BEAST SIDE 1

ジュエリーアーティスト太田マリ(タバサ)です。工房からの制作風景、プライベートでやってるロックバンドの話も少しだけ。

バングルの修理

2013-11-14 22:58:28 | リペア、お手入れ
以前、総手彫りバングルをお求めいただいたお客様から、バングルが折れてしまったというご連絡をいただきました。




こちらのバングルをお作りしたのは昨年の秋ごろだったと思いますが、たいへんお気に召したご様子で、よくご愛用いただいておりました。

バングルの場合、広げたりしめたりを、あまり頻繁に行いますと、金属疲労をおこして写真のように折れてしまう場合がございます。

今回も、ご愛用いただいた結果の破損でしたので、喜んで修理させていただくことにいたしました。


まず最初に、折れた場所に銀ローを流して修復できるかやってみました。


バングルを酸であらってきれいにしたところ。
真っ白になります。




成形し、銀ローでうめてみましたが、やはり破損した部分がうまりきれず、穴が残ってしまいました。





地金を足して補修することにしました。

地金を足しやすいように、修繕部分をカットします。



カットした部分に、同じシルバー950の地金を入れます。





ロー付けをして、地金をつけます。




裏側





余計な地金をヤスリですって成形します。



修繕してなくなってしまった彫りの部分に、もう一度、彫りをいれます。



できあがりました。(写真の向きが逆ですみません)





バングルをお付けになるときは、親指の付け根のあたりから腕に通すと、あまり広げなくても比較的通しやすいです。

今度、そのやり方も写真にとってUPしたいと思います。


TABITHAのジュエリーは、全工程を当工房内ですませているものが多いので、破損した際にも、修理できるものがほとんどです。

そうして、長く持ち続けていただくことで、ますます深い愛着を持っていただけたら本当にうれしいです。



ジュエリーTABITHA

コメント (2)
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