大学の広報紙で老朽化により
チャペルが建て替えられる事実を知った。
在学中キリスト教徒でもないのに、
リーグ戦になると「勝利の礼拝」に行ったものだ。
(下級生時代にもちろん強制力があって行かされたのだが・・・)
聖歌を歌ったり、
チャプレンのお話を聞いたり、
そこそこ楽しかった。
(眠かったけどzzz・・・)
野球部の下級生が行く日は
チャプレンも気を利かしてリーグ戦の話もしてくれる。
そんな時は同席しているキリスト教徒らしい人たちに
少しだけ申し訳ない気持ちになったりもした記憶がある。
上級生になるとリーグ戦直前に野球部だけの儀式をチャペルで行った。
それが「ユニフォーム推戴式」。
チャプレンがお祈りして
聖水をユニフォームにふってくれて、
壇上から野球部長が1人1人にユニフォームを下さる。
少しおごそかで、いい感じの儀式だった。
チャペルは小さかったけれど
ホンモノのレンガが積まれていて
まきつくつたも美しく、
本館と第1学食に並ぶ
私のお気に入りだった。
でも時間は私がチャペルの存在を忘れている間も
真面目に流れていたのだ。
それを誰が恨めるだろうか?
いや・・・ただ懐かしく、さみしいだけだ。
取り壊されるその前に、
もう一度その中に入り
その光景と
イスの感触を
確かめておきたいと
ひそかに企んでいる。