ノートPCでも、PDAでもないが
おもしろ情報通信端末として掲載する。
1992年、富士通から発売されたワードプロセッサー
「OASYS Pocket 2」

1991年、初代モデルが発売され
そこから出てきた改善点を盛り込んで
1992年にはブランニューモデルを発売できるという
ワープロ部門は当時の富士通内ではイケイケ部署だったようだ。

この 「OASYS Pocket 2」は、乾電池駆動の
小さい携帯型ワープロということだけではない。
左右にICカードスロットがあり
データ保存用のS-RAMカードと専用のモデムカードを同時挿入可能。
また、RS232Cストレートケーブルでパソコンと直結できたり
乾電池駆動のFDDもラインナップされており
データのやりとりをする手法をすべて網羅している。

メモ、電卓、アラーム機能はオマケ程度だとしても
独特な親指シフト(NICOLA仕様)のフルキーボードを備えるなど
OASYSユーザーにとっては不便のない携帯機だったのではないだろうか。
(OASYSユーザーでなかったので推測ですが)
ただし価格面では、本体価格は99,800円
S-RAMカードは1MBで49,800円(256KBでも22,000円)
専用モデムカードは42,000円
乾電池駆動はFDDは40,000円(+ケーブル4,000円)
と、ワープロとしては高額なセット設定のため
普及は難しかったのか。