薬なし。沖縄で、海と治す。
2012年09月01日 20:58
22歳男、ステロイドやプロトピック、漢方、あらゆるものを使い試してきた。
まぶたにステロイドを、時々出る顔や体の湿疹には処方してもらったプロトピックを塗っていた。
体の調子もよく、アトピーとはわからない程度だった。
東京に帰ってきて働いていたら、急に体に湿疹ができ、頭が猛烈に痒くて掻き毟った。 浸出液の嫌な匂いがしてきたころ、顔が赤くなってきた。 全身がカサつき、赤くほてりだした。
紅皮症発症。原因不明。
すぐにネットで調べるが、どれも治療にはステロイドを使い、入院するケースが目に付いた。
もう薬なんて何も使いたくなかった。Tシャツ一枚でどこへでも行って、何処でも寝れて、朝シャワーに入らなくても古い角質も目立たないような生活が夢だった。
すべきことは自分の中ですでに固まっていた。薬なし。沖縄で2ヶ月ほど療養。海と治す。
思い立つのと行動するのとの差はものすごく大きくて、踏み出すことをためらえばそのまま東京に残り、何もできないまま悶々と辛い日々を過ごしていただろうと思う。
約一週間で沖縄行きを決めた。6月3日。仕事は止めて、今ある問題と向き合うことから始めた。
北部の海の前の田舎にあるゲストハウスにて療養を開始した。目は腫れて朝には浸出液で固まっていて、しばらくは二重まぶたが一重だった。
ピークは2週間目からきた。全身がすごく腫れて破れやすい肌。全身から浸出液が出て、着ているシャツもズボンも濡れてしまう為、人が暑がっている横で寒すぎてジャケットを着ていた。寝れない。布団にはシミができてしまうだろうと思い、シーツだけで寝た。いつも、全身が濡れているという不快感で起きた。毎朝、晩、海に一瞬でも浸かることにした。痛くて痛くて、呼吸すらまともにできなかった。
海水に15分以上浸かることを心がけだしてから、浸出液の出が収まってきた。シャワーで気分転換するのが日課だったが10分以内に出ることを心がけた。
脱ステロイド実践中の人たちのブログを見て、症状がほぼ同じことから参考にしたり、励ましにしていた。いつか治るさ~って気楽にいようとがんばった。他のお客さんともありのままの自分で接した。
いつもどこかビランで、痛かったのも次第に楽になっていく。一ヶ月を過ぎて体の赤みも引き、徐々に良くなってきたのがわかった。食事は食べたいものを食べたいだけ食べていたのを、食品添加物の一切入ってないものを選び、野菜、炭水化物、たんぱく質のバランスを考えた刺激の少ないものを自分で作ることに専念するようにした。
一ヶ月と二週間後にはまだ体中に傷ができたり治ったりしていたが人前で上半身裸になれるまでになった。夢のようだった。海に積極的に入り、運動や筋肉トレーニングも定期的に行って、紫外線をたっぷり受けて過ごした。体もカサつかなくなってきた。
2ヶ月たったときにはまだ肌が若干鳥肌状だったが、腫れもなく、リンパ節の腫れもひき、保湿剤がなくてもカサつかない強い肌になった。
95%治した。うれしかった。信じたものが実現した。一泊二日で手ぶらで別のゲストハウスに泊まりに行った。計画していたわけではない、でも実現可能だった。薬はいらない。シャワーに入って清潔にすれば服だって一泊なら余裕だ。夢に見ていた気軽さだった。
アトピーは甘えじゃない。辛いときは本当に何にもできない。洗濯ですらままならない。
答えは十人十色かもしれない。医者がとてつもなく他人事として扱ってくるときもあるだろう。話も聞かずに薬だけ出してくるだろう、僕は疲れてたんだ。人が作り出したものの中で生きて、人が作り出したものを食べて、自然とは遠い存在のまま生きることに。
朝日に当たってください。元気が出るから。森の音、海の音を聞いてください。頭が空っぽになるから。
今辛い人、自分を信じて。絶対に治る。
時には一歩踏み出して、頭では実は薄っすら気づいてる「すべきこと」を実現させてください。
たくさんの人の体験談に励まされてきた僕なりの恩返しです。参考にしてください。
ありがとう