令和6年1月1日に発生した「能登半島地震」による甚大な被害が日に日に明るみになり,心が痛む。
自分にも何かできることはないかと考えても,余計なことをして現場に迷惑をかけてはならないので,今は情報収集に徹底している。
石川県のホームページでは「能登方面への不要不急の移動は控えて!」と強く呼びかけている。
能登半島では,車の通れる数少ない道で大渋滞が発生していると聞く。
何か支援したいという人たちが多く車で向かっているためと思われるが,2011年の東日本大震災や2016年熊本地震と違って,能登半島はその地形の特徴からしてアクセスが困難であることを念頭に置いていただきたい。
能登半島の海岸線は530kmにおよび(*1),三陸海岸の約600km(*2)に匹敵する。
しかし,能登半島の中腹(志賀~七尾間)の横断距離は15kmほどしかなく,ここがボトルネックとなる。
ここの南北を通る道は国道249号(外浦側・内浦側)とのと里山海道の3本しかなく,しかも地震でところどころ損傷を受けている。
さらに,半島の先へ向かえば向かうほど,被災して通れる道が少なくなっている。
能登半島へ入る主要道も,金沢方面からは国道159号とのと里山海道,氷見方面からは国道160号と能越自動車道の4本しかない。
現在通行可能にはなっているが,これらの道も損傷を受けており,通常走行はまだできていない。
東日本大震災や熊本地震では,被災地へ向かう,または被災地から脱出することのできる道は多方面から何本もあったが,能登半島ではかなり限定されている。
だから,現場での作業を円滑に進めるために「不要不急の移動は控えて!」なのである。
能登半島へ行ったことのない方にはイメージしづらいかと思われるが,伊豆半島や房総半島の先端で激甚災害が起こったと仮定してみるとよいだろう。
どちらも,海岸沿いと山中を通る3本程度しか道がない。
伊豆半島の海岸線は318km(*3)と一回り小さく,房総半島は千葉県下の海岸線が約530km(*4)と能登半島と同等であるが,どちらも先端ほど面積は小さくなっており,途中にボトルネック部分は存在しない。
能登半島ほどではないにしろ,どちらもアクセスが困難になると思われるので,南海トラフ等の巨大地震が想定される中,非常時の動線のシミュレーションを行っておくべきだろう。
令和6年能登半島地震では,能登半島ばかり注目を浴びているが,被災地は富山県や新潟県にも広範囲に渡っている。
支援活動したい方は,アクセスが比較的容易な地域の情報を集め,活動されるとよいであろう。
能登半島での活動は現地(石川県関係者)の方に委ねて,まずは寄付金により支援しようと思う。
<参考資料>
*1 国土交通省ホームページ 能登地域(富山県、石川県)
*2 Wikipedia 三陸海岸
*3 伊豆半島ジオパークホームページ 半島の自然
*4 千葉県ホームページ 千葉の海岸の現況
自分にも何かできることはないかと考えても,余計なことをして現場に迷惑をかけてはならないので,今は情報収集に徹底している。
石川県のホームページでは「能登方面への不要不急の移動は控えて!」と強く呼びかけている。
能登半島では,車の通れる数少ない道で大渋滞が発生していると聞く。
何か支援したいという人たちが多く車で向かっているためと思われるが,2011年の東日本大震災や2016年熊本地震と違って,能登半島はその地形の特徴からしてアクセスが困難であることを念頭に置いていただきたい。
能登半島の海岸線は530kmにおよび(*1),三陸海岸の約600km(*2)に匹敵する。
しかし,能登半島の中腹(志賀~七尾間)の横断距離は15kmほどしかなく,ここがボトルネックとなる。
ここの南北を通る道は国道249号(外浦側・内浦側)とのと里山海道の3本しかなく,しかも地震でところどころ損傷を受けている。
さらに,半島の先へ向かえば向かうほど,被災して通れる道が少なくなっている。
能登半島へ入る主要道も,金沢方面からは国道159号とのと里山海道,氷見方面からは国道160号と能越自動車道の4本しかない。
現在通行可能にはなっているが,これらの道も損傷を受けており,通常走行はまだできていない。
東日本大震災や熊本地震では,被災地へ向かう,または被災地から脱出することのできる道は多方面から何本もあったが,能登半島ではかなり限定されている。
だから,現場での作業を円滑に進めるために「不要不急の移動は控えて!」なのである。
能登半島へ行ったことのない方にはイメージしづらいかと思われるが,伊豆半島や房総半島の先端で激甚災害が起こったと仮定してみるとよいだろう。
どちらも,海岸沿いと山中を通る3本程度しか道がない。
伊豆半島の海岸線は318km(*3)と一回り小さく,房総半島は千葉県下の海岸線が約530km(*4)と能登半島と同等であるが,どちらも先端ほど面積は小さくなっており,途中にボトルネック部分は存在しない。
能登半島ほどではないにしろ,どちらもアクセスが困難になると思われるので,南海トラフ等の巨大地震が想定される中,非常時の動線のシミュレーションを行っておくべきだろう。
令和6年能登半島地震では,能登半島ばかり注目を浴びているが,被災地は富山県や新潟県にも広範囲に渡っている。
支援活動したい方は,アクセスが比較的容易な地域の情報を集め,活動されるとよいであろう。
能登半島での活動は現地(石川県関係者)の方に委ねて,まずは寄付金により支援しようと思う。
<参考資料>
*1 国土交通省ホームページ 能登地域(富山県、石川県)
*2 Wikipedia 三陸海岸
*3 伊豆半島ジオパークホームページ 半島の自然
*4 千葉県ホームページ 千葉の海岸の現況