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日々あれこれ思いつきメモ

日記というよりもメモ? そんな思いつきを書いただけ……。

今年のスポーツ

2015-12-25 02:29:27 | 日記
今年はラグビーの年だったといっていいと思う。これほどまでラグビーという競技が注目を集めたことはなかったような気がする。僕は母校がラグビーの強い大学だったこともあって、何となく周りに流されてラグビーを観戦するようになって、何となくルールを覚えて、いつの間にかこの競技が好きになっていた。なかなか競技場へ足を運ぶことはなくなってしまったけれど、テレビで中継をやれば観る程度には、今でも楽しんでいたりする。
それにしても、ラグビーを取り巻く環境は随分と変わった。昔はラグビー選手がラグビー関連以外のテレビに出演することなんてあり得なかった。それは、ラグビー協会の訳のわからないルールというか、たぶん明記されてもいなかったからルールですらなかったのだが、ラグビー選手足るものラグビー以外のことでテレビや雑誌などに出ることはご法度だった。詳しくは書かないけれど、ある有名選手が雑誌でモデルをやったことで、大問題になったことがあった。のちに僕はその雑誌の編集者になってそのことを知ったのだけれど。
最近は、ワールドカップに出た選手たちがバラエティー番組に出演している。番組どうこうは別にして、それはいいことだと僕は思う。スター選手が登場して、スター選手をさまざまなところで見られるというのは、ラグビーという分かりにくい競技をいろいろな人に知ってもらうのにいい機会だ。スター選手目当てに競技場に足を運ぶ人が増えるのもいい。将来ラグビーをやろうという子どもが出てくると、ラグビー自体のレベルも上がっていくだろう。願わくば、協会は余計なことはしないで欲しいと思っている。

こんなことを書きたかった訳ではない。大学時代の話を書こうと思っていた。
僕は周りに流されてラグビーを見るようになったし、サッカーも何となく見ていた。マラドーナの神の手もテレビで見ていたけれど、別段熱狂して見ていたわけではなかった。
そんな僕が大学時代に唯一周りとは関係なく熱狂して見ていたスポーツがあった。NFLだ。僕の周りにNFLファンはひとりもいなかった。そこだけは誰とも話が合わなかった。
僕がバックパックを背負ってアメリカ横断した目的のひとつは、生でNFLを観ることだった。夏休みだったので、プレオープン戦だったけれど、生で観るアメリカンフットボールは、当時冷めている言われた僕がひとり大声を出して観た唯一のスポーツだったと言っていいだろう。
ラグビーや野球やサッカー、のちに足繁く通うようになった格闘技などはすべて友人からの影響で観るようになったもの。自ら、ひとりで観戦していたのはNFLだけと言ってもいいかもしれない。

僕がなぜアメリカンフットボールというものに惹かれたのか、そのきっかけは覚えていない。いつの間にか熱狂的なファンになっていた。プレーの良し悪しもいつの間にか分かるようになっていた。本場で観戦したときも、もちらんひとりでスタジアムに行って、隣の見知らぬアメリカ人のオジさんと騒いでいた。
日本でテレビで観戦しているときも、ひとりで騒いでいた。スゴいプレーを見たときなど思わず唸ったものだ。

でも、それもいつの間にか観なくなってしまった。地上波で放送しなくなったことあるけれど、NFLの解説者が何となく好きになれなかったからだ。NFLの解説者はなぜかみんな独特なノリがある。それは他のスポーツ中継では聞けないような解説で、そのノリに馴染めなかった。僕からしたら中継だけしてくれればいいと思ってしまうのだ。NFLの解説者の特徴は解説をしているのだけれど、興奮したり面白がったりしながらプレーを解説するので、こちらの興奮を削がれしまうのだ。そして、その独特なノリは、たぶん本人は意識していないのだけど、「どうせ分からないでしょ」という何か優越感に浸った話し方に聞こえて仕方ないのだ。スゴいプレーを見て、僕が「ウォー!」と声をあげた瞬間に、優越感に浸ったような喋り方が聞こえてくると僕の興奮は一気にさめてしまうのだ。
きっと解説者にそんな気持ちはこれっぽっちもない。単なる僕の被害妄想というか、おそらく僕が「俺だって知ってるよ」という自尊心みたいなものにチクチクとしたものを感じているのかもしれない。もしかしたら、僕の方が了見が狭いのかもしれない。

そんなこともあって、次第にNFLから遠ざかっていった。

でも、最近久しぶりにテレビで観た。
観ていて、前述のような気分になったりもしたが、やっぱり面白かった。
ひとつひとつの戦略の見事さと緻密さ、戦略が破綻したときに個人の素晴らしい判断力、対応力の素晴らしさ、もちろん常人がやったら死んでもおかしくないような肉弾戦で見せる強靭さ。
やっぱりNFLはスゴい。

僕はもちろんプレーしたことなどないけれど、観戦しながら自分なりに次のプレー(戦略)を予測しながら観る。その予測が当たって、しかもそのプレーがビックプレーになろうものなら、僕の興奮は絶頂になる。

野球の試合を観に行ったりすると、例えば「次はバントだろ」とか「ここは盗塁だろ」とか、ラグビーの試合だったら、「サイド攻撃だろ」とか「ここは回せ」とか「ここはモールで押し込め」とか、自分は出来もしないのにそんなことを思いながら観ている。ときに声に出ていることまあるが……。

スポーツにはそれぞれに作戦というものがあるが、その作戦を考えながら観るスポーツとしてアメリカンフットボールほど面白いものはないと僕は思っていた。
そして久しぶりに観て、それを再確認したのだった。

僕はラグビーの年をNFLで終えることになりそうだ。

また、生で観たいなぁ~!


まぁ、そんなことを言いつつ、年が明けて2月にはプロ野球のキャンプを見に行くのだろうなぁ。


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