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ハードバピッシュ&アレグロな日々

CD(主にジャズ・クラシック)の感想を書き留めます

ハンク・クロフォード/モア・ソウル

2012-07-29 21:58:55 | ジャズ(ソウルジャズ)

しばらくはワーナーのJAZZ BEST COLLECTIONシリーズからピックアップしていきたいと思います。アトランティック・レーベルを中心に知られざる名盤を廉価版で発売するこのシリーズも実は掘り出し物が揃ってます。今回取り上げるのはアルト奏者ハンク・クロフォードの「モア・ソウル」。あまり聴いたことない名前ですが、何でもR&Bの大御所レイ・チャールズのバンドメンバーらしいですね。こういうR&B系のミュージシャンと言うのはいわゆる“ジャズ通”の人達からは一段低く見られがちですが、アトランティックにはこの手の作品が山ほどあります。



録音は1960年10月。メンバーはリーダーのクロフォードの他にフィリップ・ギルボー(トランペット)、ジョン・ハント(フリューゲルホーン)、デイヴィッド・ニューマン(テナー)、リロイ・クーパー(バリトン)、エドガー・ウィリス(ベース)、ミルト・ターナー(ドラム)の総勢7人。基本はピアノレス+5管という編成ですが、曲によってはクロフォードがピアノを弾きます。ほとんど馴染みのない面々ばかりで、聴く前は私もぶっちゃけ期待していなかったのですが、いやはや素晴らしい内容でした。

曲はスタンダードのバラードが2曲(“Angel Eyes”と“Misty”)あり、クロフォードのアルト・ソロが大きくフィーチャーされていますが、こういうオーソドックスな演奏は正直平凡です。彼らの真骨頂は何と言ってもファンキーチューンでしょう。特に冒頭の“Boo's Tune”と“The Story”の2曲が出色の出来。5管の重厚なアンサンブルをバックに各人がR&Bフレーバーたっぷりのソロを吹きまくります。“Four Five Six”はリロイ・クーパーのバリトンを全面的にフィーチャーした作品で、ブリブリ吹きまくるクーパーをクロフォードがホンキートンクなピアノで盛り立てます。最後はホレス・シルヴァーの名曲カバー“Sister Sadie”。全員が疾走するハードドライヴィングな演奏でアルバムを締めくくります。熱きソウルが感じられるジャケ写もたまらなくステキな1枚です。

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ジョニー・グリフィン&マシュー・ジー/ソウル・グルーヴ

2012-05-23 22:47:04 | ジャズ(ソウルジャズ)

本日は最近発売されたアトランティックの廉価版シリーズからジョニー・グリフィン&マシュー・ジーの「ソウル・グルーヴ」を紹介します。グリフィンと言えばハードバップを代表するテナー奏者であり、ブルーノートやリヴァーサイドに残した名盤の数々で昔からジャズファンにお馴染みの存在です。ただ、もう一人のリーダー、ジーの方はお世辞にも有名とは言えませんよね。一応リヴァーサイドに「ジャズ・バイ・ジー」というリーダー作を残しているらしいですがレア盤のため聴いたことはありません。後はカウント・ベイシー楽団のトロンボーン奏者として「ベイシー・イン・ロンドン」で名前を見かけるぐらいですね。



1963年5月録音の本作はそんな2人の双頭コンボによるアルバムですが、かなりソウル色の強い内容です。全8曲中5曲がオルガンをバックにした演奏で、当時はやりのソウルジャズ路線に乗っかった作品とも言えます。メンバーはリーダーの2人に加えてハンク・ジョーンズ(ピアノ&オルガン)、アーロン・ベル(ベース)、アート・テイラー(ドラム)、カルロス・バルデス(コンガ)による演奏が5曲。ハンク・ジョーンズに代えてジョン・パットンがオルガンを務めるのが3曲。ハンク・ジョーンズが2曲でオルガンを弾いているのが珍しいです。

曲目はファンキー節全開のオープニングチューン“Oh Gee!”、こってりブルース“Twist City”などソウルフルな曲が中心ですが、歌モノスタンダードの“At Sundown”“Poor Butterfly”も入っており、決してノリ一辺倒の作品ではありません。ちなみに私のイチ押しはラストを飾るマシュー・ジーのオリジナル“Renee”。ほのぼのとしたムードの中に魅力的なメロディを持つ隠れた名曲と言えます。演奏の方はグリフィンは文句なし。ただ、それよりもジーの味わい深いトロンボーンに耳を傾けてしまいます。他ではパットンの粘っこいオルガンもGOOD。ハンク・ジョーンズはやっぱりオルガンよりピアノの方が合ってるかな。

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