たまに、水道を開放し、歯磨き中ずっと水を出しっぱなしにしている人がいる。あれは、何の為の出しっぱなしなのか。私は、ただただ無駄に流れる水が気になってしょうがない。
あの流れる水に意味があるのだとすれば、歯を磨いていて、口からこぼれ落ちる歯磨き粉の泡や唾液、少しは歯ぐきからの血も混じることもあるだろうから、それらを流す為の流水と言う事だろうか?
私には、せいぜいそれぐらいの意味しか思いつかない。
しかし、見るともなしに見ていると、どの人も歯をブラッシングしている間は、それ程口からこぼれ落ちる物も無いように見受けられる。
頼む。どうかその蛇口を締めてくれー。レバーを上げ下げ(上げたら水が止まるタイプと下げたら水が止まるタイプありますからね)して、水を止めてくれー。
心の中で叫び続ける私。
公共の水は只だから、皆気兼ねなく使うのだろう。しかし、無意味な無駄遣いは容赦出来ない。
例えば、公園の水を汲んできて、自分の家の庭の花壇に撒いたとしても、それはちゃんと目的があり、水の使われ方が無駄になっていない。
(実際には、この使い方にはちょっと問題なくもないですけど)
2018年9月6日の北海道胆振東部地震のブラックアウトの際には、我が家のマンションは水を地下の貯水タンクから汲み上げるタイプだった為、停電している間水が全く出なくなってしまった。
その時は、私もバケツを持って近所の公園から水を汲み、トイレのフラッシュ用として、ありがたく利用させてもらった。
洗面所の無駄に流れる水を横目に、水の供給が難しい国々の事が何となく頭をよぎる。
日本だから、出来る事…なんだよな、良くも悪くも。
喉元まで出かかっている一言、
「一度、水止めませんか?」
を言う勇気もない。
折あるごとに、気になる一件だ。
資源の無駄使いは出来るだけ減らしたい。大袈裟に言えば、巡り巡って、人類の首を締めることにもなりかねない。
ここ迄の話の展開からいくと、ここから先は規模がちっちゃい話になるかも知れませんが…。
当たり前かもしれないが、身近な物から無駄遣いを無くせば、様々に良い結果をもたらすと信じている。
主婦目線のちっぽけな話だが、刺し身などを食べる時に醤油皿に入れる醤油の量について。
私は、刺し身を食べ終わった後、皿に醤油が残らない量しか使わない様に心がけている。
醤油に限らず、野菜につけるマヨネーズしかり、ウィンナーのケチャップしかり。調味料全般について。
また、台所の洗剤、シャンプー、歯磨き粉、トイレットペーパー等など、生活にかかわるあらゆる身の回りの品の必要最低限の量にこだわる。
目的に見合った、ちょうどよい量、適量を目ざしているのだ。
究極の「節約道」。もはや「ケチ道」かも知れない。
必要最低限にこだわるのは、商品の使用方法の説明欄に、具体的に“ピンポン玉大を何個分”とか、“さくらんぼ大の量”等と、企業が具体的な量を記載している事があるが、大体は指示通りに使うとお釣りが来る量だからだ。
あるソースメーカーの会社は瓶の口の直径を大きくして、ソースがドボドボ出るように改良したと聞いたことがある。それは、ソースをたくさん使わせて、ドンドン売りさばく魂胆だ。
消費者としては、そんな企業の企みを見抜いて、賢く立ち回らなくちゃ。
その結果、「塵も積もれば山となる」のことわざ通り、家計も無駄を省いた分、潤うというわけだ。
そんな事言いながら、お金の無駄遣いは多いかも知れない。
高額じゃないけど、ささやかな幸福の為に、お菓子は大量に買うなぁ。
本も欲しいと思ったら、すぐ買う。つんどく本が大量。
結局プラマイゼロか…。
でも、お金の無駄遣いは、よくよく考えれば無駄じゃ無い。私に幸福をもたらすから。
年齢的に攻めの生活(稼ぐ)に限界がある為、自ずと守りの生活(節約)にならざるを得ない。無駄をはぶく姿勢が、豊かな老後をもたらすと信じて疑わない私である。
嗚呼、それにしても歯磨き中のあの“ダダ流しの水”の意味。知っている人がいたら教えてほしい。
いや、ハナから意味など無いのだ。
歯磨き中の水を流しっぱなしのあなた、その意味を考えて!思考をはぶいちゃ駄目なのよ。