富山県の高岡を走る万葉線。ここは中学校3年の時に一人旅でやってきたことがあります。春休みでまだ雪も積もっていましたが、富山地方鉄道射水線の廃線跡を歩き(途中からバスに乗りました)、そして富山新港を結ぶ渡し舟に乗って対岸へ渡り、高岡に向かいました。僕にとってははじめての雪国体験で、一人旅だったこともあり、一つ一つの風景がぞくぞくするほどの興奮を覚えたように記憶しています。
今回たどったルートはちょうどその逆でした。越の潟駅の寒々しい雰囲気は当時と全く変わっていませんでした。万葉線の電車を降りたのは僕一人。そして、渡し舟の乗客も僕一人でした。渡し舟はどことなくガソリン臭く、言いようのないわびしさを覚えつつも、なんだかほのぼのとした懐かしさもこみ上げてきました。
考えてみれば、20年近くも前のことです。時代は変わり、僕自身もあらゆる意味で何かが大きく変わりましたが、今思うと、こういった少年時代の体験が今の自分を作っているような気がしてなりません。帰りの電車も僕の貸切状態でしたが、思わず、「ありがとう」とつぶやいてしまいました。
今回たどったルートはちょうどその逆でした。越の潟駅の寒々しい雰囲気は当時と全く変わっていませんでした。万葉線の電車を降りたのは僕一人。そして、渡し舟の乗客も僕一人でした。渡し舟はどことなくガソリン臭く、言いようのないわびしさを覚えつつも、なんだかほのぼのとした懐かしさもこみ上げてきました。
考えてみれば、20年近くも前のことです。時代は変わり、僕自身もあらゆる意味で何かが大きく変わりましたが、今思うと、こういった少年時代の体験が今の自分を作っているような気がしてなりません。帰りの電車も僕の貸切状態でしたが、思わず、「ありがとう」とつぶやいてしまいました。