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[映画] ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破

2009-07-02 | 映画

090701 川崎TOHOシネマズにて観賞

こりゃ凄い…エヴァの特徴である異様な情報量と圧倒的な疾走感、そしてCGも大量に駆使した美しい映像は素晴らしいの一言でしたね
昨日は映画の日(料金が千円)ということもあって、見終わった後で思わず二回目の鑑賞チケットを買いにそのままカウンターに並んでしまった程の衝撃でしたw

ところで2年前の「序」もオレは劇場で見ているんですが、ここに感想はアップしていませんでした…それというのも、あの「序」だけでは評価に値しないんじゃないか?という思いがどうしても拭えなかったからです

4部作(3部作?)の続きモノということで中途半端に終わってしまってるということも勿論あるんですが、絵は全て描きなおされて、所々に旧シリーズには無かった細かい謎や演出を散りばめてはいても、基本的には旧シリーズの展開をほぼ忠実に踏襲していただけでしたからねえ
十数年の時を経て改めてリメイクして、全く新たな観客層にも向けて制作された~みたいな宣伝文句はどうも出来上がった「序」の内容とはそぐわない気がして、果たして新規の観客どころか、かつてのエヴァファンにもオススメ出来るのかどうかがイマイチ不明で、オレは感想をアップする気にはなれませんでした

オレ個人にとってはヤシマ作戦の異様なクオリティや、あの”サービス、サービス♪”の次回予告のお祭り感がたまらなかったので3回劇場に足を運びましたけどねw

今回の「破」も、展開としては旧シリーズの展開を踏襲してるっちゃしてるんですが…
謎多き新キャラの登場や使徒の出現スケジュールの前倒し等の改変だけでなく、シンジを中心としたそれぞれのキャラの前向きさ加減がとにかくグッと来ましたね…あのバブル景気後の反動や、世紀末の閉塞感やらが画面から見事に消し飛んでくれてたのが最高でした

前作のヤシマ作戦同様、絵も演出も格段にパワーアップした使徒の殲滅戦は今回も一瞬たりとも目が離せないクオリティだったと思います

そしてやはり「破」においても物語は完結することはないわけですが…「序」の時とは比較にならない程の、”次”への期待感を感じさせる終わり方でした!
また物凄い展開が待ち受けてそうなのが、今回の終盤とあの短い次回予告からビンビン伝わって来ましたからねえ…何より、次こそは旧シリーズの要素が皆無の、観客にとっては完全に未知の物語が語られる雰囲気なのには俄然、気分が盛り上がってまいりました

ただ、次回作の公開がおそらく、また二年以上先になるであろうっていう点だけがこの作品の唯一の不満点かもしれません(^_^;)



以下ネタバレ感想:
いやー、それにしてもまさか21世紀に入って「ガンヘッド」のリメイクをこの目で見られるとは思ってもみませんでした!(←って違うw)

新劇場版はテレビ版の最終話で出てきた、シンジが自己を捉え直した場合の別世界バージョンの一つ(綾波が食パンをくわえて走ってたwあの世界です)みたいな展開が基本なんだと思うんですが、すこぶる心地いい世界ですな…コミュニケーション不全を引き起こすことも無く、旧シリーズの序盤でもよく見られたゆるい展開も強調されてて、もうニヤニヤしっぱなしでしたw

もちろん、トウジからアスカに移行した悲劇みたいなキツい展開もあったわけですが、状況に向き合うシンジがこれでもかと熱血してくれるので、旧シリーズのような陰鬱さをあまり感じなくて済んだのはホッとしましたね(アスカについては「Q」の予告で健気に元気そうな姿を見せてくれたことに何よりもホッとさせられましたが)

それにしてもあのクライマックスのシンジの、「うしおととら」の蒼月潮ばりの熱血漢の表現が素晴らしかったです(←若い人には「グレンラガン」とかの方がわかりやすいか)
レイのいじらしさがやたらと強調されてたこととも相まって、”そりゃここで頑張らなきゃ男じゃないよな”感がテレビ版の10倍増しくらいになってるんじゃないかって気がしましたw

やはり気になったのは一人だけ異端だったというか、マリという新キャラがまだまだ謎ばかりでしたね…弐号機の操縦っぷりからひょっとしてカヲルやレイと同様の存在なんじゃないかとか、加持との関係性とか、北米支部の情報には疎いらしいリツコはユーロ支部に対しても同様なのかとか、予告で出てきた八号機のパイロットなのかとか、そもそも七号機はどうなったんだとか(シンジと綾波でサードインパクトを引き起こせてしまうので、もう量産型エヴァは不要なのかとか)、同人誌ではきっと猫耳がデフォなんだろうなとかw、気になる点を挙げていけばキリがありません

うーむ、今度はあと何年、生殺しになるのやら…orz
まあ、この先の人生を生きていく上での張りが一つ増えたと思えば、これほど幸せな事も無いんですけどねw

090704追記:
うーむ…劇場で見た日からこれまで、頭の中で唐突に ”今日の日はさようなら” がこびりついて離れなくなってしまう時が頻繁にあって困ります…orz

”これが呪いなんだな…”と、京極堂に愚痴る関先生みたいな心境です(苦笑)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版・Q

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