goo blog サービス終了のお知らせ 

日々あれこれ思いつきメモ

日記というよりもメモ? そんな思いつきを書いただけ……。

舞台「幕が上がる」

2015-05-25 11:52:12 | 日記

観たいと思っていたが、さすがにそれだけのために東京へ行く気にはなれず、諦めていた。
ところが、千秋楽をライブビューイングで公開(?)するというので昨晩観てきた。
舞台を映画館で観るというのは何とも不思議な経験だったが、その話は置いておく。
舞台「幕が上がる」はとても良かった。
はっきり言って映画よりもはるかに良かった。
何が良かったかというと、きちんと脇が活きていた。舞台経験豊富な女優たちが舞台を引き締めていたし、主役を輝かせていた。残念ながら、映画に欠けていたのはそこだった。
さらにいえば、多分ももクロのメンバーたちもそんな女優たちに影響を受けただろうし、さまざまなことを学んだに違いない。それが千秋楽で見事に表れていた。

それだけではなく、平田オリザの脚本も素晴らしかった。
映画は監督の思いなのか、いろいろな事情なのかは分からないけれど、完全にももクロにスポットが当たった作品となっていた。メンバー全員にいいシーンを準備していたというか、平等にスポットを当てていた。でも、舞台ではそれがなくなっていた。
そのおかげで、より物語に身を任せることが出来たし、劇中で流れる音楽も同じももクロの曲でもピアノだけのインストだったりしていたので、違和感もなかった。
映画と舞台の表現の仕方の違いが明確になっていたような気がする。

それにしても、平田オリザという人があんな脚本を書く人だとは思っていなかった。
僕は以前演劇のページを担当していたことがあった。でも、当時の僕は演劇というものにまったく興味がなく、担当者でありながらもほとんと舞台を観たことがなかった。まぁ、映画のページも担当していたし、音楽も担当していたので、いくら仕事とはいえ演劇まで観ていたら仕事なんてする時間はなっただろう。
そんなわけで、演劇専門のライターさんにお願いしていた。人選は編集長任せる(編集長は大の演劇好きだった)、僕のやることといったら日程の調整とカメラマンを抑えること、そしてインタビューに同行することくらいだった。

多分20年ほど前のことだったと思う。

当然、僕は平田オリザという劇作家、演出家のことはまったく知らなかったけれども、話を聞いていた限り、20年後に「幕が上がる」のような作品を書くような人には見えなかった。
さすがに話の内容はそれなりに理解したつもりだったけれど、どうやら理解出来ていなかったのだろう。それはそうだ。そもそも作品を観ていなかったのだから。もう覚えていないけれど、メソッドとかそんな話をしていた気がする。(今、手元にないので読み返すことが出来ない)ちょっと小難しい舞台にしていた)、そんな印象だった。それまでは役者を取材することが多かったので、「やっぱり演劇人というのは難しい話をするんだなぁ」と思ったものだった。多分、この人の作品を観ることはないだろうなとも。

まさか、20年後にこんな形で平田オリザの作品を観ることになるとは。

この作品に関しては小説も読んだし、映画も観た。中でもっとも良かったのが、舞台だった。(ちなみに、映画と舞台は内容が違う。映画で描かれなかった部分を描いていた)

ももクロっていろんな人たちと仕事をさせてもらって、さまざまな経験をさせてもらって、なんて恵まれグループなのだろうかと思った。もちろん、そこにたどり着くまでの道のりをちゃんと頑張って、キチンと結果を出してきたからなのだが。みんながとは言わないけれど、舞台でもいけるんじゃない⁉︎ って思ったメンバーもいたし……。
そんなことを考えながら、「久しぶりに舞台も観てみたいなぁ」などと、いろんなことを思いながら帰り道を歩いた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。