太鼓台文化・研究ノート ~太鼓台文化圏に生きる~

<探求テーマ>①伝統文化・太鼓台の謎を解明すること。②人口減少&超高齢者社会下での太鼓台文化の活用について考えること。

小豆島農村歌舞伎シンポジウムの開催について

2024年03月03日 | イベント

国重要無形民俗文化財への指定が決定的となった「小豆島農村歌舞伎」(小豆島町・中山農村歌舞伎及び土庄町・肥土山ひとやま農村歌舞伎)を記念して、別紙の要領でシンポジウムが開かれますのでお知らせいたします。なお、参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。

2024.3.3追記

観音寺市豊浜町・ちょうさ会館にて、太鼓台・古刺繍と農村歌舞伎等の古い衣裳との比較(共通類似点の指摘等)写真展を行っています。(無料、終了時期は未定)以前に有明町・総合コミュニティセンタにて開催されていたものです。なお詳細についてはこちらをご覧ください。

 

太鼓台刺繍は、刺繍の先輩格である各地・地歌舞伎の豪華な衣裳の影響を大きく受けています。今回の小豆島での催しの中で、中山及び肥土山農村歌舞伎の豪華な衣裳が並べて展示されると思います。

年代物の古い衣裳を間近で見る機会は、今後なかなか無いのではないかと思います。そういう意味では、太鼓台刺繍の先輩格としての豪華な衣裳群を、是非とも目に焼き付けておきたいものです。

(完)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

23年目の回想ー観音寺から草津市へ

2024年02月13日 | イベント

観音寺市と滋賀県草津市とは、室町時代の俳諧の祖・山崎宗鑑(誕生地が草津市、終焉地が観音寺市の一夜庵)の縁で、昭和57年10月22日(1982)に姉妹都市縁組を提携し、互いのイベント参加など、両市の間でさまざまな交流を行っている。観音寺の秋を代表する太鼓台は、23年前の2001.4.28~29(平成13年)の「草津宿場400年祭・宿場まつり」に、琴弾八幡神社に奉納されている本若太鼓台が初めて派遣された。当時の派遣参加者は130余名の方々で、本若地区からだけではなく、全7台(当時は7台が奉納されていた。現在は9台)の太鼓台地区からまんべんなく参加されていた。今思い起こすと、観音寺地区を代表した太鼓台を、旧東海道・旧中山道が分岐する草津宿へ、まさしく〝みんなでお披露目に行った 感がする。

このレポートでは、約四半世紀前の太鼓台の積み込みから観音寺・帰着までを、できるだけありのままに紹介し、機会は少ないとは思うが、多少なりとも今後の同様派遣のご参考になればと思いアップしました。

<当時の訪問行の概要>

4月27日㊎の朝、安全祈願祭を実施し、諸道具をトラックに積み込み出発した。(参加者及びトラックは、28日㊏早朝、草津市役所で落合った)

4月28日㊏午前中、太鼓台組立て(すべて人力により、大勢が競い合って実施。草津では、大きな太鼓台が次々と組みあがっていく、人力だけでの作業が大変珍しがられた)

4月28日㊏夕方、市役所前で歓迎セレモニーが行われた。同時に前夜祭として、舁き上げや差し上げを披露した。

4月29日㊐〝宿場祭り・本番〟旧宿場・商店街・旧東海道と旧中山道の追分(草津追分、分岐点)を運行、行く先々では人の波でごった返していた。運行の最後に記念撮影、参加者は130名余りを数えた。参加者はバスに分かれて乗り、観音寺帰着。

4月30日㈪朝、草津からのトラックが帰還。早速片付け作業が行われた。

今、なぜか23年目の観音寺太鼓台の草津・親善訪問のレポート。フィルムカメラからのスキャナーでの取り込みとパソコンでの画像処理、隔世の感がする。記念写真に納まった方々の中にはすでに亡くなられた方も多い。

私たちは太鼓台文化の中で生き、太鼓台と深く関わる生活をしている。それだからこそ、何代も続いてきた太鼓台文化のことをもっともっと深めたいし、その歴史を大切にしていきたい。間違っても〝わが町の太鼓台が一番〟などと、排他的で利己的な主張をすることなく、2,300万の太鼓台文化圏の仲間と一緒になってこの文化を広めていきたいものだ。

(完)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2回「太鼓台ファンの集い」終了‥ご報告

2022年12月11日 | イベント

観音寺市ふるさと学芸館で開かれた標記のイベントは、遠方や県外からも含め約40名が参加して行われました。

以下にて当方発表に関するご報告をいたします。

1.レジメ(A3サイズ)

年表に関しては、現時点での確認分のみです。(2,3漏れも承知していますが、現時点未確認ですので入れていません)

2.プロジェクター画像‥添付画像等は既に発表済みのものも多々ありますので、ご承知置きください。


 

   

3.参考画像

(終)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〝太鼓台文化と向き合う〟交流会が開かれました。

2022年01月08日 | イベント

2021年も押し迫った12月26日(日)、坂出市白金町の内濱会館で「太鼓台文化に関する交流会および講演会」(通称:太鼓台ファンの集い)が、開催されました。2年続きのコロナ禍で各地の太鼓台祭りも皆無となり、「停滞するモヤモヤ感を少しでも払拭できたら」という、主催者両氏(Y・T氏&T・T氏)の想いの籠った周到な準備と計らいで、人数限定で開催されました。当日は、過去に行った各地の地歌舞伎衣裳や古い太鼓台の調査行を共にした30名弱の懐かしい仲間たちが〝再会〟し、和やかな内に講演会や座談会が開催されました。

参加の皆さんからは、〝現状のコロナ禍からの脱却と、コロナ後の太鼓台文化に対する熱い想い〟が口々に発せられていました。参加した皆さんの地域は香川県中・西讃から愛媛県東予地方でしたが、この地域は太鼓台文化圏の中でも自他共に認める〝太鼓台先進地〟です。にもかかわらず、案の定〝地域の活性化と太鼓台文化の継承〟に黄信号が灯っていることを、何人もの方々が吐露されていました。そして交流会では、「地域活性化と伝統文化の伝承とは別のものではなく、表裏一体のものである」と考えられている方々が多かったように思いました。ただ、このところ聞こえてくる〝人口減少・超少子高齢化・コミュニティーの高齢化〟など、どちらかと言えば負の要素が余りにも大きく紹介され、皆さんの前向きで積極的な気持ちに大きく影響を与え、地域活性化も太鼓台の継承にも、個人の力だけではなかなか手が打てず、思いあぐねている〟のだな、と強く感じました。

そういう私自身も、何とかして、間もなく訪れるであろう地方やコミュニティーが立ちいかなくなる前に、〝地域活性化と伝統文化の後世への継承の両立ができないものか〟と、日々悶々としているところです。私たちのエリアやコミュニティーでは、一体どのような手立てがあるのでしょうか。全ての地方にまんべんなく押し寄せてくる〝人口減少・超少子高齢化・コミュニティーの高齢化〟の波。そのような状況の下、地域と伝統文化とを両立させ、どちらにも都合の良い画期的な〝解決への妙案〟があるのでしょうか。しかも、ごく普通の生活者である私たちにでも〝身近に取り組める〟ことが必須でなければなりません。私の当日の発表は、この妙案獲得に対する〝突飛且つ大風呂敷的な意見提起でした。ただ、本人は決してそのようには考えていませんし、コミュニティーの誰もが身近に且つ気軽に取り組める、両立させるための〝唯一無二の妙案〟であると確信していますが‥。

以下に当日のプロジェクター画像を、見にくいとは思いますが、投影した順にコマ送りで紹介します。(当初予定の番号とは、一部変更しています)

最後に、プロジェクターと重複する部分もありますが、当日配布したレジメを添付します。(5枚)

(終)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする