1992年にタブレットメーカーのワコムから発売された
ペン入力コンピュータ
「PenTop」 です。

先駆けとなったGoの 「PenPoint」
後発となるAppleの 「Newton」
その間に、Microsoftが開発した
「Windows for Pens」を搭載したのが
この 「PenTop」 だった。

「PenTop」 が
「PenPoint」 や 「Newton」 などのPDA寄りの製品と
大きく異なっていたのは
CPUは当時ノートPCにも採用されちた386SL(25MHz)
A4レターサイズに搭載したVGAのLCD
FDD、HDDを標準装備
通信機能もオプションで選べるという
メモやアドレス帳代わりの当時のPDAとは明らかに用途が違う
実用志向の製品だった。

しかし、第一次手書き入力ブームと言われた1990年代前半
その製品たちは一瞬で消えていった。
「PenTop」 が搭載した 「Windows for Pens」は
早々にMicrosoftが開発中止。
「PenPoint」 のGoは1994年に廃業。
Appleの 「Newton」 も5年程度で消えてしまい
技術だけは、後の 「iPod」 や 「iPhone」 に引き継がれたという。
そのAppleと手書き認識の共同開発していたシャープは
1996年に大ヒットとなる「液晶ペンコム・ザウルス PI-7000」を製品化。
日本にPDAブームを起こすこととなる。