BEAST SIDE 1

ジュエリーアーティスト太田マリ(タバサ)です。工房からの制作風景、プライベートでやってるロックバンドの話も少しだけ。

漢字一文字チャームを黒仕上げでお作りしました

2023-07-17 14:23:27 | 漢字一文字チャーム
以前、娘様の漢字一文字チャームを作らせていただいたお母様から、今度は息子様のチャームのご注文をいただきました。

今回は男の子さんですから、メンズらしく黒仕上げで作らせていただきました。




今回の文字は「和」。

この文字には、優しさや協調性、それと同時にブレない芯の強さみたいなものを感じます。

また、文字通り、和テイストという言葉も浮かびますので、なごやかなイメージに加え、太く強く、流行に流されない重厚さのようなものも意識しました。



まず絵を起こし、ご本人も見ていただき、デザイン画が決定。

ワックスに下絵を写して作業開始です。




ワックス原型の完成です。





シルバーで鋳込みました。

キャスト上りは真っ白です。




丸カンをロー付けし、全体をヤスリやペーパーなどで仕上げ、形を完成させますが、今回は黒仕上げということで鏡面仕上げとはまた違う難しさがありました。

鏡面の場合は、とにかくムラがないように仕上げていきますが、黒仕上げの場合もやはり下地にムラがあると部分的に色に違いがでてしまいます。

具象的なデザインでしたらそれが味わいとなることもありますが、このチャームはあくまでも文字の形を大事にしたいので、表面は一律になるように仕上げさせていただきました。


無事に仕上がり、次に石を留めます。

お姉様のチャームは誕生石(サファイア)をお入れしましたが、今回も誕生石(トパーズ)をお入れになりたいとのご希望で、黒仕上げにも合いそうなロンドンブルートパーズをご提案しました。



チャームを固定します。





ロンドンブルートパーズはサイズのバリエーションが市場にあまり出回ってなく、留める場面に対して少し大きい石になってしまったのですが、それもメンズアクセサリーらしくてよかったかなと思っています。







完成です。





後日、お姉様とご一緒にダンスの発表会で付けてくださったお写真をいただきました。





お姉様のチャームは4年ほど前に作らせていただきましたが、とても大切にしてくださってるとのお話で、お写真から拝見してもそれが感じられ、たいへん嬉しく思いました。

また、ご注文の際に、お二人のご成長のエピソードなどもお聞かせいただいたのですが、今後も、その時々がお二人のチャームに刻み込まれていくのでしたら、それは本当に制作者冥利に尽きることです。

今回も、未来にわたって楽しみの続くお仕事をさせていただきました。
本当に感謝しております。
ありがとうございました。


お姉様のチャーム制作の様子
漢字一文字チャームの制作風景(その1) 
漢字一文字チャームの制作風景(その2~後日談) 


ジュエリーTABITHA

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