レッドセシリア 引退

トップガン厩舎の５歳馬、レッドセシリアの引退
が発表されました。

前走のレース後に剥離骨折を発症し、引退すること
になりました。非常に残念ですが、５歳牝馬と言う
事を考えれば、時期的に妥当な判断と言えるでしょう。

ＴＯＰの写真の仔がレッドセシリア
（写真提供：東京ＴＣ）
父：ハーツクライ
母：サセッティ（母父：Selkirk）
鹿毛の５歳牝馬です。

通算成績　　：２０戦５勝 [５-４-３-８]
中央獲得賞金：１億２１０９万円

クラブからの最新の近況によると

トレセン帰厩後に脚元のチェックと合わせレントゲン
検査をおこなったところ、右前膝に剥離骨折が確認され
ました。獣医師より６ヶ月との診断を受け、本馬の今後
につきまして関係者間で協議をおこないました結果、残念
ではございますが引退の結論に至りました。

鹿戸調教師
「前走でも力を示してくれて、また重賞タイトルを狙いに
いきたいと思わせる走りを見せてくれた矢先のアクシデント。
以前の古傷とほぼ同じ箇所ですし、６ヶ月という診断からも
ここで引退という形がベストだろうという判断です。お母さん
としての大事な仕事も控えていますし、本当に残念ですが、
いまは大きな事故にならなかったことを幸運だと思うように
しています」

と言うことです。

思い出のレースは、新馬勝ち後に１戦１勝で臨んだ２０１２年
の阪神ＪＦ（ＧⅠ）です。このレースを勝ったのは、お仲間の
まっくさん、サマーＳさんの愛馬ローブティサージュでした。
セシリアは最後の直線で内側の狭いところを猛然と追い上げ、
２番目に速い上りで、ＴＯＰと首＋首差の非常に惜しい３着
でした。この時は１０番人気の低評価を覆す激走で、大波乱の
立役者になりました。（応援馬券をドカンとＧＥＴしたので、
忘れられないレースの１つになっています）
しかしレース後に両前脚の膝の部分を骨折・・・。これがなければ
もっと早くオープンに上がって重賞のタイトルを取れていたと
思いますが、勝負の世界にタラレバは禁物です。
それでも、重度の骨折から立ち直った後に４勝を挙げ、最終的
にはオープン馬になり、１億円を突破する賞金を獲得したのは
立派だったと思います。
母：サセッティは非常に優秀な繁殖牝馬で産駒は安定した成績
を残しているので、娘のセシリアにも繁殖牝馬として大きな期待
が出来ると思っています。セシリアがあと一歩で届かなかった
重賞制覇の夢は子供たちが達成してくれると思うので、その日
を楽しみにしたいと思います。
最後になりましたが、ケガを克服して頑張ってくれたセシリアに
『お疲れ様』の言葉を送りたいと思います。