感じでしょうか。
ですが、完治の状態が長く続けば、正常細菌叢が安定し、どんな環境でも再発しない本当の完治が望めるかもしれません。私は子どもが将来そうなればいいなーと思ってみています。去年の夏はハワイから帰国したばかりで肌はまだ不安定でしたが、今年の夏はほぼ完治状態で、意識して日光に当たらなくては!という日はほとんどありませんでした。
また、私の主人もアトピーで40年以上ステロイドを使用し脱ステしましたが、この方法で今は完治状態で過ごしています。




おしらせ

2006-08-29 07:37:35 | アトピー
「アトピーってうつるの?」という題名がありましたが、私の説明が足りないために、不快な思いをしたかたが多くいらっしゃると思います。
読み返してみると、やはり、今現在苦しんでいる方には失礼な文章であると感じたと同時に、私の本意を知っていただきたいと思い、若干ですが書き直しさせていただきました。

→「アトピーってうつるの?(改定版)」になりました

そして、私の説はあくまでも持論であることをご了承していただきたく思います。
また、このたび、日本小児皮膚科学会に入会することができました。
こういった場で、今後、日本の医師がアトピーに対してどういった対処をしていくのかを学びつつ、私も自身の考えを発表させていただきたいと思っています。
ブログはお休みしていますが、良い発表ができれば、またこの場でお知らせできればと思っております。

<追伸>

私の本を読んでくださり、今日、ハワイへ出発した方がいらっしゃいます。
このブログに立ち寄られた方は、おそらくPさんをご存知な方が多いかもしれませんね。私達親子は「ハワイでアトピーが改善した」というわずか3行の文章だけをたよりに、1年前に藁にもすがる思いで旅立ちました。
真っ暗な海に投げ出されたような不安、彼女には私達と同じ思いをさせないように
滞在中も帰国後も精一杯フォローしたいと思っています。たくさんの方々が、彼女を応援してくださり私も嬉しいです。
Pさんのアトピー回復と、実りある滞在であることを祈って・・・アヤミ

アトピーとブログからの卒業

2006-07-05 10:03:53 | アトピー
子供(ステロイド歴2年)と姉(10年以上)と旦那(40年以上)の凄まじい脱ステロイドを克服してきた様子を、身近でつぶさに見ていた私には、はっきりと言えることがある。

「アトピーは短期間で治せる病」だと。

日本で短期間で治すためには、季節(太陽)を上手く利用し
「脱塩素」「脱ステロイド」「脱保湿」が3大原則であることと
この病は原因不明ではなく、バリアが低下したところに細菌感染が起きている「感染症」だということを理解するということだ。

そして、アレルギーというのは、アトピーにおける付随的な結果であり、原因ではないということだ。(一般のアレルギーと特殊なアナフィラキシーとの違いを理解しなければ、無駄な努力をするだけである)

私の本は自費出版で、正直ものすごい費用がかかった。
ハワイにファーストクラスで10回以上は行けたであろう。
自費出版というのは書いた人が一番わかっているが儲けなど一切ない。
損得なしで自分が「伝えたい」という気持ちを前面に出す究極の方法である。
こんなことを許してくれる心の広い旦那には本当に感謝している。

本に書けなかったことを<ブログ>で付け加える意味で書いてきて半年になる。
私の説は皮膚科医に認められているものでも、論文で発表されたものでもない。
賛否両論あることは当たり前で、この方法を選択するかどうかは個人の自由であり、個人の考えを尊重する。

まもなく子供は4歳になり、私も産休に入る。
アトピーから卒業した子供。私もこれからはブログを卒業しようと思う。
これから生まれてくる子供と家族との「今」の時間を大事にしていきたいと思う。
これまで読んでくださったかた、ご清聴ありがとうございました。
私の書いたことが、参考になりアトピーが快方に向かえば本当に嬉しいです。






日本でアトピーを治す!

2006-07-01 00:16:05 | アトピー
7月に入りました!私が「日本でアトピーを治す」と提案する方法は季節が限られています。ズバリ、7・8・9月の間にトライするのです。
「ハワイでアトピーが治った!」という本にも書きましたが、私の子どもはこの方法で残りのアトピーを日本で治しました。どうしてこの方法なのかと疑問のある方、もっと詳しく知りたい方は本を読んでいただけると幸いです。
この期間を逃したら、来年まで待つかハワイか沖縄に行かなくてはなりません
もちろん、全ての人に効果がある方法だとは思っていません。これで悪化したり治らない方もいることでしょう。この方法で出たあらゆる症状に対して、私は責任を負うことはできないことを了承願います。そういったことを理解した上で読んでください。

この方法は、ステロイドを使用していないことが前提です。
1ヶ月この方法で全く変化が見られず悪化の一途を辿る場合は中止して下さい。
また、ヘルペス等のウイルス疾患のある方は、日光浴は禁止です。皮膚科を受診し、抗ウイルスの投与を受け、こちらの治療を優先してください。

1)生活から塩素を除去する
シャワーに塩素除去装置をとりつける。(内部カートリッジ1ヶ月に1度交換)
1日に何度浴びてもOKですが、3分以内でサッと浴びる。汗を流す程度。
お風呂は入らない!シャワーのみ。
シャワーから出たら保湿剤は一切塗らない。半袖半ズボン、風通しの良い服を。
グチュグチュして悪化している部分にプロポリスを塗るのはOK。
プール、温泉には行かない。
食事はミネラルウオーターで作ることが望ましいが、厳密に守らなくてもOK。


2)日光浴をする
午前と午後1時間程度外にでる。積極的に日光にあたる。治したい部分に日焼け止めクリームは塗らない。
紫外線と薬剤は化学反応を起こして薬疹がでることもあるので、基本的に外に出る前には薬を飲まない、塗らない。
散歩、ウオーキング、ジョギング・・何をしてもOK。
水分・塩分・ビタミンを適度に補給し、帰宅したらシャワーで汗をサッと流す。

3)薬剤
<塗り薬>
プロポリスと蜜蝋をミックスしたもの。痒い時に塗る。大人ならしみて少し痛いくらいが効く。アレルギーがないか調べてから使用。
<飲み薬>
・プロポリス錠剤~アレルギーがないか調べてから使用。
・抗生剤~医師が処方したもの。
 5日分程度。長期服用はダメ。この方法を2週間ほど続けて症状に変化が見られず 停滞期に入ったときに使用すると良いかもしれない。

注意事項
・顔やシーツに触れる部分に症状がある人は、毎日それらを交換すること。
洗濯物は家族と分けて洗い、乾燥機または日光の下で乾かす。
に当たると痒みが出る。初めの1-2週間は皮膚が乾いてどんどん剥がれる
基本的に食事制限はなし(特別なアレルギーを除いては)
昼夜逆転している人はなおす。昼寝はOK

ハワイから1年、子供の状態

2006-06-25 07:54:52 | アトピー
ハワイから帰ってきて1年過ぎた。この間、こどもの皮膚は面白い変化をとげた。
昨年の6月に帰ってきたのだが、塩素を生活から除去し、週1回ほど外を散歩する程度で再発はなかった。しかし、保育園でプールがはじまってからは4-5回入ったところで顔や首などに再発の兆候が!1週間くらい保育園を休ませて保育園に連絡した。そうしたら園長先生が保育園のシャワーを塩素除去に変えてくれたのだ。
その後は何度もプールに入っても再発はなかった。

そして10-11月の季節の変わり目に、膝の裏側とひじの内側がぽつぽつと赤くなり、掻いて少し悪化した。この頃は外も寒くなり、日光浴など適した時期ではなかったのでプロポリスを毎日患部に塗って症状を抑えた。

それからしばらく症状は落ち着いていたが、4-5月のやはり季節の変わり目にまた同じところが悪くなってきた。このときもプロポリスを朝・晩患部に塗って症状は治まった。

6月に入り、梅雨の合間、久しぶりに晴れた日に半そで半ズボンで1時間ほど外で遊ばせた。そうしたら、ひじの内側などカサカサして不安定だった部分はツルんと綺麗な肌になった。

食べ物は制限を与えずなんでも食べている。マックもポテトチップスも食べる。
夜泣きは一度もない。
よく寝てよく食べるので3歳だというのに106センチもある。
これは5歳の平均身長だそうだ。
ステロイド、保湿剤は一切使用していない。使用したのは蜜蝋にプロポリスを混ぜたものだけである。
今、私の子をひと目でアトピーだと分かる人はいないだろう。
でもよくみると、昨年掻き毟った傷がうっすらとケロイド状に残っているのが分かる。真皮まで掻き毟りできた傷である。私はこの傷が消えても、ハワイでのあの経験は一生頭から消えることはないだろう。

あんなに辛かったのに、子供はハワイは「楽しいところ」というイメージしか残っていない。「赤ちゃんが生まれたら一緒にハワイに行きたいな」と言う子供。
来年は、家族4人でハワイの地を踏むことができればいいなーと願う。

私の最大の疑問~日本の皮膚科

2006-06-21 10:32:43 | アトピー
私の最大の疑問は、日本の皮膚科界のありようだ。
皮膚科の先生は、本当にアトピーの原因を知らないのだろうか?
本当にステロイドを「上手に」使えば、この病はいつか治ると思っているのだろうか?
新聞で読んだが、産婦人科や小児科の医師が減る一方、増え続けているのが「皮膚科」と「眼科」だそうだ。命にかかわることなく薬を与えるだけの医療で、将来患者が増えることが予想され、残業がないからと書いてあった。
アトピーやアレルギー疾患は、医療界にとって美味しいところということか。

日本に異常に多いアトピー。
日本と外国の特異的な違いは何か?
「四季」があることと「水道水の塩素濃度が高い」ことだ。
細菌感染を助長するのに、こんなに適した国はあるだろうか?

アトピーを治すためには、皮膚科と全く異なる方法を選ぶしかない。
これが、医療をかじったことがない一般人が試すには、どれだけの回り道と
苦労と不安を伴うことか!!

私は歯科医だが、医療という分野と細菌についての特徴をいくらか知っているということで、子供のために頭をフル回転させてこの病の原因を知った。
だけど、朝から晩まで何十年も皮膚に携わっている医師が、いまだに
「原因不明」ということに甘えていることには納得できない。

ステロイドがダメならプロトピック?
もっと悲惨な状態になるのではないだろうか?
大事なのは薬の開発ではない。
「原因」を突き止めることだ。





アトピー完治 = 正常細菌叢の獲得!

2006-06-07 15:18:50 | アトピー
「アトピー完治とは、正常細菌叢の獲得だ」と、私は思う。

本にも書いたが、皮膚や体内の粘膜には、一定の寄生微生物、主に細菌で一部の真菌群という「正常細菌叢」が存在する。これらの細菌の種類や数は、栄養素の得やすさ、宿主の分泌する抗微生物因子の存在、酸素分圧、湿潤の具合などで決まり、細菌同士の相互作用などの要因により影響を受ける。

健康な皮膚は、この正常細菌叢のバランスがとれているため、外部の環境の変化にも適応し悪影響を及ぼす細菌を排除することができる。
しかし、アトピー患者はこの細菌叢のバランスが崩れているので、100パーセントの確率で黄色ブドウ球菌や真菌など、身体に害のある菌が検出される。そのため、保湿の具合や季節の変わり目に起こる気圧の変化、食物が分解され体内のpHの変化に耐えられず症状の再発を繰り返す、と私は考えている。

それでは、アトピーの人はどうして正常細菌叢のバランスが崩れてしまったのか?
私は水道水に含まれる「塩素」が大きな原因の一つだと思っている。

戦前にアトピーという病は日本に存在しなかった。戦争をはさんで日本では何が変わったのかと言えば、水道水に塩素が投入されたことと、ステロイドが普及したことだ。水道水の塩素濃度・ステロイドの濃度と比例するようにアトピー患者は増え続けたのだ。

訴訟の国、アメリカやヨーロッパでステロイド被害が日本より少ないのはなぜか?
海外では水道水に塩素が入っていることが稀であり、入っていたとしても濃度に上限があるからである。(日本には濃度に上限がない)
塩素は皮膚を容易に劣化させ、細菌叢のバランスを崩すにはもってこいの薬剤である。

アトピーが正常細菌叢の乱れからなるものだと理解できれば、なぜ、漢方や食事療法、温泉療法、海水浴、竹酢液、乳酸菌、、などの民間療法で改善する人がいるのか分かるだろう。それらの中には、必ずどこかに「塩素」と「細菌感染」を除去する役割が隠れているからだ。

今の日本の状況で、ステロイドを塗り続けてアトピーが治った人のほうが奇跡だと私は思う。

アトピーって人にうつるの?(改定版)

2006-05-26 10:13:38 | アトピー
私はこの質問にイエスかノーで答えろと言われたら「イエス」と答えたい。
ただし、これはあくまでも私の持論であり、ある一定条件が揃った時にアトピーは誘発されやすいと考えている。
そう考えると、そう簡単に他人にうつる病気ではないということだ。

アトピーというのは、遺伝ではなく細菌感染だと確信している。
しかし皮膚の遺伝傾向は引き継ぐので、家族間の方が伝播しやすく他人同士で感染が成立するのは難しい。
それでは、どこで感染するのか?
私は、親や兄弟がアトピーの場合は「お風呂」で感染することが多いと考える。
なぜなら、私の旦那がアトピーで、子どもが赤ちゃんのころお風呂を入れるのは旦那の係だったからである。
また、一般に遺伝に関する病は全体の疾患の割合でいうと数パーセントにすぎず、かなり稀な疾患である。アトピーが戦後日本に増えたことと、現在3人に1人の子供がアトピーという統計にもあるとおり、遺伝ではこの数字は考えられず、戦後の環境の変化から起因する病気であると言える。

現在の水道水に含まれる塩素の濃度は都道府県でもまちまちだが、その濃度に上限はない。(ちなみに私の県の塩素濃度はかなり高い)しかも、塩素というのはお湯になると気化して浴場で充満する。塩素は皮膚を劣化させるし、しかもお風呂という皮膚がふやけた状態で身体が密接に触れたり、同じタオルで身体を拭くのは細菌感染には好条件である。また、最近のお風呂は循環式が多いこともアトピーが増える要因の一つではないかと思っている。
しかし、水道水から塩素を除去しただけでは、アトピーは治らないことが多い。
私は水道水の塩素はアトピー誘発の「起爆剤」だと思っている。
塩素により肌が劣化しただけではアトピーにはならない。その後、細菌が感染して初めて「アトピー発症」が成立すると考えている。

私が細菌感染と確信した理由は挙げればたくさんある。決定的だと思ったのは皮膚の強い私が、重症だったアトピーの我が子と2ヶ月間お風呂に続けて入ったときに私もうつってしまったことだ。生まれて初めて、気が狂いそうなほどの痒みを経験し、人間は「痛い」より「痒い」方が辛いということを知った。

風邪も虫歯も水虫も人からうつる。最近では胃がんもヘリコバクターピロリという細菌が原因で人にうつることが分かった。
皮膚というのは、人間の表面積を多く占め、かつ外部に一番接する環境にある。
水道水から塩素を除去し、細菌感染に的を絞った治療を施せばアトピーは良くなると私は思っている。ステロイド療法、食事療法で病状をコントロールしていてもラチがあかない。

また、紫外線がアトピーに効くのは、紫外線によりほとんどの病原性細菌は死滅するからと考えている。塩素耐性菌には紫外線がもっとも有効であることも医学的に分かっていることだ。紫外線療法はリスクがつきまとうが、重症患者ほど有効であったという海外の文献が数多くある(PUVAなど、病院で治療をうけた場合の文献)
また、皮膚や粘膜は高い再生能力を持っているが、病原性細菌が存在すると新しい皮膚が定着するのは難しい。これは歯科医なら臨床上毎日みている所見なので理解しやすいだろう。アトピー患者の皮膚の再生ターンが早いのは、細菌が皮膚の定着を阻害するためと私は思っている。(ただし、ヘルペス等のウイルス疾患に紫外線は良くないので、ヘルペスのある方はこちらの治療を優先して下さい)

この説は、あくまでも私の推測にすぎない。だが、細菌感染説が正しければ、アトピーにステロイドは禁忌(つかってはならない薬)だということが証明できるのだ。そして、原因が分かれば、今度は治療だけではなく、「予防」という対策を立てることができる。
ステロイドを幼少期に使わなければ、アトピーが重症化しない子供は多かったはずである。なぜならステロイドは炎症を表面的に抑えるだけであり、根本的な治療ではないからである。
症状が「全身に広がる」「身体の屈曲する部分・皮膚の薄いところに好発する・」「季節・気圧・湿度に左右される」のは、細菌感染が関与することが明らかだ。
逆に、「関係ない」といいきれる医師の意見を聞きたい。

ハワイはアトピーの人を裏切らないと・・・

2006-04-26 09:32:37 | アトピー
昨年の今頃、私達親子はハワイにいた。
ハワイで本当にアトピーが治るのか、子どもと二人でやっていけるのか不安でいっぱいだった時期である。

あれから一年経つ。

ハワイ滞在約1ヶ月でアトピーが治り、日本で再発を防止することに成功し、本を出版し、念願だった二人目の赤ちゃんを授かった。


本を出してから、地元の新聞社などが記事で大きく取り上げてくれて、
知人、友人、親戚から電話やお祝いをいただいた。
歯科医院に通う患者さんからも、
「塩素を除去するようになった」「プロポリスを買いました」
など、様々な話や相談を受けることになった。

ハワイの青い空の下で泣いてばかりいたあの日々、
現在、私の周りで起こっていることを想像することなんてできなかった。

このブログをはじめてから、どうしても皮膚科への批判が多くなってしまうことに気づいた(当然だが)
書けば書くほど、今の皮膚科情勢に腹が立ち、お腹の赤ちゃんの胎教にも良くないとこれも最近気づいた。
週1回で続けていた書き込みだが、これからは穏やかな気持ちでスローペースでいきたいと思う。

春になって、「本」という種をまいた。
これが今後どんなふうに成長するか、今の私にはわからない。
ゆっくり見守っていきたいと思う。

最後に、このブログを読んでくださった方に申し上げたい。
アトピー情報に振り回されるこの時代、ハワイはあなたを裏切らないと思う。
私はそう信じている。


桜の木の下で (日刊サン~最後のコラムより)

2006-04-23 06:30:50 | アトピー
私の住む地域も、ようやく桜が満開になり家族3人で花見に行った。
去年と景色も人の賑わいもあまり変わらない中で、私は去年との違いをひしひしと感じていた。

去年はハワイにアトピーを治しに行く直前に花見に行ったので、子どもの皮膚は頭から足首まで全身真っ赤にただれて、歩きながら身体をせわしなく掻いていた。そして、そのとき私は子どもの世話で疲れきっており、毎晩睡眠もままならず歯科医の仕事を続けていたから肉体的にも限界で、桜の花の美しさなど目に入らず、頭の中はハワイ行きのことで一杯だった。

それが今年はどうだろう!桜の花の香り、そよそよと頬をなでる風、温かい日光をたっぷり感じながら、子どもが旦那と遊んでいる様子を笑いながら見ている自分がいる。
そして自分の少し膨らんだお腹をそっとなで「来年は、いっしょに桜を見ようね」とお腹の赤ちゃんに語りかける。
子どものアトピーはハワイ滞在の約1ヶ月で劇的に治り、すぐ帰国することができた。
日本では水道水から塩素を除去し、時々、膝のウラに出てくるカサカサした部分にプロポリスを塗るようにして再発を防いでいる。
アトピーって残酷な病である。この病気は死にはしないが、死にたいほどの苦しみを本人と家族に味あわせる。私は、アトピーで悩む人の気持ちが痛いほど分かるから、自分の子どもが治って良かった、良かったで終わらせることはできなかった。
賛否両論あることを覚悟し思い切って本を出したが、本を読んだ方から嬉しい反響をたくさんいただいた。

なぜ、ハワイでアトピーが治ったのか?これが分かれば日本のアトピーは劇的に減るだろう。私はその答えを本に託した。どうか、1人でも多くの人の役に立ちますように・・
そう願いつつ、このコラムを終えたいと思う。このような貴重な場を設けてくださった日刊サンのYさん、Sさん、本当にありがとうございました!!