8月8日に発売した『THETHE1』『THETHE1.1』に続いて、THETHE BOOKSシリーズとしての第1弾『垂見健吾写真集~ブータン篇~(仮)』が9月末に発売予定です。
垂見さんと言えば、沖縄を代表する写真師(本人がそう呼ぶ)。
ゆえに垂見健吾の写真集というと沖縄と思われるでしょうが、今回のテーマは「ブータン」です。
垂見さんはいわば旅人。
確かに沖縄に居を構えていますが、常に移動し続けています。
今もどこかの島に行っているはず。
そんな多忙な垂見さんに時間をいただき、先週末に『垂見健吾写真集』の打合せをしてきました。
『垂見健吾写真集~ブータン篇~』と書いているのは、垂見さんが撮った海外の写真を国別にシリーズとしてこれから出していくから。
その第1弾が「ブータン篇」なのです。
先週末の打合せは実質2回目の打合せ。
すでに大雑把にセレクトされた写真を見せてもらいました。
小さな箱に入った35ミリのポジ(リバーサルフィルム)の束。
それを一枚一枚見ながら、気になったものは垂見さんに解説してもらいました。
デジタルの時代に入ってからというもの、ポジを見るという機会がなかったので、
とても懐かしい感覚を味わいながら、ブータンの風景と人々の姿を見ていました。
ブータンという国を見るのに、ポジというものがマッチしているような気が。
とはいえ、それをデータ化しないといけないのだけれど。
垂見さんが撮ったブータンの姿は、垂見さんならではの切り取り方で、
構図の中に写っていない風景や空気感や、そこに住む人柄までが感じられる。
そして、時代が変わりゆく姿も。
まだ構成などは決まっていないし、表紙もどの写真にするかも決まっていない段階ですが、
それでも素晴らしいものになるということだけは分かっています。
ぜひ、楽しみに待っていてください。
その打合せの時に、『THETHE1』を読んで下さった方はご存知かと思いますが、
本当に5年計画で垂見さんの沖縄の写真集(我々の中では電話帳と呼んでいる)の話もしてきました。
垂見さんは打合せにその写真のごく一部を持ってきて下さり、それを見ただけでも貴重かつ作る必要のあるものであることを確信しました。
僕は雑誌しか作ったことがなかったので、5年もの歳月をかけてひとつのものを作るというのは初めての経験です。
でも、ごく一部の写真を見ただけで5年は必要だなと思いました。
垂見さんが1973年から2014年まで撮り続けた沖縄を一度すべてを発掘(発掘という言葉がふさわしい)しながら整理していく。
とても気が遠くなると同時に、とても楽しみな仕事となりそうです。
まずは、『垂見健吾写真集~ブータン篇~(仮)』を。
近々にTHETHEのサイトとFBとブログを立ち上げますので、今度はそちらの方でさまざまな告知などをさせていただきます。