昨日、大阪ではスポーツ満載で、大阪マラソンや、史上初社会人都市対抗野球大会が大阪の地で行われ、
舞洲で行われている高校野球近畿大会では1回戦が終了し、準々決勝へと対戦が進みました。
近畿大会1回戦 残る兵庫勢、育英が滋賀1位の近江と対戦しました。
結果は、育英5-7近江と兵庫の3校全て初戦敗退となり・・・
兵庫勢のセンバツ・・・こうなるとやはり難しいのでしょうか・・・
育英ナインの粘り強い攻撃で最終回は2点差まで詰め寄りましたが、
4回近江ナインの積極的な攻めが流れを引き寄せたように思いました。
流れの行き交い・・・
野球はホント不思議なスポーツですね。
高校野球ドットコム~育英 対 近江戦 対戦レポート記事より~
「理解できていた攻撃の意図」
9回に2点差まで追い上げられ、苦しんだ末の勝利。スタンドへの挨拶を追えると、近江・福井真吾主将(2年)は涙を抑えきれなくなっていた。
2時間35分の長いゲームが近畿大会1勝の難しさを表しているようでもあった。
とにかく自分達の流れに持ってくるまでに、時間がかかったこの日の近江。
先発したエースナンバーの村田帝士(2年)は、育英打線に捕まり、毎回のようにピンチを背負った。
それでも、3回に失った1点で耐えていたことが、『どこかでチャンスがあれば』という状況を作っていた。
そしてクリーンアップから始まる4回の攻撃にその場面が訪れる。
まず3番の山口 健太(2年)がセンター前ヒットで出塁。
打席は4番の藤原隆蒔(2年)。4番打者ではあるが、1点差。
育英サイドは当然、バントを頭にいれつつシフトを取った。
だが、藤原は1ボールからの2球目を思い切り振り抜く。
打球はレフトの頭上を越えた。
走者のスタートが若干遅れたため、シングルヒット止まりに終わったが、
相手に対して強烈なインパクトを残す一打になった。
4回裏5番橋本のこのスイングが逆転3ランとなる
無死1、3塁と場面が進んで5番の橋本大樹(2年)が打席に立つ。
2ボール1ストライクからの4球目。
育英先発・山下啓太(2年)の直球が少し高くなった。
これを逃さなかった橋本の打球は、ライナーとなってライトスタンドに突き刺さった。
流れを完全に呼び寄せる3ランで逆転した近江。
セオリー通りのバントではなく、強気にいって最高の攻撃となった。
打った橋本は、「藤原は調子が良かった。(多賀章仁監督の策が)バントじゃないのを見て、
この回で一気に畳みかけたいというのを感じた」とネクストで作戦をしっかりと理解していたことを話してくれた。
その多賀監督は、「送った後に一本が出ないというのが嫌だった」と強攻策の理由を説明。
さらに藤原のバットが振れていたことで、橋本と打順を入れ替えたことも当たった。
これでゲームの完全に流れを掴んだ近江。
山田から、広瀬亮太、山田將太(2年)と継投し、点差も徐々に広げていく。
後半の攻撃では、バントや盗塁など多彩な攻めで相手を揺さぶった。
しかし、8回裏。
無死1、2塁から3番山口のバントが小フライになり併殺。
この失敗が、9回に4点返され、ヒヤヒヤの勝利となる引き金になった。
「今日は選手が色気を出さなければ勝てると思っていた」という多賀監督。
コールドの点差が見えてきた8回の攻撃には、少し色気が見えてしまい、今後の課題となるだろう。
だが、苦しんだ末につかんだ5年ぶりの近畿大会1勝。
「いろんな思いがあった」と話した多賀監督は選手を頼もしそうに見つめながら、安堵の表情を浮かべていた。
【29日1回戦対戦結果】
育英 001 000 004 5
近江 000 301 21× 7
海南 000 000 001 1
奈良大付 000 301 20× 6
【30日 準々決勝結果】
鳥羽 020 000 002 4
智弁学園 030 140 00× 8
履正社 123 036 15
水口 000 003 3
※6回コールド