タイチのブログ♪

ミュージックビデオとひとりごと

orivetti quaderno-33

2015年08月31日 | orivetti quaderno-33

1993年、オリベッティが発売したサブノートPC

「quaderno-33」 です。



デザインは、タイプライター時代から関わりが深い

マリオ・ベリーニ氏

建築デザインした東京デザインセンターの彼のプロフィールを抜粋すると

「カッシーナやヴィトラで家具デザインの名作を生み出すなど

 イタリアのインダストリアルデザイン界の巨匠として

 世界にその名を知られている」 とある。


特徴的なキーボード奥に配置されたテンキーとトラックボール

表示部を閉じるとボイスレコーディング用のボタンがあるなど

なんとも個性的。

どれも使い勝手が良いとは思えないが

こうした提案型商品はデザイナーが強くなければ生まれない。


一般的に 「オシャレ」 とか 「奇抜」 といったことで

デザイナーを意識する人は多いが

それは無意味な派手さがウケる服飾での話。

工業デザイナーはどれだけムダを排除し、

見やすく、持ちやすく(触れやすく)、使いやすく

そして、商品価値を上げる意匠力を付加させられるか

ユーザーに多くを提案できるかだ。


ボイスレコーディング用のボタンは強烈なアイコン。

このコンセプトのまま、カラーLCD、Windows95対応といった進化ができていたら・・・

と想像してしまう。


そのオリベッティは1999年にベル社に買収され

パソコン事業を売却している。


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