数日都内をうろうろして、ようやく人混みを自由に歩けるようになった。まだ、考え事しながらはムリだけれど。
移動の電車の中では、昔のように本を読んで過ごしている。ときにそれが電子書籍だったりするところは大きな違いだが。
先日『村上さんのところ コンプリート版』を購入した。村上春樹のはじめての電子書籍。この本の善し悪しはまだ分からないけど(なにせ長い)、電子書籍の持つ機能を発揮した本だ。というよりも、コンプリート版は電子書籍でなければ出せないようなもの。それだけの分量。紙で出したらとても分厚いものになったはず。そもそも、期間限定で開設したサイトに送られたまだメールに対して返事を書いていくという企画を本にしたもの。電子書籍の方がピンとくる。編集者も相当頑張っていて、ひとつひとつの質問をカテゴリー分けしていて、最初に時系列で読んでいくか、質問のカテゴリー別で読んでいくか(あといくつか選択肢があった気がする)を選んで読んで行くことが出来る。要は、読み方を読者に委ねているということ。別にストーリーがある訳ではないないので、読みやすい方を選んでということ。3000を超える質問をあれこれと区分けして、それぞれに紐付けしていくという作業は編集者ならでは仕事だと思うけれど、きっと紙だけをやっている人では思い付かないだろうなとも思った。とにかく「ご苦労様です」(いい意味で)と言いたくなる仕事だなと。僕もちゃんとやらないとと思わせてもらった。あくまでも編集者の目線で。
内容は結構どうでもいいことが多い、今のところ。まぁ、ファンの集いみたいな感じだから。『羊』以降は、村上春樹作品はほぼすべてリアルタイムで読んでいるけれど、ここに質問を送っている人ほど自分がのめり込んでいないんだなぁということが分かったくらい。
ただ、面白かったのは、結構最初の方の読者のメールで【あるいは】という言葉について指摘している人がいた。その人のメールに行き着くまで、散々【あるいは】という言葉を目にしていて《村上春樹的》だなぁと思っていたので、「やっぱりそうなんだね」と思った。と同時に【あるいは】って使い難い言葉だなとも思った。振り返ると、自分が【あるいは】という言葉を使ったことがほとんどないことに気付いた。よくよく考えてみると、僕の中で【あるいは】=数学用語だからだ。そっちのイメージの方が強い。
僕が何か説明的なものを書こうとしたとき、結構数学の証明に使う言葉を使っていたことにも気付いた。
なるほど、人の文章を読むと自分の癖まで気付くものなんだ。
いい勉強になった。
移動の電車の中では、昔のように本を読んで過ごしている。ときにそれが電子書籍だったりするところは大きな違いだが。
先日『村上さんのところ コンプリート版』を購入した。村上春樹のはじめての電子書籍。この本の善し悪しはまだ分からないけど(なにせ長い)、電子書籍の持つ機能を発揮した本だ。というよりも、コンプリート版は電子書籍でなければ出せないようなもの。それだけの分量。紙で出したらとても分厚いものになったはず。そもそも、期間限定で開設したサイトに送られたまだメールに対して返事を書いていくという企画を本にしたもの。電子書籍の方がピンとくる。編集者も相当頑張っていて、ひとつひとつの質問をカテゴリー分けしていて、最初に時系列で読んでいくか、質問のカテゴリー別で読んでいくか(あといくつか選択肢があった気がする)を選んで読んで行くことが出来る。要は、読み方を読者に委ねているということ。別にストーリーがある訳ではないないので、読みやすい方を選んでということ。3000を超える質問をあれこれと区分けして、それぞれに紐付けしていくという作業は編集者ならでは仕事だと思うけれど、きっと紙だけをやっている人では思い付かないだろうなとも思った。とにかく「ご苦労様です」(いい意味で)と言いたくなる仕事だなと。僕もちゃんとやらないとと思わせてもらった。あくまでも編集者の目線で。
内容は結構どうでもいいことが多い、今のところ。まぁ、ファンの集いみたいな感じだから。『羊』以降は、村上春樹作品はほぼすべてリアルタイムで読んでいるけれど、ここに質問を送っている人ほど自分がのめり込んでいないんだなぁということが分かったくらい。
ただ、面白かったのは、結構最初の方の読者のメールで【あるいは】という言葉について指摘している人がいた。その人のメールに行き着くまで、散々【あるいは】という言葉を目にしていて《村上春樹的》だなぁと思っていたので、「やっぱりそうなんだね」と思った。と同時に【あるいは】って使い難い言葉だなとも思った。振り返ると、自分が【あるいは】という言葉を使ったことがほとんどないことに気付いた。よくよく考えてみると、僕の中で【あるいは】=数学用語だからだ。そっちのイメージの方が強い。
僕が何か説明的なものを書こうとしたとき、結構数学の証明に使う言葉を使っていたことにも気付いた。
なるほど、人の文章を読むと自分の癖まで気付くものなんだ。
いい勉強になった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます