レマン湖か銭湯か？

　何年かぶりの3月中、引っ越し大忙しシーズンが一段落したとこで、退職まであとわずか1ヶ月と半って言う事が自分の中で
　急にグローズアップする今日この頃・・・。なにせ、5月一杯でタイショク！！
　（何故なら、ボクの辞書に『退職』の二文字は存在せず命の限り働く、って云うのが数少ないボクの信条の一つなのだ）
　これまで、自分の意思で何度も辞職したが、今回のは世の中から無理やりクビにされるような・・・変な気持ち。

　退職してからの選択肢というのが沢山あるが、在外者の場合一応、定番が二つあることになっている・・・ようなのだ。
　よく人から退職後は国に帰るのか、否や？・・・の質問をよく受けるようになった。
　以前は考えもしなかった設問をふと、考えたりするする自分に驚く。
　
　万一、帰国するとした時・・・一番つらいのは？　　自分の場合・・・やっぱり『レマン湖』だろうか？
　第一、初めてローザンヌに来た時、一番衝撃を受けたのは『レマン湖畔散歩』だったのだ。
　これほどの『穏やか』さ、をこれまで感じただろうか・・・と。言葉では表現できない驚き。
　
　そんな思いにかられていたちょうどその時、日本のテレビで銭湯がテーマになっているドラマを何本か見ていて
　物凄いノスタルジーに陥ってしまった。そしてその時、ボクは確信した。

　ボクの中では、レマン湖は銭湯で、銭湯はレマン湖なのだ・・・と。そりゃ、もちろんこの二つは違うものではあるけれど・・・。