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太鼓台文化・研究ノート ~太鼓台文化圏に生きる~

<探求テーマ>①伝統文化・太鼓台の謎を解明すること。②人口減少&超高齢者社会下での太鼓台文化の活用について考えること。

太鼓台‥分岐・発展へ(3)

2019年04月04日 | 研究

[屋根型太鼓台]

5.丸屋根型‥平らな天井の太鼓台が出てくれば、その天井を丸く装飾するのはごく自然の成り行き。

・小松島市の「勇み屋台」

・愛媛県愛南町内海柏の「四つ太鼓」

・徳島市勝占町の「勇み屋台」

・鳴門市の「勇み屋台」

 6.切妻・破風屋根型‥屋根が更に屋根らしく、地方によっては豪華となる。

・境港市外江の「だんじり」

・高松市庵治町の「だんじり」

・越智大島の「だんじり」(今治市)

・淡路島の「遣いだんじり」

 

・丹後・久美浜の「屋台」

・広島県坂町の「ちょうさい」

・小豆島・土庄町の「太鼓」

7.神輿屋根型‥屋根型の最も上級の神輿を模した形態に発展する。但し、初期の神輿屋根は意外と簡素であった。

・小豆島・土庄町の「太鼓」

・奈良県榛原市の「太鼓台」

・兵庫県三日月町の「屋台」

・姫路市の「屋台」

「蒲団型太鼓台」

太鼓台文化圏では蒲団型の太鼓台が最も数多く分布している。しかし蒲団型においても多様な発展を繰り返し今日に至っている。その詳細をたどってみたい。

8.本物蒲団型‥座布団状の本物の蒲団を積む。初期の蒲団型太鼓台である。

・愛南町深浦の「四つ太鼓」(「やぐら」とも称す)

・広島県大崎下島沖友の「櫓」(やぐら)

※奉納絵馬には蒲団部を積み重ねていない。(年代不詳-裏に書かれているのか)

(終)

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太鼓台‥分岐・発展へ(2)

2019年04月01日 | 研究

1.太鼓台以前のカタチ-大音響が出る大太鼓を使用しているのが共通

      

 <例示>築城図屏風 御座船 横釣り横叩き 琵琶湖々東地方の太鼓

2.櫓型-四本柱が備わらず、太鼓台としては最も祖形的存在である。

       

<例示>隠岐・宇屋 宮崎・北浦阿蘇 女木島 千里・山田 直島 大阪の枕太鼓(画像提供:寝屋川市・鈴木富士夫様/web「エナガ先生の講義メモ」参照)

3.四本柱型-櫓組みの座部四隅に竹笹や四本柱を建て、先端に御幣や梵天を飾りつける。

    

<例示>千里・佐井寺 尼崎 呉・斎島 呉・安浦町三津口 播但地方(画像添付なし)

4.平天井型-四本柱の上部へ平らな天井を積む。天井は軽量な格天井が多い。

<例示>各種絵画史料(別稿参照) 南予・各地 御坊 宮崎・国富 延岡・島浦島

(終)

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