goo blog サービス終了のお知らせ 

遠山を望むが如く

しんちゃんの雑録

2017あいの土山マラソン

2017-11-09 14:12:46 | 走る
11月5日,前週に続いてフルマラソンに出場した。
金沢マラソンの抽選結果を待っていると土山に申し込めなくなるので,金沢落選の場合を考えてエントリーしたのだが,当たったので,2週続けて走るのは初めての経験。
50手前にしてはムチャするな〜と周囲の諫め?も聞かずに出場を強行した。

金沢と同じ轍を踏まないために,この1週間は睡眠をとることを重視した。
3日の祝日に十分体を休めることができた。
筋肉痛は金曜日にはほとんど治まっていた。

大会当日,少し肌寒かったが,体調はよさそう。
あらかじめ買っておいたアシックスのスカイセンサーJapanの新品を下ろして,履き心地を確認しながらアップする。
私の脚にはターサーよりスカイセンサーの方が合っているので,製造中止になったのは残念だ。

土山はアップダウンが多く,かなりキツいコースである。
昨年は前半攻めすぎて29km地点から走れなくなり,その後歩いてゴールしたためレポートしていないが,18kmの頓宮茶園の上り下りと,35km付近からのダラダラ上りが難所である。
参加者は,マラソンを楽しみに来たというよりは,大阪などメインレース前の修行に来たという面持ちの人が多いのではないかと思える。

このコースでサブスリーは困難なので,自己新に匹敵するタイムを出せれば,平坦なコースではイケるかもしれないと思い,目標を3時間10分に設定してスタートを待った。

10時半にスタート。
最初の10kmの上りは後半の難所に備えて4分20-30秒ペースで様子見。
10-16kmは反対に下りなので,4分10秒程度で快調に足が進む。

しかし,15kmあたりから早くもふくらはぎに張りを感じ始めた。
やはり金沢マラソンの疲れはとれていなかったのだろうか。

頓宮茶園の急坂上りはキロ5分まで落とすつもりで安全運転。
頂上ではまだ余裕が感じられ,急坂下りも脚を痛めないよう気を付けながら4分ちょいで走り,その勢いを利用してキロ4分10秒ペースをめざす。

中間地点を1時間31分で通過し,ほぼ予定通りと思った矢先に右つま先に激痛が!
新品シューズはまだ硬く,急坂下りでつま先が当たっていたのが原因だろうか。
やはり一度は練習で履いてみるべきだった。
この痛みは,爪が割れたか血がたまったかのどちらかだろうと思いつつ,我慢できるところまで走ろうと思った。

20-25kmは田んぼの真ん中を走るため,風の影響を受けやすい。
当日は西風だったので,向かい風がキツかった。

25km過ぎて,最初のエネルギーチャージ。
金沢で試した"SOYJOY"は腹持ちがよかったので,今回も試した。
クリスピータイプを食べたが,こちらの方が通常タイプより食べやすかった。

ふくらはぎの疲れとつま先の痛みは徐々にひどくなり,29kmからはキロ5分を切れなくなった。
しかし,金沢のときと違って頭はまだスッキリしていたので,走り続ける気力はあった。
30km過ぎて「ここでジョミ」を投入したが,またもや効果は感じられず。

35km過ぎて,上り坂続きの難所に入ると,キロ6分を切るのがやっとのペース。
3時間10分はおろか,3時間20分を切るのも難しい状況になる。
38kmで最後の力を振りしぼるべく,もう1本の"SOYJOY"を食べる。
こちらは金沢と同じチョコレート味。

41.5kmの頂上を過ぎると,ようやく下り。
残り1km弱をスパートし,3時間21分でゴールした。
ゴール後に靴を脱いで見たら,右つま先は無傷だった。
突き指?痛みは何だったのだろう。

体調は金沢のときよりも良かったが,コースの難易度を考慮しても,やはり30kmを過ぎるとタイムが崩れるのは根本的な問題があるのだろう。
いつもふくらはぎ→ハムストリングスに疲れがたまるのは,前もも(大腿四頭筋)が弱いからではないかと考えた。
太腿前後の筋力バランスの強化が今後の課題であろう。

ところで,今回のレース後に困ったことは,"SOYJOY"を2本も食べたので,お腹が緩くなったことだ。
フルマラソン後にしゃがむ動作は相当キツいし,その後に立つのも厳しかった。
レース前半で食べていたら大変なことになっていたことだろう。
食べ慣れないものをレース中に投入することは避けた方がいいのかもしれない。

金沢マラソン2017

2017-11-09 08:46:42 | 走る
私は街中よりも郊外や地方での大会を好んで出場しているが,金沢マラソンは走ってみたかったので,第3回の今年にようやく抽選で当たり,10月29日が待ち遠しかった。
なぜ金沢かと言うと,酒食も楽しめるからである。

しかし,今年は台風の当たり年で,先週に続いて台風が接近している。
台風22号の進路を睨みつつ,雨・風・気温の状況を見きわめながら,荷物の準備をして金沢へ向かった。

マラソン受付は前々日と前日に,金沢駅前の「音楽堂」で行われていた。
北陸新幹線が開通してからは金沢駅周辺が様変わりしていて,地下から行けることを知らずに地上から入って行ったら,人の流れに乗り損ねて大回りをするハメになったが,手際のよいスタッフの皆さんによる流れ作業で,スムーズに受付が済んだ。

その後,通路は「もてなしメッセ」へと続いていた。
スポンサーブースがたくさん集まっていたが,マラソングッズコーナーで完走メダル見本を見ると,金箔に赤漆を塗った工芸品のようなデザインが秀逸で,これは是非とも完走してゲットせねば!と思った。
マラソン手ぬぐいは紫染めで,これもよいデザインと思い,ランナー剣士として1枚購入した。

さて,マラソン当日。
早朝の天気予報を確認すると,台風は紀伊半島の南方にあり,勢力も大きくはなく,風はそれほど強くならないと判断した。
しかし,雨がどれだけ降るかは判断できなかったので,ツバの大きめの帽子と透明ゴミ袋で作った簡易ポンチョでしのぐことにした。

朝7時頃に金沢駅に着いてスタート地点まで歩いて行ったが,同じように歩いて行く人の多いこと!
途中,尾山神社の前を通ったので,完走祈念のお参りも兼ねてトイレを済ます。
スタート地点横の中央公園はすでに出場者とスタッフでごった返していた。
8時50分スタートだったが,8時10分までに荷物を預け,8時30分までにスタートブロックへ並ばないといけないので,あまりのんびりとはしていられない。

スタート1時間前にいつものバナナで腹を膨らまし,荷物を預け,一緒に出場しているはずの知人を探してみたが,人が多すぎて探し出せず。
あきらめてスタートに並ぶ。
事前に連絡をしておくべきだった。

8時半からはスタートセレモニー。
金沢にゆかりのある著名人が次々と紹介されていたが,ここはマラソン会場,特に湧いたのは野口みずきさんと宗猛さんのときだった。

スタート地点で待つこと40分,風はほとんどなかったが小雨続きで体が冷えてきた。
尾山神社で用を足してきたはずが,また催してきた。これはヤバい。
我慢できるかどうかと思っていたところに,スタートの号砲が轟く。

とりあえず,スタートする。
石川門や兼六園の沿道で大勢の声援を受けて気分良く走り始められた。
兼六園下の交差点を左折してすぐのところにトイレを見つけたが,コース中央を走っていたため入り損ねた。
何人か入っていくのを見て,同じような人がいるんだなと思った。

お腹を気にしながら街中を走り,犀川を渡って左折すると少し上り坂。
4kmあたりに2つめのトイレがあった。
どうしようか迷ったが,次のトイレまで1.4kmとの表示があり,それまで様子を見ようと走り続けた。
給水所までの距離が掲げられている大会はそれなりにあるが,トイレの距離まで表示があるのは大変ありがたい。
と思って500mほど走ったら,相当ヤバくなってきた。
冷や汗をかきながら走ったのは初めてかもしれない。
1kmほど我慢して,ようやくトイレに駆け込む。
ここで4分ほどのタイムロス。

よし,これで心配の種がなくなった。
人が散らばり始めていたところだったが,また集団に入ってしまった。
頭に風船をつけた集団を追い抜くと,3時間45分と書かれていた。
ペースランナーだが,このペースは目標よりかなり遅い。
目標である3時間のペースランナーに追いつくべく,ペースを上げ始める。
しかし,上りがダラダラ続いてキロ4分20秒程度にしかならなかったので,3時間15分に追いつけるかどうかといったところか。

10km手前の最高地点を過ぎてからは,ゴールまでほとんど上りがない。
緩やかな下りが続いて,キロ4分10秒前後で快調に走り続ける。
途中16km付近で野口みずきさんが沿道に立ってランナーを激励してくださり,ハイタッチをした。
金メダリストと直に触れ合えて感激!感激!!

このペースが続けばいいなと思っていたが,25km付近から急に全身が重くなってきた。
先週は忙しくて睡眠不足が続いたので,そのせいか睡魔に襲われた。
マラソンの最中に眠くなったのも初めてだろう。
お腹も空いてきたので,持参した「SOYJOYチョコレート」を食べたら少し元気が出てきた。

30km過ぎてからはキロ6分近くまで落ちてしまった。
「ここでジョミ」を投入するも,効いた感じがしない。

それでも,今夏に走り込んだ効果か,体は走り続けることができた。
35km過ぎて,キロ5分半のペースを維持できれば3時間30分を切れることが分かったので,それを目標に切り換える。

そのまま,何とか3時間28分(ネット)でゴールできた。
疲れを残したまま大会に出ても,タイムは伸びないことがよく分かった。
スタート前の腹の調子が悪かったのも関係していたのかもしれない。
次回からは,ちゃんと体調を整えて出場することにしよう。

ゴール後はドリンク,タオル,そして目当てのメダルなどを順にいただいた。
陸上競技場の後は産業展示館へと誘導され,記録証と荷物を受け取った。
この大会には「飛び賞」があり,さまざまな特産品が貰えるらしい。
私は下二桁が”55”の順位だったので,「金沢ゴーゴーカレー」を景品にいただいた。
この手の賞には滅多に当たらないので,嬉しかった。
出場者にはタイムに関係なく当たる楽しみがあるので,良い企画だなと思った。
産業展示館は広大なので,荷物受け取りや着替えの十分なスペースがあり,疲れた体にはこのゆったり感も嬉しかった。

着替えた後は,マラソンフェスティバル出展ブースで飲食した。
金沢カレーかラーメンを食べるつもりであったが,カレーは当たり,ラーメンは行列が長かったので,能登牛すじ丼にした。
それと,クラフトビール。

人心地ついたので,帰路につこうと外へ出たら,結構降り出していた。
それでもカッパを着て誘導にあたっているスタッフの方々には本当に頭が下がります。
金沢駅行きのシャトルバス乗り場では,長い一列を人数ごとに切るのではなく,1台分の人数ごとに順次くし形に分ける並べ方をしており,スムーズにバスへ乗り込めた。
雨天に待ち時間ほとんどなしで乗れたのはありがたかった。

この大会を振り返ってみるに,実に運営が行き届いていると感心した。
さすが,もてなしの街,金沢ですね。
都市型マラソンは参加費が高くなっていますが,金沢は企画・運営・参加賞品のレベルが高く,1万円の参加費は妥当と思った。
また来年も出場したいなぁ。

スタッフの皆様や応援してくださった方々,本当にありがとうございました。