拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 インスタレーションと写真(Festival Image Vevey を見て)

2016年09月14日 | 一撮レポート
  2年おきに行われるVevey 市の Photo festival Images うっかり忘れるところを、TV ニュースが思い出させてくれて早速でかけた。
 
  室内の展示が11時:00オープンなので、天気もいいので、まず、Veveyの湖岸へ行ってみた。
  ここには、毎年必ず、屋外展示写真があるからだ。
  あった、あった。 遠く離れたところからでもよく見えるどでかい写真・・・には、海を航行する船を俯瞰する角度から撮った写真のようだ・・・
  それが近づくにつれ、テーブル上に設置されたプラモデルの船であることが認識出来るようになる。
  すべてがスタジオ内で作られたシチュエーションであった・・・ということがわかるよう種明かしが写し込まれた写真なのだ。
  非常に巧くできているのに、作り事である、ということが見て取れるところが面白い・・・という作品であった。

     

  そういった大型作品が15枚くらい展示してある。
  これらは、写真の為だけに作られたシチュエーションなのか?どうか? どの作品もプロの手による工作であると充分わかるだけに
  写真家自らが作ったのか?或いはこのアイディアを基に誰かその道のプロに制作を頼んだのか・・・
  おそらく、そういった点は説明文を読めば、分かるのだろうけど、面倒でいまだに読んでいない。兎に角、見応えのある展示だった。

  そのあと、もと城館だった大きな展示場へ。2年前は大変面白い鏡を利用したビルの窓辺に子供達がぶら下がっているように見える仕掛けがあつたところ
  で、期待があったが、大いに期待はずれだった。地下では、ゴーグルのようなものを目に装着するバーチャル映像をみたが、この夏すでにアルルで
  体験したので、ここでの元になっている映像が陳腐でなんの感動も起きなかった。2階にはなんと猫の写真があったが、中途半端な展示に呆れた。
  
     
      屋外展示は基本的に防水性のビニール状なものに写真をプリントしたもので非常に大きい。

     
      今年は?・・・こういう感じの写真・・・、何考えているのかよくわからん写真

     
      レマン湖に設置された・・・これは富士山+波・・・ということで、
      かの有名な北斎の富嶽三十六景の例の大波に富士に感化された作品のようだ。

  そして、その後に見たのが 大賞をもらったアメリカ人の作品はこんな感じの作品
     
  まあ、説明文を読んでないので、もしかしたが、誤解もあるかもしれないが、
  今は廃屋となった、もと雑貨屋の写真、それをもとに写真展示場に写真とともに、廃屋にあった商品を展示してある。・・・

  写真はモノであるから、もともと設置という問題があるわけであるが、
  写真の内容までが『設置=インスタレーション』になっていることを強く感じる Veveyの『Images』の選んだ写真群で
  ボクとしては非常につまらない傾向の作品であった。(Festival全作品をみてないので、そう言い切れないが)



  
  


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