「FMR-50nb1」 で「その他大勢」組入りをしたと思っていたときに
大きなニュースが入ってきた。
「ついに富士通が大台を割った」 という。
当時のA4サイズノートPCの世界では、2kgの壁があった。
それを大きく下回る 「1kgを切った」 というマシンが

「FUJITSU FMR-CARD」
筺体に新素材を採用し
実装はTAB実装という先端技術を導入
省電力設計で単3乾電池2本だけで8時間稼動
多くのチャレンジがあって、質量990gが実現。

詳細はさらに素晴らしい。
「FMR-CARD」は単3乾電池2本で動く。
ってことは、一般的なマシン同様5V駆動でしょ?
と思っていたら、3V駆動マシンにしちゃってました。
また、メインメモリーもDRAMではなく、消費電力の少ないSRAMにするなど
電池で8時間稼動させるために出来る限りの対策を施している。
208ピンで12,000ゲート、160ピンで4000ゲートのCMOSゲートアレイ
TAB2つの重さは従来のQFP2つよりも軽い。。小さな積み重ねだが貴重。
一方、軽量化に最も貢献した新素材。
最新のエンジニアリングプラスチックを採用しても
安定して部品をつくり続けるには
厚さを2~3mmで設計しなければいけなかった時代。
「曲げ弾性率は一般グレードのポリカーボネートの2倍、ABS樹脂の3倍
そのため、厚さ1mmで成形しても製品の剛性が保たれる」
当時の三菱ガス化学㈱合成樹脂本部責任者の方は
打ち合わせの席で自慢げに語っていた。
他にもプリント基板は4層にも関わらず厚さ0.4mm。
エッチングしただけでも反りそうな基板をどうやってマウンターにかけ
リフローさせたのか・・・生産技術もかなり苦労されたのではないかと思う。
一方で実使用で難があった点も多い。
電圧を3Vにしてしまったことで、CPUのクロックスピードも5Vの半減。
FDDもHDDも無いというのは、当時のノートPCとしては痛い。
また、バックライトの無いLCDも薄暗くなると視認性が悪化する。
ただし、そうは言っても、同業者として
こうしたノートPCを開発してもらった意義は
たいへん大きかったと思っている。
大きなニュースが入ってきた。
「ついに富士通が大台を割った」 という。
当時のA4サイズノートPCの世界では、2kgの壁があった。
それを大きく下回る 「1kgを切った」 というマシンが

「FUJITSU FMR-CARD」
筺体に新素材を採用し
実装はTAB実装という先端技術を導入
省電力設計で単3乾電池2本だけで8時間稼動
多くのチャレンジがあって、質量990gが実現。

詳細はさらに素晴らしい。
「FMR-CARD」は単3乾電池2本で動く。
ってことは、一般的なマシン同様5V駆動でしょ?
と思っていたら、3V駆動マシンにしちゃってました。
また、メインメモリーもDRAMではなく、消費電力の少ないSRAMにするなど
電池で8時間稼動させるために出来る限りの対策を施している。
208ピンで12,000ゲート、160ピンで4000ゲートのCMOSゲートアレイ
TAB2つの重さは従来のQFP2つよりも軽い。。小さな積み重ねだが貴重。
一方、軽量化に最も貢献した新素材。
最新のエンジニアリングプラスチックを採用しても
安定して部品をつくり続けるには
厚さを2~3mmで設計しなければいけなかった時代。
「曲げ弾性率は一般グレードのポリカーボネートの2倍、ABS樹脂の3倍
そのため、厚さ1mmで成形しても製品の剛性が保たれる」
当時の三菱ガス化学㈱合成樹脂本部責任者の方は
打ち合わせの席で自慢げに語っていた。
他にもプリント基板は4層にも関わらず厚さ0.4mm。
エッチングしただけでも反りそうな基板をどうやってマウンターにかけ
リフローさせたのか・・・生産技術もかなり苦労されたのではないかと思う。
一方で実使用で難があった点も多い。
電圧を3Vにしてしまったことで、CPUのクロックスピードも5Vの半減。
FDDもHDDも無いというのは、当時のノートPCとしては痛い。
また、バックライトの無いLCDも薄暗くなると視認性が悪化する。
ただし、そうは言っても、同業者として
こうしたノートPCを開発してもらった意義は
たいへん大きかったと思っている。