BEAST SIDE 1

ジュエリーアーティスト太田マリ(タバサ)です。工房からの制作風景、プライベートでやってるロックバンドの話も少しだけ。

大英博物館展に行ってきました

2015-04-23 21:54:19 | 展示会、個展、お店
大英博物館展に行ってまいりました。



大英博物館展
東京都美術館 4月18日~6月28日

大英博物館展公式サイト


なかなかおもしろい企画展示でした。

大英博物館のコレクションの中から100点の展示がされていて、一つ一つのものを通じて人類200万年の歴史の旅ができる企画です。


入ってすぐに古代エジプトの棺がどか~んと展示されていて、それと並んで現代のガーナの棺(ライオンの形)が展示されてました。

どちらも似たような綺麗な彩色で、さっそく時間軸がわからなくなってしまうような展示でした。



その先からは200万年前から時代を追っての展示でしたが、今回、一番、私の心が動いたのがこれです。


ウルのスタンダード(公式サイトのキャプチャーになります)

 

なにに使ったのかわからない箱ですが、紀元前2500年にこんなにすごい細工物を作っていたのですね。

メソポタミア文明のもので、今のイラクあたりから出てきたようですが、だいぶこわれてしまっていたのを修復したそうです。

ラピスラズリやシェルをモザイクのように張り合わせてあって、ガラス越しにかなり至近距離で見れたので思わず興奮してしまいました。

片面が平和、もう片面が戦争をあらわしているのも興味深かったです。



そしてもう一つ、この像。

ラムセス2世像(公式サイトのキャプチャーになります)




紀元前1200年頃のエジプトの王だそうですが、思いのほか大きくて、そして綺麗な像でした。

この時代に90歳くらいまで生きて100人の子供をもうけたとか。

このラムセス2世の像にはすっかり魅入ってしまって、少しの間、真正面でとどまってしまいました。

「絶対的な力」みたいなものに、ふっと依存したくなるのは私が女性だからなんでしょうか。




展示はその後、現代まで、一つ一つのものを通じて時間が流れていって、とても見ごたえのあるものでした。

ただ、200万年もの時間をおってきても、人間の考えることってどの時代もあんまり変わらないな・・というのが感想でした。

そう思いながら全部を見終わると、最後に大英博物館館長さんからのメッセージ動画があって、やはり、「人間ってずっと変わらない」ということをおっしゃってました。



100点の展示物は世界中のあちこちから集められたもので、今の時代の各地の状況と照らし合わせてみたりしても、いろいろ思うところがあるかもしれません。


東京都美術館は、上野公園の中でも真ん中辺にあって緑に囲まれたとてもきれいな美術館です。

東京の真ん中にある森の中で、静かに人類の歴史に思いをはせることができて、とても気持ちのよい時間でした。





ジュエリーTABITHA

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