遠山を望むが如く

しんちゃんの雑録

越前大野名水マラソン2024

2024-06-05 23:03:53 | 走る
5月26日,今年の越前大野名水マラソンが開催された。
昨年はポストコロナで4年ぶりに制限なしの大会となり,出場したものの練習不足で散々な結果であり,今年はちゃんとレポートしよう。

この大会は今回で第60回目を迎え,これほど歴史ある市民マラソンはそうそうないのではなかろうか。
初めて出場したのは第32回だったので,もう30年近くも経っているが,コースの風景はほとんど変わっていないように思える。
稲が植えられたばかりの田んぼと,刈り取り前の大麦が実る圃場のコントラストが,この地の絶え間ない息吹を感じさせる。

今回のゲストランナーは,野口みずきさん。
われわれの世代からすれば,高橋尚子さんと双璧をなす超人気ランナーである。
ゲストとして野口さんを見かけたのは2017年の金沢マラソン以来だったが,今回はハイタッチをする機会はなかった。残念。
しかし,ハーフマラソンのスタート前にはしっかり盛り上げてくださり,9時に号砲を鳴らす。

当日の天気予報は曇りであったが,時おり日が射すものの涼しい風が吹く,良いコンディションかと思われた。
しかし,市街地を過ぎて風を遮る建物が減ってきた2km付近からは,強烈な向かい風で全くペースが上がらない。
田んぼを突き抜ける道の左右には花の植わったプランターが並べられていたが,それすらも倒れる強風であった。
今回はキロ4分半のイーブンペースを目指していたが,足が前に出ている感覚がなく,4~5kmのラップタイムは4分47秒。
早々にタイムは諦めて,これ以上崩れないよう踏ん張った。

10km通過は45分57秒。
ゴールまで1時間40分は切れそうだが,まずは昨年の1時間37分を切ることを目標に切り替えた。
折り返し地点を過ぎて,来た道を戻る。
後半は追い風となり,快調なペースで走れた。
風向きが変わっていなくてよかった。
10~15kmのペースは5~10kmよりも上がっており,1時間35分を切れるかも,と少し色気が出てきた。
しかし,徐々に気温が上がってきて熱中症のリスクを考慮し,やはり抑えて走ることにした。

ゴールは1時間36分45秒(グロス)。
昨年より早くゴールできてよかったと思いきや,調べてみたらネットタイムでは1秒しか早くなかった。
後半に持ち直して昨年よりは良いペースで走れたと思っていたが,走力は年々落ちているということか。
50代ランナーの悲しさである。

ゴール後には,七間通りにある南部酒造場を毎年訪れている。
ここは銘酒「花垣」の造り蔵である。
以前ここで購入した「美郷錦」で造った純米酒が絶品で,毎回聞いているが,今年は純米大吟醸しかなかった。
予算の制約があるので,今回は蔵元店頭限定の「茶木屋(ちゃのきや)」といつもの「山廃純米無濾過生原酒」を買った。

その後は,マラソン参加者に無料券が配布される温泉「六呂師高原トロン温浴施設うらら館」へ行った。
大野市の中心部から下荒井橋を渡って車で20分ほど。
無料券で利用したが,入浴料は通常でも600円と比較的安く,普段は空いている様子。
ゆっくり浸かって疲れをほぐし,休憩所でストレッチをした。

入浴後には,道をはさんだ向かいの(と言っても結構離れている)の「ミルク工房奥越前 六呂師高原の時計台」でソフトクリームを買って食べた。
ここにはこってりソフトとあっさりソフトがあるので,お好みで。
六呂師高原産生乳から作られたソフトクリームは,ほどよい甘さとこってりさでフレッシュ。
マラソン疲れが癒される~

六呂師高原からは,来た道の反対側(大野側)に下りたところに,道の駅「荒島の郷」があり,そこで買い物をした。
昨年,こんな山あいにこんなデカい施設ができていたことを知って驚いた。
荒島岳や経ヶ岳などの登山道の入口に近いためか,モンベルの大きな店舗も入っている。
物販では九頭竜舞茸が私のお気に入りだ。

帰宅後に,早速「花垣」を試飲した。
「山廃純米無濾過生原酒」は口に含んだ瞬間は甘く,ほんのり香りが立つものの,後味はすっきりしていて,いくらでも飲めそう。
原酒なのでアルコール度数は18度あるが,全くくどく感じず,飲みすぎて危険かも。
「茶木屋」は無濾過生原酒よりも甘さ控えめで辛く感じたが,こちらも18度とは思えないバランスのよさで,食中酒向きである。

今回もマラソンと小旅行を楽しむことができた。
大野の皆様,ありがとうございました。