拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

原題は「わが人生」

2011年05月27日 | 映華(えいが)



 

2011年 05月 27日

 一冊の本を読了。
年一度のジュネーブ日本語補習校による図書バザー、あの大混雑の中偶然とはいえ
この本を選択した我が右腕を褒めたたえたい気分だ。

「わがユダヤ・ドイツ・ポーランド」マルセル・ライヒ=ラニッキ自伝
もし自分が何時ものごとく冷静沈着であったならば一瞥も与えなかつた
であろうこの本は ボクにドイツの文学、音楽、そして歴史に興味を
持つキッカケを与え、尚且つこの魅力あふれる人物その人に出会う喜び
を与えてくれた。

この写真は例のマリー・アニエスの箱。写真を撮るときたまたま近くにあった
この本を土台にしたものだが、マリーが選んだボードレールの詩の意味を
解した時、このすべての偶然の組み合わせの深淵さがシャラクサイ!

自然は荘厳な寺院のようだ
  列柱は厳かな言葉をおりなし
  人は柱の間を静かに歩む 
  象徴の森をゆくが如くに   ボードレール


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