しょうちゃんズ_Cafe

全力少年しょうちゃんが日々の感動と発見の中から、その心象風景とそこに織りなす人間ドラマを紹介します⌒⌒。

【橋のある風景】第10話<舞台装置としての橋編>人と祭りと橋と(その3)津島ノ宮と参道橋

2010年02月16日 21時43分12秒 | Weblog
『橋のある風景』【第10話】<舞台装置としての橋編> 人と祭りと橋と(その3)
津島ノ宮駅と津嶋神社・海上参道橋「つしまばし」

 一年に2日しか営業しない駅がJR四国にある。
 しかも、8月の4、5日と決まっている。時刻表に駅の記載はない。しかし8月号の全国時刻表だけには記載がある。ただし、欄外に。
香川県三豊市三野町大見甲6816-2 「津島ノ宮」駅

 予讃本線とはいえ、高松起点から多度津駅を過ぎると単線。大きなカーブでカント(左右のレール面の高低差。車両の傾きを言う場合に用いる)が厳しい。


 通常、高速運転で通過するので通過時仕様である。したがって、停車時の乗り降りには健常者にも介助(臨時に本社から駅員が派遣される)が付く。
 


 全国には、年間を通して一時期しか営業しない、いわゆる臨時駅がいくつかあるが、予讃線津島ノ宮駅は、年に2日しか営業しない、日本一営業期間が短い駅である。
 この駅は、近くの津嶋神社の祭礼がある、8月4日と5日の2日間だけ営業する。つまり、普段は地元住民の日常生活には、全く縁のない駅なのである。しかし、この2日間は見事に人が集まる。子供の守り神として名高い神社ゆえに四国のみならず岡山や阪神間からも瀬戸大橋を渡って集まって来る。繁忙時はラッシュ時の様相を呈する。


 冒頭の写真は混雑前の静けさ。待合いは、臨時のテント張り。駅名板は立派だが通常、普通電車も通過する駅。
(以下、続く)