”女子高生の姿をした(?)人形の背後でおっさんが常にハァハァ言ってるドラマ”…と、書くとミもフタもありませんがw、かつて少年マガジンで連載されていたマンガ版(後にマガジンspecialに移動)は、実は何気に青春モノとしての秀作だったという印象があります
「スミレ16歳!」を知らない方に説明しますと、
←こんなカンジでヒゲのおっさんが操る等身大の腹話術の人形みたいなのがスミレといいまして、彼女がとある高校に転校して来て(もちろんおっさん含む)、普通の学園ドラマみたいなトタバタが巻き起こる~という内容です
…おそらく誰もが、”何でおっさんがこんな人形浄瑠璃みたいな事をしているのか?”、”何で普通に転校とか出来るのか?”、”これって単なる変質者じゃないの?”等々、無数の疑問点を思い浮かべると思いますが…マンガ版をずっと読んでた(週マガ連載分のみですが)オレとしても、未だに意味不明なのは変わりませんw
もちろん、舞台となる学校の生徒や先生たちもこの異様な現象は受け入れ難いんですが、何故か、何となく、そんな意志も無いのに、いつの間にか受け入れざるを得ない状況になるので、読者(視聴者)も”そういうものか…”と受け入れるしかないんですよw
とは言っても、上の画像みたいなリアルな人形のままだと流石にホラーになっちゃいますのでw、
←こんなカンジで、基本的にスミレは普通のカワイイ人間みたいな描写に切り替わります(おっさんは常に背後にいるままですがw)
マンガ版ではスミレの絵柄が特に変わったりすることは無いので、実写ならではの演出ということになりますが…これは周囲の人間の一種の慣れというか錯覚を表現しているのか、後ろにいるおっさんが神業のような人形操作のテクニックを持っていることを表しているのか、真相は不明です(…ドラマ版のスタッフも真相なんて設定してないのかもしれませんw)
まあ、そんなこんなでこの異様な学園ドラマは始まってしまうワケですが…
おっさん付きの人形がいきなりクラスメートになる展開に、周囲の生徒もどうしたらいいか解らない雰囲気が最高でしたw
そんな中で時々、こうしてリアル・バージョン(?)のスミレが不意打ちのように登場するものですから、笑いをこらえ過ぎて(←深夜ですから)腹筋がねじ切れそうになりましたよwww
こんなシュールなシチュエーションのドラマなので、ストーリーなんてどうでもいいカンジもしますが、上の方で書いた”普通の学園ドラマ”が展開するというのがミソです…確かにスミレ(とおっさん)の存在自体は異様なんですけど、スミレの言葉や学校で起こる出来事そのものは別にシュールでもなんでもなく、むしろベタ過ぎるほど当たり前の学園ドラマが進行するんですよ
マンガ版の感想で似たようなことを書いた気がしますが、これは80年代~90年代の(ひょっとしたらもっと古い)王道的な学園ドラマを、一種のパロディにしてるんですね…今、まともに学園ドラマとしてやってしまうとどうしようもなくクサい演出になってしまうような熱血みたいな内容も、この異様なおっさん付きの人形にやられてしまうと、驚くほどすんなり受け入れられるんです
これはマンガ版の作者の凄い発明なんじゃないかと、当時は感心して読んでいた記憶があります
…まあ、別にそんな小難しいことなんか考えなくても、基本的にはシュールなギャグドラマって受け止め方でいいと思うんですけどねw
このドラマの放送自体は、BSフジにて既に終了しているものの再放送というカタチのようですが、今の所は今回の第一話と次回の第二話のみの地上波放送が決定しているのだそうです(要するにDVDの宣伝の一環なのかな)
あ
あ
第二回の放送は、9月14日(日)あさ4:20~とのことなので、起きて見る人はまずいないと思いますが(汗)、興味のある方は是非録画して見ましょう!
そして出来れば、このまま三話以降も地上波放送されることを一緒に祈って下さい!w