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[テレビドラマ] 「外事警察」が面白かった

2009-12-19 | ドラマ

第一話の感想→

いやー、全六回の最終回を見終わりましたが、最後の一瞬までテンションが下がらずに突っ走っていたのが素晴らしかったです

”その男に騙されるな”
というテーマの通り、”FISH”なるコードネームを持った国際テロリストを追う日本の外事警察を中心に、ひたすら虚々実々の情報戦が繰り広げられていたワケですが、派手なドンパチがほとんど無くてもこれほど面白く出来るのかと、毎回見事に引き込まれてましたねえ

上記の”騙されるな”というテーマの裏には、”自分で考えて生きろ”というメッセージを痛切に感じさせる展開になってまして、このドラマの内容についての評価とはまた別に、日本の安全保障や政治について視聴者が考える機会の一助になれば~という制作者の思いが込められていた気がしてなりません

余分な情報やセリフが極力カットされてる演出と相まって、ちょっと視聴者を選ぶ内容になってるのは賛否が分かれるところでしょうが……映画などを含めても、こういった国際的な陰謀が日本のエンターテインメントで題材にされる機会は少ないので、オレとしては是非とも続編なり新作なりを期待したい所です

あと出てる役者陣も最高でした
渡部篤郎の狂気を孕んだハマリっぷりは最終回が近づく程に凄みを増していましたし、要所を固める石田ゆり子、遠藤憲一、余貴美子、石橋凌らも非常に良かったです……視聴者を劇中の世界観に誘導する役割を担っていた役柄の尾野真千子も、一話と六話ではまるで別人のようにガラリと変わっていたのが印象的でしたね(…これで本当に良かったのかと悩ましくなるのも含めてw)

それにしても見てて思ったのは、公安という職業の報いのなさというか、ただでさえ公務員という立場だと(事あるごとに一般の国民から)不当に非難されてしまいがちなのに、その公務員同士ですら忌み嫌われるような仕事をしている現場の方々の苦悩とは如何ばかりかということです……

一話目の産業スパイ事件の逮捕の際に住本班のメンバーが、犯人逮捕という、警察にとって唯一の晴れ舞台においてすら、じっと静かに状況の推移を見ていただけっていうのがその象徴的な表現でしたが、このドラマによって彼らにようやくスポットライトが当たったというか(厳密に言えばスポットが当たっちゃ困るわけですがw)、”すべてを理解してくれとは言えないけれどもその艱難辛苦に思いを少しでも馳せる国民が一人でもいてくれれば~”、という感覚でこのドラマの存在が、現場の人の溜飲を少しでも下げてくれるようなことになればいいなと心の底から思いましたね


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