BEAST SIDE 1

ジュエリーアーティスト太田マリ(タバサ)です。工房からの制作風景、プライベートでやってるロックバンドの話も少しだけ。

漢字一文字チャームの製作風景(その2~後日談)

2019-10-02 14:51:20 | 漢字一文字チャーム
漢字一文字チャームの製作風景、地金になってからをまとめてみました。



キャストからあがってきたシルバーのチャームは、全体が真っ白になっています。





裏側には湯道といって地金を流し込んだ入り口部分が残っています。





湯道を切り取ってから、裏面をやすりで削って平らな面にします。





「SILVER」とTABITHAのトレードマークの刻印を入れます。





刻印が入ったところです。





全体をヤスリやサンドペーパー、電動工具等で仕上げ、ひとまず形ができたところで丸カンをロー付けします。





丸カンをつけたらチャーム本体の最終仕上げをします。

ここまでの仕上げで、文字の線取りにすっきり感が欠ける印象があったので、タガネで線のあまい部分を彫り直して、すっきりとまとめ上げました。






漢字一文字チャームとしてはこれで完成なのですが、今回は石留めのオーダーがはいっておりますので、この後、石留め作業に入ります。




松ヤニで固定をし、傷をいれないようにテーピングをします。






穴を開け石(サファイア)をセッティング。





お皿状に地金をもんで爪をかけ、チョコ留めにしました。





やっと、完成です!












大切な一文字を形にした、世界にひとつだけのオーダーメイドチャームです。

今回、ちょっとお時間を頂戴してしまいましたが、無事に納品も完了し、お客様にもたいへん喜んでいただけました。



製作中の動画もございますのでよろしければご覧くださいませ。


シルバーアクセサリー「漢字一文字チャーム」製作風景その1



シルバーアクセサリー「漢字一文字チャーム」制作風景その2





またひとつ、思い出に残る製作をさせていただきました。

ステキなオーダーをくださったお客様、ありがとうございました。




***** 後日談 (追記) *****


後日、たいへん心温まるお手紙をいただきました。



今回のチャームはお母様から娘様へのプレゼントだったのですが、お手紙は娘様からのものでした。

とてもかわいらしい便箋に、丁寧な文字で感謝のお言葉がつづられており、心から感激いたしました。

読ませていただくうちに日ごろの疲れがふっと抜け、この仕事を頑張ってきてよかったという思いで心が満たされ、たいへん幸せな気持ちになりました。

娘様はチャームを一生の宝物にしてくださるそうです。

お母様からも「母の思いを形にして下さり、ありがとうございました。」とのお言葉をいただき、とても感激いたしました。


よいお仕事をさせていただき、本当にありがとうございました。




ジュエリーTABITHA
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