1997年、VAIO PCG-505 による 「銀パソ」 ブーム。
各メーカーの合言葉は 「VAIOを超えろ」
1998年以降は各社 「薄型B5サイズ」 いわゆるサブノート型の新機種が続々発売された。
東芝が1998年に発売した 「DynaBook SS PORTEGE 3000 CT」
DynaBook SS シリーズと書かれているが、「PORTEGE」 の表示も残る。
「DynaBook」 も 「PORTEGE」 も日本国内では東芝ノートPCのブランド。
東芝という企業はやらたブランド増やすのが好きなようだ。
このほかに 「Satellite」 「Satellite Pro」 「TECRA」
DynaBookという冠は無いが、ミニノート型の 「Libretto」 というのもあった。
各ブランドには、ちゃんと意味があるらしい。
「PORTEGE」 は、サブノート。
「Satellite」 は、普及型。
「Satellite Pro」 は、マルチメディア。
「TECRA」 は、高機能。
これらは 「DynaBook」 というメインブランドのサブブランドという位置づけのよう。
・・・なんだかずいぶん押し付けがましい切り分け。
話を戻して、「DynaBook SS PORTEGE 3000 CT」 は
打倒 「VAIO」 となるか?とメディアで注目されていましたが
VAIO PCG-505 は発売から約1年が過ぎ、すでに市場を確保した後で、
いまさら 「B5で最小、最軽量」 と言われたからといって
へぇ~・・・で? という感じでした。
元々、当時のサブノートPC(B5サイズ)市場というのは小さいマーケット。
VAIO PCG-505 はその枠を超えて、A4ノートPC購入者まで引っ張るカタチで
購入層を増やしていった経緯があるため、それから数年はサブノートPC市場は
動きが少ないだろうというのはわかっていたはず。
わかっていても、シェア上位企業は黙って見ているワケにはいかなかったのでしょう。
ならば、もっと工夫を凝らした新製品にすればいいものを
安易なVAIO風の両端ヒンジ間にバッテリーを配置するデザインコンセプトは
「二番煎じ品を持つようで恥ずかしい」 と当時は聞かれたものでした。
そういえば、最近では掃除ロボットまで二番煎じ感のあるモノをつくってました。
可愛そうに、そんな社風なんでしょうね。