拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  こいつぁ、春から縁起がイイわぃ!

2022年01月01日 | 観自在

  このセリフ、子供のころ東映の時代劇映画なんかで、歌舞伎の場面で観たことがある…のだと思う。

  北海道の片田舎で生まれ育ち、歌舞伎なんか見たことなかったのに、このかっこいいセリフだけは覚えていた。

 

  だいぶ以前にも言ったが、釈迦が悟った内容が『縁起』・・・であったということを何かで読んだが、私には一番分からない言葉で、苦手な言葉であった。

  そういえば、お正月は『縁起物』を至るところでお目にかかっていた。

  辞書によると『縁起物』とは、縁起を祝うための品物。社寺や境内で売る、ダルマ、招き猫、熊手など。しめ飾り、門松など正月祝賀用の品物

 

        

  上の図はネットで見つけた年賀状用のカードであるが、『縁起物』が描かれていて、『縁起』というものが、こんなに身近にあったのかと

  改めて驚く。 と、同時に自分とはまったく関係がない『縁起物』であったなぁ〜・・・と、これにも改めて驚くのだ。

 

  何故かと言うと、『縁起物』と言ってる目出度い奴等は、誰一人『縁起』を悟る人間などいないに違いないと思うから…。

  馬骨に言わせれば 『 てめえ〜自身が「縁起者」なんだよ!』

  『自分』という日本語…自ずと分かれ、自ずと分かる・・・この『分かれ、分かる』瞬間こそが人の『縁起』の原点であるからだ。

  先日ブログに書いたけど、こうしてみると本当に日本の『正月』は単なる新年ではないんだね。

  じつに『縁起』を悟ることを『縁起物』を店や社寺ににぎやかに並べ立てて、奨励、激励する文化なんだよ、私達の文化は。

  面白いのは、誰もそれを知らないで互いに『縁起奨励』文化を盛り立てていることだろうか。

 

  新年あけまして、おめでとうございます。 

  自ら縁起者になって『こいつぁ、春から縁起がイイわぃ!』・・・のセリフを声高らかに言ってみないか。



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